52 塀内久雄 内野手 27歳 年俸1300万円
【2008年成績】 40試合 59打数 8得点 9安打 打率.153 1二塁打 0三塁打 2本塁打 2打点 0盗塁 2四死球 18三振 得点圏打率.000
気がつけば来季で10年目となり既に若手とは言えなくなった塀内ですが、危惧していたように中途半端な選手としてプロ野球人生を終わりそうな気配が濃厚となってきました。
弱り目に祟り目でバットとボールはお互いではなく頭に当たるという不運もあり、暗黒王子という不名誉な称号がぴったりとはまってしまっています。
昨年の打率が.187と底まで落ちてしまったように思っていたのですが、今年はそれを下回る.153ですから塀内の底はまだまだ深いところにありそうです。
変化球には対応できず、高めのストレートには力負けをし、バントなどの小技は相変わらず下手と、昨年から成長の跡が見られないことに苛立ちすら感じます。
こんな塀内を1軍で使わなければならないほどロッテの内野陣の層が薄いとは思えませんし、思いたくもないのですが、愛人枠と揶揄されるような塀内の待遇は今年も継続しました。
相次ぐ内野手の故障に助けられたということもありましたが、この程度の成績の選手が夏以降ずっと1軍に居座ることができたことは私の理解の範囲外です。
思えば塀内は不憫な選手であると言ってもよいでしょう。
今年の2軍での成績を見ても分かるとおり、中途半端にパワーがあることが彼のプロ野球人生を狂わせてしまっているように思えてなりません。
高校時代からのスラッガーの意識を捨てきれず、首脳陣も塀内にあるべき道を指し示すことができず、ただ漫然と才能を食い潰しているように見えます。
彼の通算成績は346打数62安打5本塁打の.179で、四死球は僅か20なのに対して三振は110と、超不良外国人選手も真っ青になりそうな散々たるものです。
きっちりと基礎から鍛え上げればレギュラーを狙えるぐらいの素質があるにも関わらず、無駄に器用であるために便利使いをされてしまっている、それが私の塀内評です。
真っ黒になるまで2軍で調整させるべきだ、そうすればきっと塀内は一皮むけるだろうと何度か期待を込めて書いてきましたが、正直なところ今は諦めモードに入っています。
10年も経てばプレースタイルを変えることは困難だと思われ、おそらくは来季も似たような結果に終わることでしょう。
本人のためにはバレンタイン監督が退陣となるであろう来年のオフに、他球団に移籍した方がよいように思います。
そのためにも来季はもう少しまともな成績を、自分のためにもチームのためにも残してくれるよう願っています。
【オリオン村査定】 1300万円 → 1100万円 (▼15%)