またその翌日、またしても朝ホテルを出て新しい宿を探さなくてはならない。
ホテル探しに歩いていると、一人のおばさんが英語で声を掛けてきた。ワルシャワではホテル以外であまり英語が通じなかったので、つい受け答えした。
「ホテルを探しているの?」
「はい」
「おばさんね、民宿やってるのよ。いっぱい学生とか泊まりに来るの。あなたも来ない?」と、名刺みたいなものを差し出してくる。
「はぁ…」(えっ?なんか怪しくないか?ん~、人の良さそうなおばさんやけど…こんないい話に騙されて付いて行って身包みはがれたらどうする?でも、ホテルないしなぁ。どうしよ。)
「あの橋の向こうよ」
と、おばさんが指したところはガイドブックにその橋の向こうは危険な地域だから行っちゃいけないと書いていたとこだった。
「いや。いらないです。」(あかん、あかん。あの先は行ったらあかん)
「そう?じゃ、ホテルが見つからなかったら連絡してちょうだい」
と、ワタクシに名刺を渡しておばさんは去った。
案外、あっさり引き下がったもんだ。まぁ、本当はただの親切な民宿のおばさんだったのかもしれない。けど、不用意に付いて行かなくて正解だと思う。
その後、安くてまぁまぁキレイな感じだったので「ホテルワルシャワ」というところに入った。フロントでは相変わらずぽーぷが…と言われたがシャワー付きの部屋が空いていた。昨日、泊まったところよりもさらに安い。それに値段の割には汚くないし、朝食も付いていた。それでも、もう少し安く泊まれるならとシャワーは共同を希望したがいまはいっぱいで、空いたら明日かあさってに部屋の移動をさせてくれると言う。
次の日の朝、朝食を取りに行った。貧乏旅行であまりマトモなものを食べていなかったワタクシにはただのソーセージとタマゴとパンとジャムがすごく嬉しかった。そして、何よりも嬉しかったのは紅茶だった。ヨーロッパでは熱い飲み物も普通のコップに入ってくることがある。そこでも、多分ただのティーバックからの紅茶が昔のサントリーのビールのコップみたいなのに入ってきた。しかし、これが、もう。うま~い涙が出そうなくらいおいしかったワタクシはその紅茶をむさぼるように、かつ、いとおしむように飲み、ウェイトレスのお姉さんに「これはおかわりできる?」と聞いた。「えぇ、でも、無料ではないわ」と言った。少し迷ったが、このただの紅茶をワタクシはおかわりした。2杯目はすごく贅沢な味だった。
2日後くらいの朝、フロントでシャワーがついていない部屋が空いたから移動してと言われたので、荷物を持ってフロントに行くと、さっきのは手違いだと言う。やっぱり元の部屋に戻ってくれと頼まれ、シャワー付きがやっぱり快適やなぁと思っていたワタクシは快く引き受けた。そして、自分の部屋に上がろうとするとおじいちゃんのポーターさんが荷物を持ってくれた。どうやら、ワタクシを新規の客と勘違いしているらしい。ま、いっかと思ってそのおじいちゃんポーターに荷物をもってもらって部屋へ。この部屋はワタクシがもともと使っていた部屋だからベッドメイクもしてないし、少しだけどちらかった状態だった。それを見ておじいちゃんポーターはパニック英語が話せないらしく、頭を抱えてポーランド語でどうやら一生懸命謝っている。そして、いますぐベッドメイクさせるからちょっと出て待ってってくれないか。みたいな感じのことを必死で汗もかかんばかりに言っている。「いやいや、あのね、この部屋にワタクシ泊まってるのよ。これはワタクシが汚したのよ。だから、大丈夫やから。ここはワタクシの部屋なのよー」というのをワタクシも一生懸命英語で言ったけど、おじいちゃん、英語はワカラナイ。でも、どうやらワタクシが別にいいからと言っていることだけは分かってくれて、謝りながら出て行った。多分、案内された部屋がちらかっていたのに、快く許してくれたキトクな日本人と思われたんやろうなぁ。
