オリオン村(跡地)

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反風林火山(3)

2008-12-29 21:14:51 | 読書録
反風林火山〈3〉

学習研究社


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織田家の猛攻を山本勘助の知略で凌いだ武田義信ですが、追放した父の信玄が織田陣営に身を投じ、今川家を継いだ弟の勝頼が反旗を翻すなどして四面楚歌に陥ります。
そして四方から押し寄せる大軍を相手に乾坤一擲の勝負に出るべく出陣した義信に、唯一の味方である上杉謙信の援軍は間に合うのかどうか、手に汗握る展開となります。

せっかく前巻まで面白い展開であったのに、最後の最後で究極の尻切れトンボとなってしまいました。
最終決戦の場にもう一人の主人公である勘助がいないというのも噴飯ものですし、戦いの趨勢を握る戦術もあっさりとし過ぎています。
しかも最終決戦を経ても織田家や徳川家は健在で、中途半端に話が終わってしまっており、無理矢理に筆を置いた感じです。
いろいろと都合があるにせよ読者を馬鹿にしたような幕引きに、この作家への不信感だけが残った最終巻でした。


2008年12月29日 読破  ★☆☆☆☆(1点)

【関連図書】 反風林火山(1) 反風林火山(2)

 

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