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暑すぎてつらい。

パリーグクライマックスシリーズ2013 楽天が創設9年目で初の日本シリーズ進出!

2013年10月22日 | Sports

クリネックスクスタジアム宮城で開催中のパリーグクライマックスシリーズ・ファイナルステージ「東北楽天ゴールデンイーグルスVS千葉ロッテマリーンズ」は、21日に第4戦が行われました。ここまで3試合を終えて楽天が3勝1敗(アドバンテージ1勝含む)でリード。もしこの試合で楽天が勝つか引き分けで初の日本シリーズ出場が決定。もう後がないロッテは勝つしかありません。



両チームのスタメンはこちら
  東北楽天              千葉ロッテ
1(右)岡島豪郎           (二)根元俊一
2(二)藤田一也           (中)清田育宏
3(一)銀次              (一)井口資仁
4(指)ジョーンズ           (三)今江敏晃
5(三)マギー             (右)角中勝也
6(左)枡田慎太郎          (左)サブロー
7(遊)松井稼頭央          (指)G.G.佐藤
8(捕)嶋  基宏           (遊)鈴木大地
9(中)聖澤  諒           (捕)里崎智也
 (投)辛島  航           (投)唐川侑己
第4戦の先発は、楽天は左腕の辛島、ロッテは今季9勝の唐川が登板しました。


勝てば日本シリーズ行きが決まる楽天は、1回に先頭打者の岡島が死球で出塁すると、続く藤田は四球を選び、無死1,2塁で銀次が送りバント→これが内野安打となり、無死満塁と一打先制のチャンスを迎えます。この場面で4番・ジョーンズがロッテ先発・唐川の2球目を打ち上げてレフトへの犠牲フライフライ。3塁走者が生還して幸先よく1点を先取します。なおも2人の走者を置きましたが、マギーは捕手フライ、枡田はライトフライに倒れ、初回は1点止まり。
続く2回、松井と聖沢のヒットで1死1,3塁と追加点のチャンスで、岡島が2塁ゴロ。併殺崩れの間に松井が生還して2点目。なおも2死1塁で藤田が四球で出塁したところで、ロッテが早くも投手交代。先発の唐川を諦めて2番手・松永昂大がマウンドに上がります。2死1,2塁で銀次が松永のストレートを流し打ち、レフト前へのタイムリーヒットで更に1点を追加し、3-0とリードを拡げます。
4回、ここまで楽天先発・辛島の前に無得点に抑えられていたロッテは、清田がレフト前ヒットを放つと、続く井口が2塁打を打って無死2,3塁とし、4番今江の内野ゴロの間に1点返して2点差に詰め寄ります。2死後、サブローの四球、辛島の暴投で2,3塁と同点または逆転のチャンスで、G.G.佐藤が辛島の3球目のストレートを完璧に捉え、レフトスタンド中段への3ラン本塁打!G.G.の豪快な一撃で4-3とロッテが逆転します!
しかし、楽天はその裏、2死1塁でジョーンズがロッテ3番手・西野勇士の初球を捉え、楽天ファンの待つレフトスタンドへ叩き込む2ラン本塁打!5-4と楽天が再逆転!
楽天1点リードで迎えた7回、ロッテは先頭の鈴木がライト前ヒットで出塁すると、里崎がバントで繋ぎ、1死2塁で根元が楽天3番手・長谷部康平の低めの変化球を上手く合わせ、センター前にポトリと落とすタイムリーヒット。5-5と試合を振り出しに戻します。なおも1死1塁の場面で、楽天は長谷部に代えてベテラン・斎藤隆を送り込みます。その斎藤は2死2塁で井口を歩かせ、2人の走者を背負いますが、今江をセンターフライに打ち取り、ロッテの逆転を許さず。7回裏、楽天は2死走者無しでマギーがロッテ4番手のカルロス・ロサの初球をジャストミート!レフトへ舞い上がった打球はそのままスタンドイン!マギーの勝ち越しソロ本塁打で6-5と楽天が3たびリードを奪います。
楽天は8回、第2戦で先発した則本昂大が中継ぎ登板。先頭の角中を2塁ゴロに打ち取ると、サブロー3塁フライ、代打・ブラゼルをセンターフライに打ち取り、3者凡退に抑える見事なリリーフ。8回裏、四球と相手の悪送球で2死1,3塁と追加点のチャンスを得ると、藤田が3塁の頭上を越えるレフト前タイムリーで7点目。さらに銀次のレフト前タイムリーヒットでもう1点追加し、8-5とロッテを突き放します。
そして迎えた9回、満を持してスーパーエース・田中将大が登板。鈴木と代打・金沢岳を打たせて取り、簡単に2死とします。しかし、根元と福浦和也に連続ヒットを許し、1,2塁と一発浴びれば同点のピンチを招きますが、井口を3塁ゴロに仕留めてゲームセット!最後にエースが締めた楽天が8-5で競り勝ち、パリーグのファイナルステージを制しました。