ホテル探しに歩いていると、一人のおばさんが英語で声を掛けてきた。ワルシャワではホテル以外であまり英語が通じなかったので、つい受け答えした。
「ホテルを探しているの?」
「はい」
「おばさんね、民宿やってるのよ。いっぱい学生とか泊まりに来るの。あなたも来ない?」と、名刺みたいなものを差し出してくる。
「はぁ…」(えっ?なんか怪しくないか?ん~、人の良さそうなおばさんやけど…こんないい話に騙されて付いて行って身包みはがれたらどうする?でも、ホテルないしなぁ。どうしよ。)
「あの橋の向こうよ」
と、おばさんが指したところはガイドブックにその橋の向こうは危険な地域だから行っちゃいけないと書いていたとこだった。
「いや。いらないです。」(あかん、あかん。あの先は行ったらあかん)
「そう?じゃ、ホテルが見つからなかったら連絡してちょうだい」
と、ワタクシに名刺を渡しておばさんは去った。
案外、あっさり引き下がったもんだ。まぁ、本当はただの親切な民宿のおばさんだったのかもしれない。けど、不用意に付いて行かなくて正解だと思う。
その後、安くてまぁまぁキレイな感じだったので「ホテルワルシャワ」というところに入った。フロントでは相変わらずぽーぷが…と言われたがシャワー付きの部屋が空いていた。昨日、泊まったところよりもさらに安い。それに値段の割には汚くないし、朝食も付いていた。それでも、もう少し安く泊まれるならとシャワーは共同を希望したがいまはいっぱいで、空いたら明日かあさってに部屋の移動をさせてくれると言う。
次の日の朝、朝食を取りに行った。貧乏旅行であまりマトモなものを食べていなかったワタクシにはただのソーセージとタマゴとパンとジャムがすごく嬉しかった。そして、何よりも嬉しかったのは紅茶だった。ヨーロッパでは熱い飲み物も普通のコップに入ってくることがある。そこでも、多分ただのティーバックからの紅茶が昔のサントリーのビールのコップみたいなのに入ってきた。しかし、これが、もう。うま~い涙が出そうなくらいおいしかったワタクシはその紅茶をむさぼるように、かつ、いとおしむように飲み、ウェイトレスのお姉さんに「これはおかわりできる?」と聞いた。「えぇ、でも、無料ではないわ」と言った。少し迷ったが、このただの紅茶をワタクシはおかわりした。2杯目はすごく贅沢な味だった。
2日後くらいの朝、フロントでシャワーがついていない部屋が空いたから移動してと言われたので、荷物を持ってフロントに行くと、さっきのは手違いだと言う。やっぱり元の部屋に戻ってくれと頼まれ、シャワー付きがやっぱり快適やなぁと思っていたワタクシは快く引き受けた。そして、自分の部屋に上がろうとするとおじいちゃんのポーターさんが荷物を持ってくれた。どうやら、ワタクシを新規の客と勘違いしているらしい。ま、いっかと思ってそのおじいちゃんポーターに荷物をもってもらって部屋へ。この部屋はワタクシがもともと使っていた部屋だからベッドメイクもしてないし、少しだけどちらかった状態だった。それを見ておじいちゃんポーターはパニック英語が話せないらしく、頭を抱えてポーランド語でどうやら一生懸命謝っている。そして、いますぐベッドメイクさせるからちょっと出て待ってってくれないか。みたいな感じのことを必死で汗もかかんばかりに言っている。「いやいや、あのね、この部屋にワタクシ泊まってるのよ。これはワタクシが汚したのよ。だから、大丈夫やから。ここはワタクシの部屋なのよー」というのをワタクシも一生懸命英語で言ったけど、おじいちゃん、英語はワカラナイ。でも、どうやらワタクシが別にいいからと言っていることだけは分かってくれて、謝りながら出て行った。多分、案内された部屋がちらかっていたのに、快く許してくれたキトクな日本人と思われたんやろうなぁ。