オリオン村(跡地)

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バレンタイン監督は来季限り

2008-12-21 17:40:51 | 千葉ロッテ

今までの流れからしてバレンタイン監督が2009年で退任することは想定内でしたが、まさかシーズンに入る前に正式に決定して発表されるとは思ってもいませんでした。
ドタバタ劇もここに極まったという感じで、開幕前に消化試合モードに突入しそうです。

ロッテ・バレンタイン監督は来季限り (12/21 スポーツ報知)

ロッテは21日、2009年シーズンが4年契約の最終年となるボビー・バレンタイン監督(58)に対し、10年以降は契約を結ばないと通告。
その後発表した。
バレンタイン監督は「これまで同様、全力を注いでいくだけ」と来季の指揮に意欲を示した。
球団は昨年も約28億円の赤字に苦しんだ。
親会社も金融危機による景気悪化の影響が必至の中、バレンタイン監督の5億円ともされる年俸は懸案だった。
05年にロッテを日本一に導いたほか、監督通算6年でAクラス(3位以上)3回の実績を残したバレンタイン監督は2010年以降も長期契約を希望していたが、16日に重光武雄オーナーら球団首脳が来季退団の方針で一本化。
21日には瀬戸山隆三球団社長が外国人選手獲得の協議のために来日中の監督に伝えた。
瀬戸山社長は「大改革していく必要がある。世代交代」と語った。
後任は未定。
バレンタイン監督は1995年にロッテ監督に就いたが、球団首脳との確執から1年で解任。
04年に再び就任し、05年には31年ぶりの日本一に導いた。
◆ロッテ・バレンタイン監督 「(2010年以降の契約は)09年の成績を見てからと言われていた。驚いたが、わたしはロッテが良くなることに力を尽くしたいので、決定には賛同する。来年もこれまで同様、全力を注いでいく。選手とファンと最高の1年にしたい」
◆瀬戸山隆三球団社長 「チームも球団も大改革していく必要がある。決まったことなら、シーズン前に報告した方がいい。多大なる貢献には感謝している。来年は有終の美を飾ってもらいたい」

形的には契約期間満了に伴う退団なのでしょうが、実質的には解任と見て間違いないでしょう。
こうなることはある程度は予想をしていましたが、それにしても唐突という感は拭えません。
16日に球団内で正式に決まった退任劇ですから14日に発覚した金東柱問題が引き金を引いたのだと思われますが、とにかく最悪の展開となってしまいました。

バレンタイン監督が来季いっぱいで退任するということ自体は、私としては当然のことと受け止めています。
そもそも監督としての手腕を疑問に思っていますし、5億とも言われる年俸が見合っていないことや補強などの足を引っぱっていること、裸の王様になってしまったことによるワンマンぶりが目に余ることなどがその理由です。
しかし自らが率先してファンサービスを行い、その大切さをチームに浸透させたことは評価をしていますし、おそらくは死ぬまでもう経験することはないだろうと諦めていた日本一をもたらしてくれたことにも感謝をしています。
だからこそGMや顧問のような形で球団に残ることも選択肢の一つだと考えていましたし、最後はお互いに笑顔で終われるようにしてもらいたいと思っていました。
こういった形で幕を降ろしてしまうことは非常に辛く、また腹立たしくもあります。

こんなことになったのにはいろいろと理由はあったのでしょうが、結局は1995年の時と同じようにコミュニケーション不足であったのだと思います。
前回のこともあって球団が腫れ物を触るような扱いに終始したためにバレンタイン監督がワンマンぶりを発揮することになったのは球団側の落ち度ですし、その事を疑問に思わなくなったバレンタイン監督の側にも問題はあります。
お互いに直接話をする前にマスコミを通して主張を繰り返すなど、結局は1995年の轍を踏んでしまったようです。

瀬戸山球団社長は球団の大改革、世代交代と言っているようですが、そのビジョンを示せないのであればその場限りの言い訳にしか聞こえません。
そもそもバレンタイン監督の次を真剣に考えるのであれば、1軍スタッフは次期監督の意向もあるでしょうから触らないでおくにしても、少なくとも2軍に次の世代のコーチを育てる意味で初芝や黒木らを起用すべきでした。
何となく決定を先延ばしにしているうちに、突発的に物事が決まってしまって慌てているようにも見えます。

