一行は態勢を立て直すためエルフの女王が住むロスロリアンへと向かいます。女王ガラドリエルはワタクシの大好きなケイトブランシェット。彼女ほど、神々しく、見るものに畏怖の念を抱かせるエルフの女王ガラドリエルにふさわしい女性がいるでしょうか?この作品は全体的にキャスティングが素晴らしいですが、中でもこのガラドリエルのキャスティングはこれ以上ないほどにパーフェクトです。(ミシェルファイファーとか、「ナルニア国物語」のティルダスウィントンとかジュリアンムーアとか、ぽい人はいるけど、やっぱり断然ケイトブランシェットよなぁ)
ロスロリアンで一行を出迎えたのはエルフのハルディアクレイグパーカー。初めは指輪を持ち込む一行をイヤがりますが、アラゴルンの説得に応えてガラドリエル様のもとへ案内してくれます。このハルディアが「2」ではかっこいいところをみせてくれるんですよね。
このエルフの女王、ガラドリエル様はいかにもエルフらしく、少し意地悪そうでもある孤高の精神を持っている。旅の仲間たちは、エルフと仲の悪いギムリでさえも、彼女にすべてを見透かされて畏怖の念を抱いた様子。そんな彼女とて、冥王の指輪には魅力を感じるよう。彼女がフロドの指輪を見たときに見せる表情、怖すぎます。こんなにも美しくてこんなにも怖い。でも、自らを指輪の誘惑にさらし、それに打ち勝った彼女はフロドに「もっとも小さき者でも世界を変えることができるのです」と勇気をくれる。そういう様々な面を持ったエルフならではの魔力をケイトブランシェットはまるで本当に持っているかのようです。
彼らがロスロリアンを発つときにガラドリエル様はそれぞれにお土産を用意してくれる。敵の目を欺くことができるエルフのマントを全員に羽織らせ、マルローンの葉をかたどったブローチで留めてくれました。そして、それぞれに合ったお土産を用意してくれたのですが、ギムリはエルフの女王になんて媚びないぞなぁんて初めは言っていたくせに、ガラドリエル様の美しさにすっかりやられてしまって、彼女の御髪を恐れながらもお願いし、女王様もそれに答えてくれるんですよねぇ。このときのケイトブランシェットの笑顔は格別です。そのことをあとで夢心地に話すギムリもまた可愛い。アラゴルンにはアルウェンのブローチ以上の贈り物はないと言ってくれますが、不死の命を捨てるかどうかの決断は彼女のものだという賢明なアドバイスも。サムはエルフのロープをもらうのだけど、原作では庭師の彼に、ロスロリアンの土もあげていて、きちんとそれを最後にホビット庄に帰ったときに庭の土として使うのです。どうして、こんな素敵なシーンを映画に入れなかったのかとても不思議。というか、そもそもその土のところだけじゃなくて、ガラドリエル様のお土産のシーンは劇場公開のときはカットされてるんですよねー。なんでやねん!ピータージャクソン監督って偉大だと思うけど、ここをカットしちゃったことだけは納得いかん。だってさ、ここをカットしちゃってるから、みんながロスロリアンを出たあとおそろいのマントをつけてることは注意深く見てないと分かんないし、マントもマルローンのブローチもこのあと重要なアイテムになっているのに、その前の伏線がばっさりないんだもんなぁ。
ロスロリアンを出て旅を続ける一行。ついにボロミアが指輪の誘惑に屈してしまうときが来る。ボロミアは王の血を引きながら先祖が犯した過ちのため血を呪い、隠れるようにして暮らしているアラゴルンと、王がいなくなったあと、ゴンドールの国をなんとか治めてきた執政である自分の一族のことを考えました。指輪はわれらが持つべきだ。ゴンドールに力を呼び戻し、その後、きちんと指輪を捨てに行けばいい。あぁ、ボロミア駄目だよぉぉぉ。これまで、ホビットたちを一番守ってあげてたのはボロミアじゃないかぁ。指輪の誘惑に負けないで。と思ったのもつかの間、ボロミアはフロドが一人になったときを見計らい指輪を奪おうと襲い掛かります。このときのボロミアがすごく悲しい。フロドに襲い掛かりながらもふと我に返り、フロドに泣いて謝罪するボロミア。人間ゆえの弱さと執政として国を治めるつらさを指輪につけこまれたボロミアが一層愛おしく思えます。