かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

もう一歩だったのに、ねぇ。(残念)

2011-04-11 21:17:04 | Weblog
 昨日、奈良県の荒井知事が圧勝! なんて書いてしまいましたが、今朝の新聞を見たら七万票差、荒井知事の得票率は50.何%という本当にぎりぎりの過半数で辛勝、が本当でした。昨日の速報で3倍の得票差が付いていたので圧勝と思ったのですが、よく良く考えてみたら速報段階では田舎の票数の少ないところから順番に足しこまれていくわけですから、都市部の大票田が全く計算されていなかったわけです。で、保守的な我が奈良県でも、田舎に行くほど更に保守傾向が強まり、変化を望まない、という。結局、逆転したのは学研都市で色々とミソつけた生駒市だけでそれも非常な接戦でしたが、かたや4年の実績(あったかどうかはともかく)を誇り、組織票をがっちり固めた現職知事、かたやぎりぎりになって出馬した上、しばらくはポスターも行き渡らなかった新人、しかも基盤の医師会も現職と分裂してあてに出来ないという逆風ぶりの中、ここまで都市部で追い上げたのですから、本当に一歩間違っていたらあわや、ということも十分にありえたかもしれません。そういう意味では本当に惜しかった。せめてもう少し早く出馬していたなら。そして、選挙戦を十分に戦っていたなら。全くもって残念でした。
 それにしても現職もふがいないです。
 相手の争点はただ関西広域連合推進の1本槍でそれ以外はまるで白紙状態というまったくの素人ぶり。地元新聞が、選挙直前に2日に渡って、各候補者の政策をいくつかの奈良県の懸案事項についてそれぞれ横並びで分かりやすく示していたのですが、荒井知事と共産党の候補がそれぞれの課題にかなりしっかりと書き込んでいたのに対し、今回惜敗したヒトは、「それはよく知らないからコメントできない」なんて、バカ正直というか、広域連合と医療問題以外は全く真っ白な回答のオン・パレードを並べておりました。おいおい、これから知事になろうというヒトがそんなんで大丈夫かよ、と思わず紙面につぶやいてしまったほど、いっそ清々しい回答欄でした。そんな候補を一蹴するどころか苦戦を強いられるなんて、現職知事とは思えないほど印象の薄さがあまりに際立ちます。もうこの際、とあえず選ばれたのだから、もう少しリーダーシップと存在感を出して、奈良県のために仕事して欲しいとただ願うばかりです。
 それと関西広域連合、参加一本槍な主張をした対立候補が奈良市や生駒市などの都市圏の住民からこれだけの民意を示されたからには、今までのように駄々をこねているばかりでは済まなくなってくるでしょう。荒井知事の第2期、果たしてどういう流れになって結末を迎えるのか、県民の一人としてしっかり見極めさせていただこうと思います。

コメント
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