2013年のプロ野球ドラフト会議が24日、東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われました。今年のドラフトは、昨年夏の甲子園で1試合22奪三振の記録を打ち立てた「高校№1左腕」松井裕樹投手(桐光学園)、阪神・藤浪晋太郎投手とのコンビで大阪桐蔭高校の春夏連覇に貢献した森友哉捕手、「大学№1投手」と言われている大瀬良大地投手(九州共立大)の3選手に注目が集まりました。
午後5時から始まった1巡目指名では、松井投手には北海道日本ハム・横浜DeNA・福岡ソフトバンク・東北楽天・中日の5球団の指名が重複、大瀬良投手にはヤクルト・阪神・広島のセリーグ3球団が重複。また、巨人と千葉ロッテが石川歩投手(東京ガス)を指名。西武は森捕手、オリックスは吉田一将投手(JR東日本)を単独指名しました。
その後、重複した選手の抽選が行われ、まず5球団が指名した松井選手の抽選で、最後にクジを引いた楽天が交渉権を獲得。大瀬良投手の交渉権争いは、3球団の競合の末広島が引き当て、巨人とロッテの一騎打ちとなった石川投手の抽選は、ロッテが交渉権を獲得しました。
1回目の指名を終えた後、抽選を外した球団が2回目の指名を行い、巨人は小林誠司捕手(日本生命)、中日は鈴木翔太投手(聖隷クリストファー高)を「外れ1位」で指名。柿田裕太投手(日本生命)には日ハムとDeNAが、杉浦稔大投手(国学院大学)にはソフトバンクとヤクルトが指名され、抽選の結果、柿田投手の交渉権はDeNA、杉浦投手はヤクルトが交渉権を獲得。3回目の指名では、ソフトバンクは加治屋蓮投手(JR九州)を「外れ外れ1位」として指名しましたが、横浜商大・岩貞祐太投手を巡って日ハムと阪神が競合し、阪神が交渉権獲得。抽選3連敗の日ハムは、東海大甲府高校の渡邉諒選手を1位としました。
12球団の1位選手は次の通り。
◆セ・リーグ ドラフト1位選手
巨人・小林誠司捕手(24)=日本生命=
阪神・岩貞祐太投手(22)=横浜商大=
広島・大瀬良大地投手(22)=九州共立大=
中日・鈴木翔太投手(18)=聖隷クリストファー=
DeNA・柿田裕太投手(21)=日本生命=
ヤクルト・杉浦稔大投手(21)=国学院大=
◆パ・リーグ ドラフト1位選手
楽天・松井裕樹投手(17)=桐光学園=
西武・森友哉捕手(18)=大阪桐蔭=
ロッテ・石川歩投手(25)=東京ガス=
ソフトバンク・加治屋蓮投手(21)=JR九州=
オリックス・吉田一将投手(24)=JR東日本=
日本ハム・渡辺諒内野手(18)=東海大甲府=
高校№1左腕・松井投手を巡る争いは、パリーグ王者の楽天が引き当てる結果となりました。左の先発の柱が少ない楽天にとっては、即戦力左腕を引き当てて嬉しいんじゃないでしょうか。大瀬良投手を当てた広島は、亜細亜大学の九里亜蓮投手を2位で指名。即戦力投手が2人獲得したことで、「広島投手王国」が完成しそうな予感。新人選手の活躍次第では、来年はセリーグの優勝争いをしているかも。西武からの単独指名を受けた森捕手は、数年後には西武の正捕手の座を得たりして…。
昨年のドラフトでは東浜巨投手を引き当てたソフトバンクは、抽選で2連敗。即戦力の左腕がほしかったのに、結局は九州出身の右腕を指名。加治屋投手といってもネームバリューも全然ないし…。ホークスからしたら過去最悪のドラフトなんじゃないかと思います。なんか来年も期待できないし、最下位で終わるかも。あー今年のドラフトは面白くなかったなー!