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織田大戦記(4)

2007-12-28 23:53:05 | 読書録
織田大戦記〈4〉

学習研究社

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物語は織田信衡の台頭をよそに、今度は九州に舞台の中心を移します。
主役は黒田如水、今や信衡の軍師となっている竹中半兵衛とともに豊臣秀吉の覇業を支えた謀臣です。
東西両軍の激突が必至と見るや挙兵し、瞬く間に九州北部を席巻していきます。
表面上は東軍を装いながらも加藤清正ら豊臣恩顧の武将を「本心は豊臣家を支えるため」と籠絡し、一方の勢力となって中央に攻め上ることを画策しているのは史実と同様です。

伊達や上杉に続き今度は黒田、群雄が割拠するのはいいですが、主人公たる織田信衡が置き去りにされている感が強くなってきました。
おそらくは半兵衛と官兵衛、二兵衛の頭脳合戦が今後展開されていくと思われますが、ここは鍋島直茂あたりを中心に据えた方が面白かったような気がします。
とは言え、信衡が神業とも言えるような大活躍ばかりの話では面白くもありませんので、戦国時代に戻ったかのような日本全国の争乱も悪くはありません。


2007年12月28日 読破  ★★★★☆(4点)

【関連図書】 織田大戦記(1) 織田大戦記(2) 織田大戦記(3) 織田大戦記(5)  織田大戦記(6) 織田大戦記(7)  織田大戦記(8) 織田大戦記(9) 織田大戦記(10)

 

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