ボロミアからからくも逃げ出したフロドが次に出会ったのは彼を探しに来たアラゴルン。誰も信じられなくなっていたフロドは後ずさり、指輪を彼に差し出して「あなたはこれを葬り去れるのか?」と聞きます。このときのアラゴルンが最高にかっこいい。一瞬、指輪に誘惑されたアラゴルンもフロドの前にひざまずき、フロドの手をゆっくりと閉じながら「できるなら最後まで君と行きたかった。」とこれ以上指輪の犠牲者を出さぬよう一人で行こうとしているフロドの心を察知して言うのです。あぁアラゴルン、あなたに一生お仕えしますという家臣が大勢いる王になるであろう人、という気がしてきます。
フロドを送り出した後、オークどもに襲われる一行に合流したアラゴルン。指輪の誘惑から立ち直ったボロミアもオークと戦っていました。ここで、またもや悲しい出来事が。フロドを襲ったことを懺悔するかのように、ホビットたちをかばうボロミア。たくさんのオークたちを相手に戦っている間に離れたところにいるウルク=ハイが放った矢がボロミアに当たってしまう…それでも、メリーとピピンをかばいながら戦い続けるボロミアに容赦ない矢の雨。その間にメリーとピピンもオークどもにさらわれてしまう。息絶えるまでオークと戦い続けた彼もついに最後のときを迎える。アラゴルンに抱かれ、あれだけ反目していた彼を王とついに認め、「My Brother, My Captain, My King」と彼に最高の賛辞を言いながら、息を引き取るボロミア。ボロミア好きのワタクシは何度見ても涙が止まらないシーン。
いよいよ、「1」の最後が近づいてくる。たった一人で旅を続けるため一人で川の向こう岸に渡ろうとするフロド。そのあとを追いかけるサム。泳げないくせに川に入っていくサム。フロドの船に助けられ、泣きべそをかきながらフロドに訴える。何があっても絶対に一人で行かせはしないと。ここでも、サムの気持ちを考えると涙が溢れてくるシーンです。おっちょこちょいだけど、フロドを想う気持ちは世界中の誰にも負けないサム。彼はこの物語を真に引っ張っていくキャラクター。この先もこのサムに何度も感動させられるのであります。
フロドとサムは指輪を捨てる旅へ。アラゴルン、レゴラス、ギムリはメリーとピピンを助ける旅へとそれぞれ駆け出していく後ろ姿を見送りながら物語は「二つの塔」へと続くのであります。
ロスロリアンで一行を出迎えたのはエルフのハルディアクレイグパーカー。初めは指輪を持ち込む一行をイヤがりますが、アラゴルンの説得に応えてガラドリエル様のもとへ案内してくれます。このハルディアが「2」ではかっこいいところをみせてくれるんですよね。
このエルフの女王、ガラドリエル様はいかにもエルフらしく、少し意地悪そうでもある孤高の精神を持っている。旅の仲間たちは、エルフと仲の悪いギムリでさえも、彼女にすべてを見透かされて畏怖の念を抱いた様子。そんな彼女とて、冥王の指輪には魅力を感じるよう。彼女がフロドの指輪を見たときに見せる表情、怖すぎます。こんなにも美しくてこんなにも怖い。でも、自らを指輪の誘惑にさらし、それに打ち勝った彼女はフロドに「もっとも小さき者でも世界を変えることができるのです」と勇気をくれる。そういう様々な面を持ったエルフならではの魔力をケイトブランシェットはまるで本当に持っているかのようです。
彼らがロスロリアンを発つときにガラドリエル様はそれぞれにお土産を用意してくれる。敵の目を欺くことができるエルフのマントを全員に羽織らせ、マルローンの葉をかたどったブローチで留めてくれました。そして、それぞれに合ったお土産を用意してくれたのですが、ギムリはエルフの女王になんて媚びないぞなぁんて初めは言っていたくせに、ガラドリエル様の美しさにすっかりやられてしまって、彼女の御髪を恐れながらもお願いし、女王様もそれに答えてくれるんですよねぇ。このときのケイトブランシェットの笑顔は格別です。そのことをあとで夢心地に話すギムリもまた可愛い。アラゴルンにはアルウェンのブローチ以上の贈り物はないと言ってくれますが、不死の命を捨てるかどうかの決断は彼女のものだという賢明なアドバイスも。