かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

牛乳アレルギーの免疫療法で発作により子供が一時心肺停止とは、まだまだアレルギー治療は困難が横たわっているようです。

2017-11-16 22:30:21 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は6.6℃、最高気温は12.2℃、五條市アメダスの最低気温は3.5℃、最高気温は12.4℃でした。今日も朝からよく晴れていたのですが、冬特有の西からの季節風が非常に強く吹き、気温は思いの外上がりませんでした。明日は雨を控えてほんの少し暖かくなる見込みですが、明後日の雨のあとはまた気温が下がって、一段と冬の気色が強くなってくることでしょう。まだ11月なのですが、今年の冬はどうなるんでしょうね。

 さて、神奈川県立こども医療センターで、牛乳アレルギーに対する急速経口免疫療法を受けていた患者の子供が、突然アレルギー発作を起こし、一次心肺停止に陥った上、現在もまだ低酸素脳症が残っているという重篤な障害が発生したとのことです。この患者は、治療前の時点で、8ml、大さじ半分ほどの牛乳でも誘発症状が認められるほど重度の牛乳アレルギーで、かつ喘息も患っていました。そこで同センターに入院の上、1mlの牛乳から経口免疫療法をスタート、治療開始17日目には135mlでもアレルギーが出ないようになり、これを維持量として1日一回、牛乳摂取を続けつつ、誘発症状が出ないか、観察が続けられてきました。その後、症状がみられる様になったことから牛乳接種後は2時間運動を控えて安静にするよう医師が支持を出し、治療開始22日目には退院、自宅で調子が悪くない限り135mlの牛乳を飲み続けるよう指導されていました。
 そして退院3カ月後。牛乳を飲んだあと喘息発作が発生、その時は気管支拡張薬の吸入で症状が改善しましたが、翌日の牛乳で呼吸が停止、救命救急センターに搬送され命はとりとめましたが、呼吸停止による低酸素脳症が残っているとのことです。
 センターではこれまでに牛乳アレルギーに対する急速経口免疫療法を200例以上実施しており、他にも、国内の約300の医療機関で、平成27年時点で約8千例の治療例があるなど広く行われていますが、これまでにこのような重い症状が出たのは初めてだということです。
 患者が喘息持ちで、牛乳で症状が出た際に呼吸が停止してしまったことが事態を悪化させた原因では無かろうか、と素人考えには思えてきますが、花粉症などでも減感作療法が行われる中でこのように深刻な問題が生じたというのが大きな課題ですね。是非原因を究明してより安全な治療法を確立して欲しいですが、なんにせよアレルギーというのは実に理不尽で厄介な病気です。

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