かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

「遠隔操作ウイルス・冤罪事件」の容疑者、実は真犯人ではないのかも?

2013-02-20 21:56:55 | Weblog
 「遠隔操作ウイルス・冤罪事件」の容疑者は、またも冤罪かも? と言うような話は逮捕当初から無きにしもあらず、というか可能性としては、というレベルでは囁かれていたように感じておりますが、次の記事を読むと、あながち冗談では済まないような気がして来ました。
【PC遠隔操作事件】被疑者の素顔を弁護人に聞く
フリージャーナリストの江川 紹子氏が、事件を担当する佐藤博史弁護士にインタビューした記事です。この内容を信じる限り、警察はまるで決定的な証拠を掴んでいませんし、今も拘留されている容疑者が犯人と考えるのはかなり難しいという強い印象を受けます。私はプログラミングについてはほとんどわからないので、そんなレベルからの印象に過ぎませんが、件のウイルスがC#という言語で書かれているのに、容疑者はそれを使えない、という話など、明らかに犯人では無いことを示唆しているように思えます。もちろん嘘をついているかもしれない訳ですが、PCを押収し、仕事先にも聴きこみなどをしている中で、この言語を使っていたかどうかくらいはあたりがついているはずで、もしそうなら当然取り調べでもそこを突いて来そうなものなのに、それもないようです。それどころか調書に勝手に使える言語として記録されていたなんていう話を読むと、警察は一体何をやっているのか? とその杜撰な仕事ぶりに疑問ばかりがわいてきます。仮に容疑者が真犯人だったとしても、そんな仕事をしていては追い込むことも出来ないでしょうし、もしもまたも冤罪になってしまっては、警察の信用は地に落ち、真犯人の嘲笑を浴びるだけになってしまいます。
 マスコミもマスコミで、容疑者の段階でああも名前や写真を大々的に報道する必要があったのか、実に疑問です。そのくせ、痴漢冤罪事件で告訴された警察官の名前は出さないなどダブルスタンダードを平気で操るに至っては、なにをかいわんやです。そろそろ報道のルールとして、容疑者段階では名前は伏せるとか、あるいは写真や名前を公開するにあたっては容疑者の同意を得る必要があるとかを考えるべきではないのでしょうか? 法曹界もこれについてはもっと真剣に考えて声を上げるべきでしょう。日頃人権派を掲げている方々など、先頭に立ってマスコミと闘うべきではないかと思います。

 容疑者が犯人でなかった場合はもちろん、やっぱり犯人だったとしても、捜査手法や報道のあり方について、真剣に考え直すべき機会を得たと思うマスコミや警察官が現れることを、祈ってやみません。

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