55 神戸拓光 外野手 23歳 年俸1050万円
【2008年成績】 23試合 48打数 5得点 10安打 打率.208 1二塁打 0三塁打 2本塁打 3打点 1盗塁 1四死球 16三振 得点圏打率.071
2年目でプロ初安打に2本のホームランですから、まずまずのシーズンであったと言ってよいでしょう。
来季はさらなる飛躍の年にするためにも、がむしゃらに野球に取り組んで欲しいと思います。
その大柄な体格から長距離打者との期待が高いですし、芯で捉えた打球の飛距離は確かに凄いですが、神戸は基本的には中距離打者ではないかと見ています。
それがいいかどうかは微妙ではありますが、見かけによらず巧みなバットコントロールで逆方向へ打つ技術も持ち合わせていますし、そんな神戸の目指すべきは長打力のある福浦ではないかと、私はそんな期待を持っています。
出番を増やすためには福浦は越えなければならない壁ですし、大松と同様に福浦を師と仰ぐのがよいのではないかと思います。
神戸のバッティングで気になるのは、窮屈そうなスイングをしていることです。
変化球に全くタイミングが合わずに空振りをするという脆さがありますし、高めのストレートに振り遅れているのも気になります。
腕をたたんでコンパクトに振り抜くことができてない、その体格からして難しいことだとは思いますが、そのあたりが神戸の課題ではないかと考えます。
器用なバットコントロールを見せる一方で異様に多い空振りと、まさに大松と似たような2年目でしたので、来季はファールで粘れるようになることを目標にしてもらいたいです。
賛否両論はあるでしょうが、私は来季は一塁に専念してもらいたいと考えています。
ポスト福浦の一番手は青野だとの考えは捨ててはいませんが、西岡や根元などの送球に難のある内野手がいるだけに、その体格は有利に働くはずです。
福浦ばりとまでは言わないまでも、ショートバウンドを人並みにすくい上げられるようになるためには外野との併用は無理があると思いますし、同じ左の角中や佐藤らとの競争に勝ち抜くには外野手としての守備力が心許ないということもあります。
福浦の復活具合にもよりますが、神戸がより多くの試合で一塁を守ることが数年後のロッテを考えれば重要なことではないかと、そういう視点で来季は見ていきたいと思います。
【オリオン村査定】 1050万円 → 1150万円 (△10%)