goo blog サービス終了のお知らせ 

かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

「シン・ゴジラ」観てきました。これは実に素晴らしい、歴代でも1,2を争う名怪獣映画です。

2016-08-05 22:29:24 | アニメ特撮
 昨日、気象庁が酷暑宣言した途端、今日はやたら暑い一日になりました。こんな日が続くと思うとげんなりしますが、2週間で済むならあとはお盆過ぎまで頑張るだけです。ただ、最近やたらイライラが募っていて、ふと気づくとなんでこんな些細な事でこんなにむしゃくしゃするのだろう、と首を傾げるようなこともままあるという、明らかに精神的にヘタってきているとしか思えないような状況が目立ってきました。そこで、というわけでもないのですが、今日、先週土曜日の仕事の代休が得られたのを幸い、いつ行こうか楽しみにしていた「シン・ゴジラ」を、近所のイオンモールのTOHOシネマズへ観に行くことにしました。スクリーン1という、座席数394、スクリーンサイズ6.4×15.4mという、9つあるうち一番大きな部屋で上映されていましたが、平日午後4時50分から上映、という中途半端な時間のせいか、観客は私を含め20人足らずというちょっとさびしい有り様でした。まあその分周りのざわめきやら身じろぎやらに煩わされること無くじっくり映画を堪能できたので個人的には嬉しかったのですが、もう少し居てもいいんじゃないか? とは思います。これが休日だとそれなりの入りになったりするんでしょうか?

 まあ田舎の映画館の客入りはともかく、なにより肝心なのは映画のほうです。さてその鑑賞結果ですが、とてつもなく良かった! の一言に尽きました。こんなのが作れるのならまだまだ日本映画は大丈夫だ、と心の底から安堵できる、素晴らしい作品です。総監督庵野秀明のゴジラへのあふれんばかりな愛が透けて見えて、同世代の大怪獣映画好きとして満点の出来だったと心から充足するのを実感した2時間でした。
 ネタバレは避けますが、この間のアメリカ版ゴジラがなんだか聞き分けの良いガメラもどきだったのとは違い、まさに有無を言わさぬ災厄そのもので、情け容赦無く徹底的に東京を蹂躙してくれますし、それがまた夜だけではなく明るい昼間にもバカスカ壊すのが小気味良く、これ一つとっても東宝怪獣映画の面目躍如たる素晴らしさがありました。
 所々でしっかりハマる伊福部昭の東宝特撮テーマ曲が感涙モノですし、エヴァンゲリオンのBGMっぽいのも、しっくり場面にハマって、イヤミや違和感はまるで感じませんでした。
 自衛隊の通常兵器が全く通用しなかったり、米軍の特殊兵器が効果ありそうで結局ダメだったりするあたりの絶望感などもこれぞまさに怪獣映画の醍醐味というやつで、昭和59年のリメイクゴジラでスーパーXなんて言うフザケタ新兵器を臆面もなく出したのと比べればはるかに小気味良いリアルさを感じましたし、日本政府のゴジラ撃退決断までの意思決定のフラフラぶりなどもまさにその通りだろう、と膝を打ちたくなる内容でしたし、人間ドラマもまずまずの内容でした。ラストの倒し方が若干アッサリ決まり過ぎた気がするのと、あれで本当に倒せたの? と疑問に思う点、そもそも何故東京を執拗にゴジラが狙うのかまるで判らない点など、本当に僅かですが首を傾げるところも無きにしもあらずではありましたが、この映画ならそれらは別段考える必要はないと言い切って良いのではないか、と思うほどに面白いものでした。ぜひ上映期間中に最低あと1回は映画館の迫力あるスクリーンと音響で観ておきたいです。ストレス解消にはもってこいの映画ですよこれは。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする