シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ワタクシと英語B面~留学編 ポーランド一人旅②

2006-04-14 | ワタクシと英語

天使が降りていったあと、コンパートメントにあのおばさんが戻ってきた。いくら「ほっとけばいい」と言われていても、初めての一人旅で英語の通じないところでガンガン文句を言われたのである。そのおばさんが帰ってきてワタクシの体はこわばった。

しかし、今度はそのおばさん、ワタクシには目もくれずに旦那さんと喋っていた。「なんやねん、このおばはん…。ま、でもおとなしくしといてくれるんやったらええわ」とワタクシはただひたすら窓の外を凝視していた。「とにかく早く着いてくれ」

そうこうしていると、コンパートメントの前に売り子さんがやってきた。すると、さっきのおばさんの旦那さんがワタクシに何やらまたポーランド語で話しかけてきた。ウォッカを飲むかと言っているらしい。断るのも妙に恐かったので、「OK」と言い、けどストレートでウォッカなんか飲んで寝込んでしまって泥棒されてもたまらないと思い、(実際そういう手口の泥棒がヨーロッパの電車ではいると聞いていたから)「一緒にコカコーラもいる」と言った。「ストレートで飲めよ」とおじさんは言っていた(らしい)が、ワタクシがかたくなに「コカコーラで割る」と言い張ると、おじさんはコカコーラも買ってくれた。

なぜかさっきまでワタクシに文句を言っていた夫婦とワタクシは一緒に飲むことになっていた。なんのこっちゃ…ワタクシは展開がまったく読めなかった…

みんなで「カンパーイ」(ポーランド語で)
ワタクシはチェコ語で「乾杯」を何ていうか知っていたので、それとそっくりなポーランド語の「乾杯」の意味は分かった。おじさんに「君は英語で言いなさい」と促されて「Cheers」と言ったらおじさんたちは嬉しそうに「Cheers」と繰り返した。

その後おじさんと通じないながらもポツポツと話をした。
おじさん「ロシア語話せる?」(東ヨーロッパの社会主義時代の人たちの第二言語はロシア語だ)
ワタクシ「ニエ」(ポーランド語でno)
おじさん「ドイチュ?」(ロシア語がダメならこの世代のその次のメインの言語はドイツ語だ)
ワタクシ「ニエ。アングリツキ」(「英語」という意味)
おじさん「あー、アングリツキ~」(いかにも残念そう)

この後、ヤポンツコ(日本)から来たとか、おじさんの息子がワルシャワで働いてるから今日会いに行くんだとかくらいのことをちょぴっとだけ知っているチェコ語とドイツ語と英語を使って話した。しかし、この辺りでお互いに理解できる範囲は終了する…

それ以降はお互いに話せることもなくただひたすらウォッカを飲み、しかし、ワタクシはそれでもやっぱり酔っ払って寝てしまっては絶対にいけないと気を張って、トイレに行く時には荷物をごっそり全部持っていった。

そのおじさんたちには本当に何の悪気もなく、ただ純粋に息子に会いにワルシャワに来ただけだということはホームで息子との再会を喜ぶ姿を見るまでは信用できなかった。ホームで彼らを探し、「ジェンクイン」(ありがとう)と握手を交わして彼らと別れた。息子に会った彼らはワタクシのことなぞもうどうでもいいといった感じがして、(当たり前だけど)なんか寂しい気持ちになったが、「さて、ホテル探しっ」と自分の道を行ったのであった…


デュエリスト

2006-04-14 | シネマ た行
いままでファンの人も多いだろうからと遠慮してきたけど、もう言わせて。

韓流ブーム、早く終わって。
プリーズ。


韓流ね、嫌いなんです。だったら、試写会なんて行かなきゃいいのにね。募集してるとついつい応募しちゃう。当選するとついつい行ってしまう。あ~映画オタクの悲しいサガよ。

韓国の文化にくわしくないので分からないのだけど、いろんな韓国映画を見る限り、女性の可愛い仕草の定義がおそらく日本人とは違う?いや、国が違うから違って当然。違うことが悪いなんて言ってるんじゃあないですよ。(苦情は受け付けません)ただ、少なくともワタクシの感性とは違う。ヒロインがする仕草や突然大声出したりするさまがワタクシにはなんのアピールもしないんだなー。

そして、韓国映画にはありがちなとびとびのストーリー。はしょりすぎてる割にいらぬシーンは多い+すごく深いことを言っているように匂わせる+たいした歴史もない二人なのにやたらと回想する。ごめん、無理。

あと、効果音が…刀を抜いたり、戦ったりするシーンの効果音が高すぎる。これはかなり個人差あると思うんでワタクシだけかもしれませんが、あのシャキーン、キーーーーンっていう音が耳について、なんかいや。刀をさやから抜くだけであんな大げさな音立てんでも…それと、中盤、後半で使われるピアノとバイオリンの曲がなんか壊れたレコードプレーヤーから流れるようになんか音かおかしいのななぜ?わざと?

そして、この映画に作品賞を与えた韓国批評家賞も「?」

途中から、「なんやねん、この映画ー、こんなんアニメで作れやー」と思っていたら原作はコミックだった。あー納得&ワタクシの目もまんざらふし穴ではなかったわなー。原作がコミックということならこういう感じも少し許せる。

なんか悪口ばっかり書いたのでスッキリした、あ、ではなくて悪口ばっかなのでいいことも書きます。

これまで渋い系の役しか見たことなかったアンソンギがちょっとコミカルな役で出ていてGOODやっぱり芸達者な役者さん。ひっぱりだこなのも分かります。そして、主役のカンドンウォン。彼を目当てに見に行かれる女性のかたも多いのでしょう。確かに彼は男前。けっこう「?」な人気韓国俳優もいる中、彼は涼しげな男前でいいんじゃないでしょうかね。

オマケ超個人的ですが、MBS(大阪ローカルの放送局です)の八木早紀ちゃんが見れて良かった。知らない人がほとんどだと思いますが、関西では有名なアナウンサーです。試写会の案内に出てきたんですよ。標準語の中にちょこっと話す関西弁がキュート。彼女も「この映画はストーリーを追うより映像を楽しんで」と言っていた。自分の会社主催の試写会でそんなこと言うてええんか?でも、そんな正直なアナタが好きよ