M S Technical Laboratory

趣味の電子回路工作の成果を披露する場として開設しました。他の趣味に関わる画像も掲載します。

20億個のトランジスタ

2009年02月10日 22時05分50秒 | Books
 昼間、20億個のトランジスタを集積したCPUの話を聞いていて、帰宅後は三極管一段の回路シミュレータの本を読むという絶妙の組合せです。"真空管回路の基礎のキソ"という本ですが、これは買わない方がいい本だとわかりました。

 利得計算が理論値とsimulationで合わないのは動作点の違いという暴論を展開しています。実際のところは、bypassしていないcathode抵抗によって電流帰還がかかり、その分利得が下がっているだけ。次の章では、bypassした回路をsimulationし、今度は理論値に合うと書いています。ここで気づかないと言うことは、基礎がわかっていないに違いありません。

 下に置いたDeMilleの本は、昨日読み終えたもの。皮肉屋の主人公が大活躍して終わりました。
 気に入ったのは、こんなくだり:
"A century ago, people occasionally came to crossroads in their lives
and had to choose a direction. Today, we live inside of microchips with
a million paths opening and closeing every nanosecond. What's worse,
someone else is pushing the buttons."
 そりゃそうだ、20億個もあったら...。

 今朝から続編に取りかかっています。三作目→四→一→二作目という不思議な順番になってしまいました。