懸念をしていたとおり、さっそくバレンタイン監督と球団との泥仕合が始まりました。
こんなことがシーズン中にも続くことになるのであれば、バレンタイン監督を今すぐにでも解任すべきであると考えます。
球団は否定!バレンタイン監督が年俸返上申し入れ (12/25 スポーツニッポン)
2009年限りでの退団が決まっているロッテのバレンタイン監督が、球団に09年の年俸返上を申し入れていたことを自身のホームページ(HP)で明らかにした。
これに対し、ロッテは石川晃球団副代表が25日、「そういう事実はない」と否定した。
年俸5億円ともいわれるバレンタイン監督。
HPでは「世界経済の現状は理解している」と金融危機による世界的な景気悪化への配慮を示し、3度も申し入れたという。
さらに、契約延長を要望したことはないともし、09年に指揮を執ることには「選手とファンと一緒になれることを楽しみにしている」と、あらためて意欲を示した。
▼ロッテ・瀬戸山隆三球団社長の話 (21日の話し合いの中で、年俸返上の申し出は)一切なかった。外国人選手を取るために、年俸の一部を使ってもらってもいい、という話はあったが…。
例によって言った言わないの低レベルな言い争いですが、バレンタイン監督のブログの内容を見る限りでは、その主張は信憑性が低いように思えます。
「彼ら」と複数の人間に対して年俸返上を申し入れたのであれば、その時期や具体的な名前を挙げなければ信じるに値しません。
自らのミスを押しつけるような時には渉外担当の実名を挙げていたのですから、これは不自然なように感じられます。
また瀬戸山球団社長が認めているように外国人選手の年俸の一部にとの話は先日も出ていましたが、ここにきて話が膨らんだようにも見えます。
9月の辞任通告があった、なかったとの騒動になったときにも、最後にはバレンタイン監督が「自分の勘違いだったのかもしれない」と幕引きをしたことを重ね合わせれば、現時点での情報では球団の言い分に分があるというところでしょうか。
ただ問題はどちらが正しいかということではなく、来季を平穏に戦い抜けるような環境ではないことが明らかになったということです。
球団の決定に賛同する、球団について行くと皮肉まじりながらも口にしたのですから、今回のブログの内容は未練がましく見えて仕方がありません。
自身に覚えのないマスコミ報道に反論するまではいいとしても、年俸返上の問題や、選手に対するコメントなどは余計なことです。
このままではシーズン中にもマスコミを通した非難合戦が続くことになるのでしょうから、選手もファンもうんざりとしてしまう1年になりそうです。
こうなった以上はバレンタイン監督にチームを任せることのリスクの方が大きいことは明白ですから、ここは件の年俸返上の言葉尻を捉えるというのも方策だと考えます。
年俸返上の意思があるのでしたら解任ではなく契約期間短縮で今季限り、といった提案をしてみたらどうでしょうか。
それをバレンタイン監督が受け入れれば心置きなく来季から新体制で臨めますし、断れば年俸返上が口先だけでしかないとの証明ができます。
どちらに転んでも球団には損がない、なかなかの名案ではないでしょうか。
バレンタイン監督が意図的に騒動を起こして球団から解任されることを画策しているのではないかという疑いが捨てきれませんが、いずれにせよ球団としても5億円を惜しんでイメージダウンを1年間も引きずるのは本意ではないはずです。
どちらがいいとか悪いとかはもうどうでもいいので、輝かしい未来を1日でも早く取り戻すために球団が英断をすることを願っています。