サムはエルフのロープをもらうのだけど、原作では庭師の彼に、ロスロリアンの土もあげていて、きちんとそれを最後にホビット庄に帰ったときに庭の土として使うのです。どうして、こんな素敵なシーンを映画に入れなかったのかとても不思議。というか、そもそもその土のところだけじゃなくて、ガラドリエル様のお土産のシーンは劇場公開のときはカットされてるんですよねー。なんでやねん!ピータージャクソン監督って偉大だと思うけど、ここをカットしちゃったことだけは納得いかん。だってさ、ここをカットしちゃってるから、みんながロスロリアンを出たあとおそろいのマントをつけてることは注意深く見てないと分かんないし、マントもマルローンのブローチもこのあと重要なアイテムになっているのに、その前の伏線がばっさりないんだもんなぁ。
ロスロリアンを出て旅を続ける一行。ついにボロミアが指輪の誘惑に屈してしまうときが来る。ボロミアは王の血を引きながら先祖が犯した過ちのため血を呪い、隠れるようにして暮らしているアラゴルンと、王がいなくなったあと、ゴンドールの国をなんとか治めてきた執政である自分の一族のことを考えました。指輪はわれらが持つべきだ。ゴンドールに力を呼び戻し、その後、きちんと指輪を捨てに行けばいい。あぁ、ボロミア駄目だよぉぉぉ。これまで、ホビットたちを一番守ってあげてたのはボロミアじゃないかぁ。指輪の誘惑に負けないで。と思ったのもつかの間、ボロミアはフロドが一人になったときを見計らい指輪を奪おうと襲い掛かります。このときのボロミアがすごく悲しい。フロドに襲い掛かりながらもふと我に返り、フロドに泣いて謝罪するボロミア。人間ゆえの弱さと執政として国を治めるつらさを指輪につけこまれたボロミアが一層愛おしく思えます。ボロミアからからくも逃げ出したフロドが次に出会ったのは彼を探しに来たアラゴルン。誰も信じられなくなっていたフロドは後ずさり、指輪を彼に差し出して「あなたはこれを葬り去れるのか?」と聞きます。このときのアラゴルンが最高にかっこいい。一瞬、指輪に誘惑されたアラゴルンもフロドの前にひざまずき、フロドの手をゆっくりと閉じながら「できるなら最後まで君と行きたかった。」とこれ以上指輪の犠牲者を出さぬよう一人で行こうとしているフロドの心を察知して言うのです。あぁアラゴルン、あなたに一生お仕えしますという家臣が大勢いる王になるであろう人、という気がしてきます。
フロドを送り出した後、オークどもに襲われる一行に合流したアラゴルン。指輪の誘惑から立ち直ったボロミアもオークと戦っていました。ここで、またもや悲しい出来事が。フロドを襲ったことを懺悔するかのように、ホビットたちをかばうボロミア。たくさんのオークたちを相手に戦っている間に離れたところにいるウルク=ハイが放った矢がボロミアに当たってしまう…それでも、メリーとピピンをかばいながら戦い続けるボロミアに容赦ない矢の雨。その間にメリーとピピンもオークどもにさらわれてしまう。息絶えるまでオークと戦い続けた彼もついに最後のときを迎える。アラゴルンに抱かれ、あれだけ反目していた彼を王とついに認め、「My Brother, My Captain, My King」と彼に最高の賛辞を言いながら、息を引き取るボロミア。ボロミア好きのワタクシは何度見ても涙が止まらないシーン。
いよいよ、「1」の最後が近づいてくる。たった一人で旅を続けるため一人で川の向こう岸に渡ろうとするフロド。そのあとを追いかけるサム。泳げないくせに川に入っていくサム。フロドの船に助けられ、泣きべそをかきながらフロドに訴える。何があっても絶対に一人で行かせはしないと。ここでも、サムの気持ちを考えると涙が溢れてくるシーンです。おっちょこちょいだけど、フロドを想う気持ちは世界中の誰にも負けないサム。彼はこの物語を真に引っ張っていくキャラクター。この先もこのサムに何度も感動させられるのであります。
フロドとサムは指輪を捨てる旅へ。アラゴルン、レゴラス、ギムリはメリーとピピンを助ける旅へとそれぞれ駆け出していく後ろ姿を見送りながら物語は「二つの塔」へと続くのであります。
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