ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

初心に帰って:3度目の更新審査

2010年11月10日 | 審査・コンサル
ISO14001の3度目の更新審査では、初心に帰って仕組みの適合性や有効性を審査で見ることが重要です。

特に更新審査では担当審査員が交代する場合が多いので、「初心に帰って」審査することは難しくありません。

受信組織側では、認証取得後9年も経つと本業の課題とEMSの環境目的・目標が一体化して仕組みは初期に比べ大幅に修正されています。また、担当事務局員も3世代、4世代目になっています。

このような背景により、規格要求事項や自らの取り決めへの不適合が一部で生じていても何時の間にか問題ないように理解されていたり、従来の審査員が明確に指摘しなかったばかりに是正する必要性に気付かなくなっていたりします。

「今回は3度目の更新審査ですので初心に帰って審査しています。」と言いつつ、規格や自らの決めごととの不適合性についてきちんと指摘し、問題点を認識してもらうことで、その組織の仕組みや運用の見直しや改善に繋げ、組織の様々なパフォーマンスの改善に繋がることが期待できます。

さもないと、「ISOは経営に役立たない」と評価されたり、安かろう悪かろうの非JAB外資系審査機関に受信組織が流れ、やがてISOに対する社会の信頼を損なうことに繋がりかねません。

基本的には、丁寧な審査をすることで初めて種々の問題点が見てくるのです。

写真は、昨日コンサルで訪問したオペラ・シティ24Fから撮った写真です。明治神宮越しに霞が関ビルや六本木ヒルズ、その向こうには東京タワーも見える雄大な景色です。