ケーブルテレビで見ました。公開当時見に行こうかどうか迷った作品でした。クリストファーノーラン監督らしい作品ですね。彼の作品ってちょっと暗くて男のじめじめした部分が描かれる作品が多い気がします。
カッターマイケルケインというマジシャンの助手をしていたロバートアンジャーヒュージャックマンとアルフレッドボーデンクリスチャンベイルは、あるショーの夜アルフレッドの失敗により同じく助手であるロバートの妻が舞台上で死んでしまうという事故が起き、それがきっかけでロバートはアルフレッドに強い憎しみを抱き、二人は決別しそれぞれが一流マジシャンを目指して歩み始める。
ロバートの妻が死んだのは純粋に事故だったのだとは思うけど、ここから二人の執拗な復讐合戦が始まり、お互いのショーに変装して客として入り込んでは相手にダメージを与えあう。
ボーデンのほうが瞬間移動のトリックで人気を博し始めるとアンジャーも意地になってそのトリックを暴こうとし、影武者を使っているだけでは飽き足らず、科学者のニコラステラデヴィッドボウイが発明した瞬間移動の機械を使ってショーを始める。(デヴィッドボウイが出てきてちょっとビックリ)
映画はアンジャーがステージの裏でボーデンに殺されてしまい、ボーデンの裁判の様子から始まる。そこから時間をさかのぼって事件の真相が語られていくのだけど、そこんとこがまたクリストファーノーランらしく、なんだかややこしくまどろっこしい。
結局アンジャーのトリックはマジックでもなんでもなく、科学者が発明した機械ってことで「なぁんや」という気持ちにもなるし、ボーデンの瞬間移動もトリックは双子ってことで、これも言ってしまえば「なぁんや」なんだけど、ただこの双子のマジックにかける人生が壮絶で、常に二人で一人の人生を生き、ボーデンがアンジャーに撃たれて指を失くしていることから、双子の片割れも瞬間移動を演じきるため指を自分で切断したと言う。科学に頼ったアンジャーより、自らの人生を書けたボーデン兄弟のほうが最終的に“勝った”のは納得がいった。まぁ、あんな生き方気持ちが悪いけどね。それにミステリーのオチとして双子っていうのは一番やっちゃいけないパターンだと思うんですが、一応奥さんレベッカホールが彼の存在を疑っていて、そこここにヒントを出しているからいいとしよう。
この作品はヒュージャックマンとクリスチャンベイルの演技対決の面白さで成り立っていると思うのだけど、やはりクリスチャンベイルにかかるとヒュージャックマンの演技が大したことないように思えてしまう。でも、ミュージカルで歌えて踊れる陽気なオージー・ヒュージャックマンと少し神経質そうなイギリス人クリスチャンベイルというもともとそれぞれが持っている雰囲気にピッタリな役だったように思う。二人の演技対決以外の部分ではちょっと暗くて眠くなる可能性がある作品ですが、なかなかに巧妙にできていてさすがです。
二人の間を行き来する女性としてスカーレットヨハンソンが出てくるんだけど、彼女の使われ方は少しもったいない気がした。2006年ころの彼女のキャリアを考えるとあれくらい?最初にも書いたけど、クリストファーノーランはじめじめした男の世界を描くのが得意で、女性の扱いはそんなにうまくない気がします(スクリーン上のという意味で)。なんの根拠もないけど、女たらしじゃなくて愛妻家なのかな?とか思ったりして。
「映画」もいいけど「犬」も好き。という方はこちらもヨロシクです。我が家の犬日記「トラが3びき。+ぶち。」
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さて、お互いの いざこざが エゴに凝り固まった対決でした。 まさにプレステージならぬ "オレ"ステージ
"自分だけの舞台"
天才マジシャンふたりのライバル対決も "電気"が関わってるだけに"熱い火花"を散らしています。デビッド・ボウイのテスラ役も驚きました
ヒュー・ジャックマン&クリスチャン・ベイル それぞれが演じた ライバル同士の天才マジシャン二人が
"あいつには負けたくねえオレが勝つ"の 対決姿勢は
実際にあった"エジソンVSテスラ"の電流対決とまったく同じである。
最後に 漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦さんが 映画「プレステージ」でも 上映時に荒木氏の書下ろしイラスト入りステッカー」が5万枚限定で配布されたそうです 荒木氏の「プレステージ」イラストのリンク先です
http://image.blog.livedoor.jp/poke777/imgs/c/a/ca2214c0.jpg
http://image.blog.livedoor.jp/poke777/imgs/3/3/3388963f.jpg
荒木飛呂彦さんのステッカーご紹介ありがとうございます。
すごく素敵ですね。