かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

何故ヤマトと文科省がタイアップして、何か意味があるんでしょうか?

2010-07-07 20:57:55 | Weblog
 宇宙戦艦ヤマトの実写版の予告編を見たのですが、想像していたよりも案外マシな感じがして、これはひょっとして観に行ってみてもよいかな? と思うようになってきています。発表当時は正直信じられないというか、今更何? ヤメテ欲しい、という気分でしたが、まあアニメとは全く別物の違うお話、と思えば許せない部分も多少は許せそうな気もしますし、今、あの古典的名作をどういう視点と解釈で実写で表現するのか、少し興味もあります。まあ予告編CMなんて出来のよさそうなシーンばかり集めてそれらしく見せているのでしょうから、あまり期待しても裏切られるだけなのは間違いなかろう、とは思うのですが、とりあえず見もしないうちから酷評するのもどうか、と言うくらいには気分が前向きになってきました。
 まあ私一人がお正月映画一本を観ようが観まいがまあどうでも良いことなのではありますが、この映画を文部科学省が利用しようとしている、と聞くと、なんだかヘンな感じがいたします。なんでも映画の宣伝を兼ねた宇宙啓発用ポスターを作り、全国の学校へ配布するのだそうで、文部科学大臣殿が記者会見で「宇宙政策への理解を深めてもらいたい」と話しつつ掲げたポスターには、紙面の9割方を占める主人公の写真とヤマトの映画公開日が明記されその横に、申し訳程度に「宇宙の未来 つくるのは君たち」というロゴが記載されています。このポスター、東宝が6万枚作り、教育委員会を通じて全国の小中高に配布するのだそうです。何故に文科省がこんな事を、と思いましたが、宇宙飛行士の山崎直子さんや星出彰彦さんらが小さいころに見て影響を受けたのだそうで、そういう教育的効果を狙っているようです。
 確かにあのアニメを初めてみたとき、私は小学生でしたが、それまでの子供子供したアニメと違って、骨太な物語と手に汗握るスペクタクル、魅力的な敵、そしてなんといっても圧倒的な存在感を示したヤマトの姿に夢中になり、テレビにしがみつくようにして観ていたことを思い出します。今でもオープニングテーマを聞くと胸が躍りますし、このアニメで科学に興味を抱いたと言えなくもないでしょう(もちろんそれだけではなく、当時は宇宙大作戦とか子供心を刺激するモノが色々ありましたね)。
 ただ、私のようにヤマトで育ったような年寄りはともかく、今の子供達がヤマトで宇宙を夢見ることができるのか、というと、正直微妙じゃないか、と思います。いろいろネタはあるだろうに、何故にヤマトなの? という疑問が、どうしてもつきまとうのです。この企画を考えたお役人、ひょっとして私と同世代でよほどヤマトに思い入れがあったのでしょうか?
 果たして今の子供達に受け入れられるモノなのか、興味だけはそそられるニュースでした。

コメント
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