こうなってしまった以上は、私は今からでも遅くはないので即刻バレンタイン監督を解任すべきだと考えます。
バレンタイン監督は来季の年俸を考えれば自ら身を引くとは思えませんし、球団もこの時期の解任による混乱を避けようとしているのでしょうが、これは単なる問題の先送りでかえって事態を悪化させるだけの最悪の選択だと判断せざるを得ません。
お互いに有終の美などときれい事を言っていますが、あと1年と分かっている監督が将来のことを考えた選手起用、采配をとるとは考えづらいですし、選手やスタッフがモチベーションを維持して手を取り合って戦っていけるとも思えません。
先のことを考えて疑心暗鬼となり、チームが空中分解してしまう可能性も充分にありえます。
西村ヘッドコーチを昇格させて暫定政権を発足させる方が、再来年以降を考えればプラスに働くと思います。
この1年を無為に過ごすことで将来に禍根を残すようなことにならないよう、悪い芽は早めに潰すに限ります。

昔からのロッテファンからすれば、まあロッテらしいドタバタがまた起きてしまったと笑いたくもなりますが、さすがにちょっと今回の件は痺れます。
せっかく世間にもアマチュア球界にもいい印象が根付きつつあった中で、一気にちゃぶ台をひっくり返したような騒動になってしまいました。
この後始末をどうつけるかによって暗黒時代が再びやってくるかどうかが決まりますので、大改革と言うのであれば見事な手腕を見せてもらいたいですし、小泉改革みたいに結局は痛みだけで終わってしまっては困ります。
ブロガーとしては話題に事欠かないのはウエルカムなのですが、もっと楽しい話題を提供して欲しいというのが正直なところです。

 

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反風林火山(1)

2008-12-21 16:59:55 | 読書録
反風林火山〈1〉

学習研究社


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if戦記で武田家と言えば武田信玄を延命させるのがオーソドックスですが、この作品では武田義信を主人公としています。
史実では第4回川中島合戦の後に対今川政策などで信玄と義信は対立し、義信は幽閉されて自害、あるいは病死したとされています。
しかし物語は逆に川中島合戦で活躍をした義信が主導権を握り、信玄を追放するといった展開を見せます。

信玄でもなく、勝頼でもなく、歴史上はやや影が薄い義信を持ってきたところは面白みがあります。
同じく川中島合戦で世を去ったと言われる山本勘助を義信の軍師に配し、上杉や北条、織田や徳川などの列強との辛い戦いが繰り広げられます。
また駿河の信虎、越後の信玄といった追放された一族の暗躍も続き、これらの強敵を相手に若き義信がどう戦い抜くかに興味は尽きません。


2008年12月21日 読破  ★★★★☆(4点)

【関連図書】 反風林火山(2) 反風林火山(3)

 


2008年通信簿 63 青松敬鎔

2008-12-21 00:18:59 | 千葉ロッテ

63 青松敬鎔 捕手 22歳 年俸470万円

【2008年成績】 E 51試合 151打数 18得点 38安打 打率.252 5二塁打 0三塁打 8本塁打 20打点 1盗塁 9四死球 34三振

里崎、橋本らの故障で等しくチャンスのあったはずの青松でしたが、金澤の後塵を拝して1軍での出場のチャンスを得ることができませんでした。
その金澤が1軍での登録が増えるであろう来季に2軍で正捕手の座をしっかりと手にすること、青松にはそこを目標にして欲しいと思います。

打撃に秀でており、今年も2軍で8本塁打と長打力を見せつけた青松ですから、その身長を活かして一塁へのコンバートもよいのではないかと考えていましたが、つらつらと考えるに里崎と橋本というライバル関係と同じように金澤と次世代の正捕手争いをして欲しい気がしてきました。
ライバルがいてこそ人間は成長しますので、金澤と高いレベルで競い合ってもらいたいものです。
その大きな体は一塁手としても価値がありますが、投手から見た大きな的という意味でもアドバンテージがあるはずです。
昨年は出場試合の半分が一塁手としてのものでしたが、今年は大半が捕手としての出場であり、いい経験が積めたのではないかと思います。
その強肩は捕手としてこそ活きますし、来季は捕手専任で頑張ってもらいたいと思います。

2007年通信簿


【オリオン村査定】 470万円 → 470万円 (±0%)

 

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