シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

Vフォーヴェンデッタ

2006-04-18 | シネマ あ行
「人民が政府を恐れるのではない。政府が人民を恐れるべきなのだ」

おお、かっこえぇー。

なんかよう分からんけど、もう一回見たくなる映画

それが率直な感想であります。

よう分からんとかいうほど、話はややこしくないんですけどね。
陰謀の内容とかも別になんも珍しいもんではない。政府vs人民という構図も対して珍しくはないし、政治色と言っても空想部分が大きいがためにそこまで現実味を帯びてこない。

それでも、“V”ヒューゴウィービング(「マトリックス」のエージェントスミスです)という謎の仮面の男に強烈なカリスマ性があり、観客はその男に魅かれる。この辺りはコミックが原作というところの強みかもしれない。(あ、関西のかた“V”のカツラをカンペイちゃんと間違えないでね

全体的に映像は暗いのに、なぜかそこに美しさを感じるのは、謎めいた“V”の存在とナタリーポートマンの荒野に咲く一輪の花のような可憐な美しさのおかげなのか?彼女の丸刈りになる前のたおやかな髪は丸刈りとのコントラストの狙いがばっちり成功している。

そして、物語を別の側面から支えるフィンチ警視スティーブンレイ(ちょっと欽ちゃんに似てる?)“V”のマスクやナタリーポートマンの丸刈りにばかりスポットが当たる中、実は物語の語り部として重要な役割を果たしている。“V”をして「君のような存在を待っていた」と言わしめる陰の主役。

つまらない人にはかなりつまらない作品だと思うのだけど、入り込めた人にはラストに最高のカタルシスが待っている。そして、そのカタルシスを引きずったままもう一度見たくなる。そんな作品だった。

ワタクシと英語B面~留学編 ポーランド一人旅④

2006-04-18 | ワタクシと英語
さて、翌日である。実質ワルシャワ一日目。マリオットホテルの部屋を出て新たにホテル探し。地図を購入し、手ごろな値段で小ぎれいなホテルを探す。ワタクシは全然キレイ好きじゃないけど、不潔なところは嫌いなもので。

手ごろそうなホテルに当たってみた。
「空いてますか?」
「あなたねぇ、ホテルを探してるの?ないと思うわよー、こんな時に。なんてったってPopeが来てるんだから。いま、ワルシャワにはポーランド中、いえヨーロッパ中から人が来てるのよ。」
「ぽ……ーぷ?」(ぽーぷてあの?Pope?Popeって法王やろ?あの?
ヨハネ?パウロ?2世???
「そうよ、Popeよ、ほ、う、お、う、さ、ま

ワタクシはよりにもよって、法王様と同じ時期にワルシャワに来てしまったのである。ポーランドは敬虔なカトリックの国。法王見たさにたくさんの人がワルシャワに押し寄せていた。これか、昨日のカンファレンスの人たち。そういえば神学博士とか名札付けてる人いたなー。

ガーンホテル、見つかるやろか…
そんな不安を引きずりながら何軒かのホテルを訪ねたがやはり満室。しかし、あきらめるわけにもいかず探し続けた。どこへ行っても「Popeが…」と言われ、もういい加減知っとるわい、こんな時に来たワタクシが悪うござんしたねぇという気になっていた。

しかし、何軒目かは忘れたが、比較的疲れが出たりする前に部屋の空いているホテルが見つかった。

「一部屋だけ空いています。それも今日だけなら。なんせ…」
あぁぁぁぁ、みなまで言うな。
「あー、ぽーぷが来てるんでしょ?」
「あ、ハイ」
「いくらですか?」
「○○です」←いくらやったか忘れたけど、数字だけ言われた。
「それはアメリカドル?」前日で懲りていたワタクシは用心深くなっていた。
「いえいえ、ズヴォティ(ポーランドの通貨ね)ですよ」向こうは“とぉんでもない”というように言った。

とりあえず、今日の宿は確保して明日はまた朝からホテル探しかぁ…でもま、今日の宿は見つかったしよしとしよ。

というわけで、ホテルも見つかったしと思って観光へ。ワルシャワの旧市街なんかを見て回ったりした。