Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

"桃山"と"きんつば"

2006-12-01 10:50:12 | 料理
昨日は秋セメスター最後の授業日でした。今週で秋のセメスターは終わりですが、最終日の今日はクリスマスパーティがありますので、実質授業は昨日で終了でした。
一昨日にファイナルテストをしましたので、事実上一昨日で授業は終了。昨日はいわゆる終業式のような感じで授業はありません。クラスメイトみんなで先生にお礼をしようということで、香水と花束をあげることにしました。
香水はCさんがグローブの百貨店で買ってきてくれることになり、花束はいつものとおり私の担当。あとは各自の裁量でプレゼントをすることになりました。私はいつもの通り、花と日本のお菓子をあげることにしました。

今回は、「桃山」と「きんつば」。当初はクッキーにしようかと思っていたのですが、餅系がやはりかなり好みらしく、今回も和菓子でいくことにしました。この3ヶ月簡単な道具なしで作れそうなものはたいてい作ってしまいましたので、メニューを決めるのに苦労しました。見栄えもポイントになりますので、最近は手作りギフト用は2種類作ることにしています。

「桃山」は、よく洋風和菓子的な饅頭焼菓子で、餡は白餡、生地は白餡と寒梅粉で作ります。もちろん寒梅粉はないので、とりあえず小麦粉で代用することにしました。

白餡は事前に作成して冷凍してあるものを使用。餡に卵黄を混ぜ少し火にかけて練り、半分は中身の餡として、残りを生地にするため、さらに卵黄を加え、寒梅粉も加えて混ぜます。生地の硬さはほぼいい感じでしたので、そのまま包餡し、模様をつけてオーブンで焼きます。模様は市販品は型押しされているのですが、型はないので、スープンの柄で菊型に筋をつけました。オーブンで200度4分、160度で3分。規定どおりに焼きましたが、焼きが浅いようなので、さらにオーブントースターで数分焼き加えました。

思ったよりさくっとした感じにはならないものの、やさしい味のお菓子になりました。市販品とはずいぶん味も食感も違うように思いますが、市販品はきっとバターや卵をもっと使っているかもしれませんね。まあ、失敗の少ない和菓子だと思います。

これだけではさびしいので、もう一つ「きんつば」を製作することに。きんつばも非常に地味なお菓子です。見栄えも餡の色だけなので、高級風に作るのはなかなか難しい。ヘタに作ると本当に贈答用には向かないお菓子になりますので、今回は色を4色盛り合わせた創作きんつばにしました。4色はYam、紫芋、小豆、バタースクワッシュの4つの材料の色でオレンジ、紫、黒、黄色になります。それを1つのきんつばにまとめて、見た目に派手は「カラフルきんつば」にしてみました。

本来きんつばは小豆餡を寒天で固めてから周りに生地をつけて焼きかためるものなのですが、今回は寒天で固めるのを省略して、各色を冷凍庫で固めて繋ぎあわせ、一口大に切り、外側のみ小麦粉生地をつけてフライパンで焼きました。切り口にも本来は生地をつけて焼くのですが、生地をつけると白っぽくなるため、模様がうまく見えなくなるため、外側のみ焼きつけました。

きんつば自身をつくるのも初めてで、いきなり創作系に仕立てたのですが、案外うまくできました。一口大に切る前に柵のまま、外側四面に生地をつけて焼き、その後切り分けた方が見栄えはいいかもしれませんね。暖めると崩れるかのせいがあったので、今回は冷えて固まっているうちに切り分けました。

箱は前回買った黒厚紙の残りで簡単な切り皿をつくり盛り込みました。やはり2種類作ると盛り付けも見栄えがよくなりますね。きんつばも日本的な美的感覚で言えばあまりいいとは言えませんが、派手色好きな外国人には分かりやすく印象的に仕上がりますので多少ウケルかも。

H先生用に大きな盛り合わせを作り、残りでJ先生用に小さな盛り合わせを作りました。きんつばが残ったので、さらに半分に切って、全クラスのコーヒーブレイク用のお菓子用に持っていきました。
きんつばの反響を見るには、クラスのコーヒーブレイク用に持っていくのが一番です。色々な国の人がいますので食べる様子を観察していればおのずとウケが分かります。

花束はいつもと通り、スーパーの花束を2種類買って、朝にリメイク。今回はカーネーションが多かったので見栄えも前回よりよくなりました。

クラスが始まる前にうまく隠してコーヒーブレイクの前に先生にみんなで手渡しました。ギフトと先生の写真を撮ってから休憩時間になりましたので、休憩室に行ったときにはもうきんつばがなくなっていました。食べる様子は見れませんでしたが、全部食べてもらっていたところをみると反響はよかったと思います。日本人からは4色の材料をよく尋ねられましたが。。。

結局、今日で授業は公式的には終了ですが、先生の特別好意で来週から週3日だけ別場所での授業が続くことになりました。これは秘密のクラスで、他のクラスには内緒のサークル的授業となります。私的には英語を勉強できる環境が継続できるので大歓迎ですが、宿題はないといいですね。1週間程度のバケーションも欲しいところですが。。。
まあ、1年間しかないことですので、休んでいる場合ではないですね。

昨日の献立は、牛肉のクリームチーズロール、根菜のクリームシチュー風、パンダンプリング、シェルマカロニサラダでした。


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