M S Technical Laboratory

趣味の電子回路工作の成果を披露する場として開設しました。他の趣味に関わる画像も掲載します。

持つべきものは

2010年12月04日 21時51分54秒 | Aircrafts
仕事をほったらかしてでも調査をしてくれる友人です。

 Jakeから追加情報が来ました。
"The Electra was equipped with a very small 12V battery and one (!) small 50A generator mounted on the left engine."
ということで、最初に彼がくれた情報の通り、batteryとgeneratorは左エンジンにありました。

 YouTubeで他のElectraの始動風景を見ると、どの機体も左から始動していたとも書いています。どうやら、私の疑問はまるで見当外れでした。

左からでもいいそうです

2010年12月04日 00時02分36秒 | Aircrafts
 写真の飛行機を持っていたJakeから懇切丁寧に教えてもらいました。
ちょっと意外な結果です:

(1)レシプロ機の場合
 エンジンを始動させるためのbatteryが左エンジンの脇に積んであることが多い。この場合は、左から始動する。これは配線の短い方を優先するから。

(2)ジェット機の場合
 APU(Auxiliary Power Unit)が積んである機体なら、batteryの場所とは無関係になり、始動時に空気を吸い込む動作の都合で、どちらかに決まることはある。APUのない機体の場合、電力車から電力の供給を受けないと始動できない。

(3)757の場合
 左エンジンから始動する。理由は右エンジンについているoverride pump (PTU)が油圧系統を動かす際に、大きな音を立てるから。それで乗客が驚くことも多いので、左から先に動かす。

(4)民間航空機の場合
 制約条件が特になければ、教科書通り左から始動する。

(5)DC-6など
 客が左から乗るので、右エンジンから始動する。

(6)その他
 定期航空路を運行しない民間機は右から客を乗せる場合も多く、その場合は左から始動する(お前を乗せてやったときもそうだったろうと書いていました)。
 いずれにせよ、客を先に乗せてからエンジンを掛けるのが安全なので、乗せてしまった後なら右でも左でも選択の自由度は高い。