かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

一つでも実例が出てしまえば、どんな精緻な理論でも考え直すよりありませんね。

2017-11-01 21:05:25 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は5.4℃、最高気温は20.3℃、五條市アメダスの最低気温は2.6℃、最高気温は21.4℃でした。朝の寒さは昨日並、昼の暖かさは昨日を更に越えて、車で走っていると窓を開けていても日が当たると暑く感じるほどの陽気となりました。明日は更に昼の気温が上がるそうです。朝夕はコートが必要なのに昼はセーターもいらないという激しい気温差。砂漠とかならともかく、何とも攻撃的な気候の晩秋です。

 さて、地球から600光年離れた宇宙に、理論上考えられない奇妙な惑星が見つかったとの発表がありました。発見したのは、南米チリのアタカマ砂漠を拠点に太陽系外惑星を探すプロジェクトチーム、ネクストージェネレーション・トランジットサーベイ(NGTS)です。彼らの発見によると、その妙な惑星は、太陽の半分ほどの大きさのM型矮星と呼ばれる恒星の周囲を回っている惑星で、その恒星の半径の1/4という巨大なガス惑星であり、恒星とは地球ー太陽間距離の3%しか離れておらず、公転周期2.6日で回っているそうです。従来の理論では、このような小さな恒星系には、このような巨大な惑星は存在しえない、とされてきたそうですが、その理論をこの発見がぶち壊したわけです。M型矮星は、恒星としては宇宙で最もありふれた存在なのだそうで、無数に存在するそれらの星から、今後同じような巨大惑星が多数見つかるかもしれない、と考えられているとのことでした。

 まあこれまで理屈では無いと思われていたものが現実に発見されることで過去の遺物と化し、新たな理論構築に向けた努力がなされるのは科学の世界では日常茶飯事なこと。これを機に、新たなモデル構築と理論の展開がなされるのであれば、いずれ宇宙の神秘に手が届く時も来ることでしょう。最近では、あれほど騒がれたダークマターも実は存在しない、などという話も見かけますし、まだまだ驚くような話が今後もたくさん出てくるに決まっています。いずれにしても宇宙の話というのは、理解が及ばなくても我らの魂を捉えてやまない、魅力ある存在であり続けることは間違いないでしょう。

コメント
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