ファイナルステージ 2013/10/21(月) 試合結果
楽 天-ロッテ 4回戦 (楽天4勝1敗、Kスタ宮城、18:06、24264人)
M 000 400 100  5
E 120 200 12X  8
【投手】
(ロ)唐川、松永、西野、ロサ、服部、益田-里崎
(楽)辛島、レイ、長谷部、斎藤、則本、田中-嶋
【責任投手】
(勝)斎藤1試合1勝
(S)田中2試合1勝1S
(敗)ロサ3試合1敗
【本塁打】
(ロ)G.G.佐藤1号3ラン(4回、辛島)
(楽)ジョーンズ2号2ラン(4回、西野)、マギー1号ソロ(7回、ロサ)

日本シリーズへの出場権をかけたパリーグCSのファイナルステージは、パリーグ王者・楽天が4勝1敗でロッテを下し、球団創設9年目で初の日本シリーズ出場を果たしました。これで今年の日本シリーズは、巨人VS楽天の両リーグの優勝チーム同士の組み合わせに決定です。
今回の試合は、楽天が2回までに3点をリードしましたが、4回にここまで好投を続けてきた辛島投手が、ロッテのG.G.佐藤選手に痛恨の一発を浴びて一旦は逆転されました。しかし、ジョーンズの2ラン本塁打で再び逆転すると、7回にはマギーにも一発が飛び出しました。8回以降は則本投手と田中投手の投手リレーで試合を締め括りました。MJアベック弾&Wエースの奮闘で4戦目を制したのでありました。
敗退が決まったロッテは、G.G.佐藤選手が3ラン本塁打、根元選手と鈴木選手が2安打を放ちましたが、投手陣が踏ん張れず、出てきた投手が次々と打ち込まれました。特に先発の唐川投手は立ち上がりから制球に苦しみ、いきなり満塁のピンチを背負って1失点。2回もランナーを背負って失点を喫し、1回途中3失点でKO。2010年の「下克上」の再現を目指して王者・楽天に挑みましたが、力の差を見せつけられました。

楽天は球団創設以降苦難の歴史が続きました。楽天イーグルス初年度の2005年は38勝97敗1分けでぶっちぎりの最下位。もう少しでシーズン100敗、勝率も.281と3割にも及びませんでした。開幕2戦目のロッテ戦で0-26というボロ負けっぷりは今でも記憶に残っています。野村克也氏が就任した2年目のシーズンも最下位に沈み、田中投手が加入した2007年は4位と健闘。2009年には2位と躍進し、初めてのAクラス入りを果たしましたが、翌年・2010年は3度目の最下位。星野仙一監督就任&東日本大震災が発生した2011年は、野球人の底力を見せられず5位と低迷。2012年も4位に終わり、8年間でBクラス7回と「パリーグのお荷物球団」とも言われました。
この現状を打破しようと大型補強を敢行し、メジャー通算434本塁打のアンドリュー・ジョーンズをはじめ、元ヤンキースのマギー、さらには大リーグで通算84セーブを挙げた斎藤隆投手の3選手が加入。ジョーンズとマギーは楽天打線を引っ張り、チームの4番を務めたジョーンズ選手は26本塁打・94打点、マギーは28本塁打・93打点も挙げました。MJコンビ以外でも、銀次選手が打率.317を挙げると、枡田選手も8本塁打、松井選手も11本塁打と日本人選手も奮闘。
投手陣では、田中将大投手がシーズン負けなしの24勝を挙げると、新人ながら開幕投手に抜擢された則本投手は15勝をマーク。野村監督時代は「マー君神の子不思議な子」と言われていた田中投手も、今では「神様」のような存在になりました。則本投手の新人王も確定でしょう。震災で傷ついた東北の人たちに生きる勇気と希望、笑顔と感動を与えた楽天イーグルス、初めての日本シリーズでプロ野球の頂点を狙います。


クライマックスシリーズも終了し、いよいよ今週末から「コナミ日本シリーズ2013・楽天VS巨人」がスタートします。26・27日はクリネックススタジアム宮城での2連戦、29・30・31日は巨人の本拠地・東京ドームで行われます。もし5戦目で決着がつかなかった場合は、再びKスタ宮城(11月2日&3日)に舞台を移します。交流戦での両チームの直接対決は2勝2敗の五分。特に楽天・田中投手は巨人を相手に2戦2勝しています。日シリでも「マー神様」の神がかりピッチングで巨人打線を翻弄するかもしれません。巨人の連覇か、それとも楽天初出場初優勝か?日本一をかけた頂上決戦は26日開幕です。





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