オリオン村(跡地)

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2008年通信簿 52 塀内久雄

2008-12-07 22:09:11 | 千葉ロッテ

52 塀内久雄 内野手 27歳 年俸1300万円

【2008年成績】 40試合 59打数 8得点 9安打 打率.153 1二塁打 0三塁打 2本塁打 2打点 0盗塁 2四死球 18三振 得点圏打率.000

気がつけば来季で10年目となり既に若手とは言えなくなった塀内ですが、危惧していたように中途半端な選手としてプロ野球人生を終わりそうな気配が濃厚となってきました。
弱り目に祟り目でバットとボールはお互いではなく頭に当たるという不運もあり、暗黒王子という不名誉な称号がぴったりとはまってしまっています。

昨年の打率が.187と底まで落ちてしまったように思っていたのですが、今年はそれを下回る.153ですから塀内の底はまだまだ深いところにありそうです。
変化球には対応できず、高めのストレートには力負けをし、バントなどの小技は相変わらず下手と、昨年から成長の跡が見られないことに苛立ちすら感じます。
こんな塀内を1軍で使わなければならないほどロッテの内野陣の層が薄いとは思えませんし、思いたくもないのですが、愛人枠と揶揄されるような塀内の待遇は今年も継続しました。
相次ぐ内野手の故障に助けられたということもありましたが、この程度の成績の選手が夏以降ずっと1軍に居座ることができたことは私の理解の範囲外です。

思えば塀内は不憫な選手であると言ってもよいでしょう。
今年の2軍での成績を見ても分かるとおり、中途半端にパワーがあることが彼のプロ野球人生を狂わせてしまっているように思えてなりません。
高校時代からのスラッガーの意識を捨てきれず、首脳陣も塀内にあるべき道を指し示すことができず、ただ漫然と才能を食い潰しているように見えます。
彼の通算成績は346打数62安打5本塁打の.179で、四死球は僅か20なのに対して三振は110と、超不良外国人選手も真っ青になりそうな散々たるものです。
きっちりと基礎から鍛え上げればレギュラーを狙えるぐらいの素質があるにも関わらず、無駄に器用であるために便利使いをされてしまっている、それが私の塀内評です。

真っ黒になるまで2軍で調整させるべきだ、そうすればきっと塀内は一皮むけるだろうと何度か期待を込めて書いてきましたが、正直なところ今は諦めモードに入っています。
10年も経てばプレースタイルを変えることは困難だと思われ、おそらくは来季も似たような結果に終わることでしょう。
本人のためにはバレンタイン監督が退陣となるであろう来年のオフに、他球団に移籍した方がよいように思います。
そのためにも来季はもう少しまともな成績を、自分のためにもチームのためにも残してくれるよう願っています。

2007年通信簿


【オリオン村査定】 1300万円 → 1100万円 (▼15%)

 

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それは違うだろ、荻野

2008-12-07 06:41:10 | 千葉ロッテ

どこまで本気かは知りませんが、荻野がロッテファンを不安の底に突き落とすような発言をしたようです。
球速アップという渡辺俊、成瀬が陥ったスランプへの道を、荻野が歩まないことを願っています。

クルーン超える?荻野、来季目標147キロ (12/7 スポーツニッポン)

今季30セーブをマークしたロッテの守護神・荻野が“クルーン超え”を宣言した。
千葉・稲毛の室内練習場で野球教室に参加した2年目右腕の自己最速は145キロ。
プロ入り後、毎年2キロずつ球速はアップしており「来季も2キロ上げる。このペースでいけば10年後には巨人のクルーンを抜けますね」と日本最速162キロの更新を見据えた。
来季へ向けて既にランニングを開始しており「継続して活躍することが大事」と飛躍を誓った。

クルーンがどうのというのは話題作りのリップサービスでしょうから構いませんが、荻野が目指すべきはスピードアップではなく縦のカーブの復活でしょう。
そもそもMAX145キロが眉唾ですし、140キロ前後のストレートにカーブ、スライダー、カットボールのコンビネーションというのが荻野のピッチングスタイルのはずです。
もちろんストレートは速いに越したことはありませんし、それを求めたくなる投手の習性もわからないでもないのですが、そのために本来の持ち味を失ってしまっては本末転倒です。

確かに昨年よりは微妙にスピードは上がってはいるのですが、それが投球内容に大きなプラスをもたらしたとは思えません。
昨年に比べてストレートの比率が高くなり、またそのストレートで打ち取るケースが多かったことで勘違いをしていないことを願いたいです。
それはスピードが上がったからではなく、打者の膝元にコントロールできるようになったことと、テンポのいい攻めのピッチングによるものだと私は見ています。
無理にスピードアップを目指すことでボールが高めに浮くことの方が恐ろしく、二度あることは三度あるということにならないようにしてもらいたいものです。

 

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2008年通信簿 51 植松優友

2008-12-07 03:20:38 | 千葉ロッテ

51 植松優友 投手 19歳 年俸600万円

【2008年成績】 E 7試合 0勝1敗0S 防御率10.66 12回2/3 22被安打 3被本塁打 11与四球 0与死球 12奪三振

唐川をライバルと宣言して臨んだルーキーイヤーでしたが、ものの見事にプロの壁に弾き返されてしまいました。
ライバルには大きく差をつけられてしまいましたが、しかしそんなことを気にする必要はありません。

球団の期待は大きく2軍でも開幕早々に起用された植松でしたが、そこで滅多打ちにあったことで今年が決まってしまったと言ってよいかもしれません。
自信を持っていた中でのKOでしょうから悩みもしたでしょうし、結果が出ない自分に苛立ちも感じたでしょうし、同期の唐川や阿部がチャンスを与えられて結果を残していく中で自分には出番すらないことに焦りもあったでしょう。
しかし長いプロ野球人生を考えれば2008年という1年間などは一瞬のことで、この1年間で何を学んだかを意識できれば充分であると思います。

ピッチングとしては被安打、与四球ともにイニングを考えれば多すぎますから、ボールの力もキレもコントロールも足りていなかったのでしょう。
しかし体つきなどは社会人ルーキーの服部よりもがっしりとしていますし、奪三振の数を見れば素質も魅力もたっぷりであることがわかります。
確か植松は高校に入ってから本格的に投手に転向したはずで、まだ投手としては4年ほどしか経っていません。
それでもプロに上位で指名されるわけですから伸びしろも伸び率も大したものであるわけで、プロ入り後の成長にも期待してよいと思います。
そのためには体つきだけではなく内面をも鍛え上げるとともに、来季は打たれても使い続けて経験を積ませることが重要です。
もちろん打たれることで精神的に参ることもあるでしょうからメンタルケアも欠かさずに、2軍としての主力の扱いをすれば、再来年には1軍でデビューできるぐらいの足がかりを掴む1年になると、来季の植松には期待をしています。


【オリオン村査定】 600万円 → 600万円 (±0%)

 

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