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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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2019年通信簿 29 西野勇士

2019-12-08 00:17:24 | 千葉ロッテ

 

29 西野勇士 投手 28歳 年俸6000万円

【2019年成績】 37試合 2勝3敗2S 防御率2.96 70回 56被安打 6被本塁打 23与四球 0与死球 64奪三振 被打率.227

二年続けてピリッとしなかっただけに今季に持ち直せなければそれは不調ではなく衰え、そんな懸念の中で迎えたシーズンでしたが、復調への兆しが見られたのが喜ばしいです。
中継ぎでスタートをしながらも先発陣のコマ不足で終盤戦での先発復帰と調整が難しかったであろうところで、その初戦こそ5回と慣らし運転でしたが以降の5試合は全てQSでした。
念願のプロ初完投、初完封勝利も記録して先発、中継ぎ、抑えの全てに経験のある西野はベンチにとっては頼もしいジョーカーであり、ただ守護神は益田でしょうし中継ぎ陣の立て直しが喫緊ながらも肘の不安をも考えればやはり先発でいきたい、その先発陣は若手が台頭をしてきたとは言っても種市、岩下、小島はまだ実質一年でしかありませんので100イニング以上を投げた経験のある西野の存在はかなり大きいはず、そうなれば目指すは初の二桁勝利でのミリオンダラーズ復帰です。

春季キャンプ初日の紅白戦に投げさせてもらえずの二軍スタートと出足に躓き、オープン戦でもパッとしませんでしたが、しかし開幕一軍には滑り込んで敗戦処理から始まりいきなり2試合連続失点でどうなることかと思いましたが、そこから尻上がりに結果を残して最後は先発を任されたのですから上々な一年だったと言ってよいでしょう。
ただそれも打たれても忍耐強く起用した吉井コーチのおかげでもあり、5月には3年ぶりのセーブを挙げながらも全体としては言うほどの数字でもありませんでした。
そんな状況からオールスター休みに登録を抹消されて先発転向の調整に入ったのは、中継ぎとして外すことができない立ち位置でもなかったことが理由だったのかもしれません。
しかし理由はどうあれ生き残るためのチャンスをしっかりとものにした西野は、140キロ台半ばのストレートに右打者から見ればシュート気味に落ちていくフォークと逃げていくように落ちるスライダーを駆使して抑えだったときとはまた違った、ストレートの割合を増やしフォークよりはスライダーの組み立てでした。
どうしても西野にはフォークのイメージが強く、そのフォークの操りが怪しくなったところから転落が始まりましたので、この変化をどう考えるかは悩ましいところではあります。
そのフォークこそが西野のバロメータと考えているのでこの組み立てではあまり多くを望めないのではないかと思う一方で、30代に突入をする前のモデルチェンジは早くもありません。
いずれにせよぶれずに一年を投げきれるかどうかが充実の30代か停滞の30代かの分かれ道だと考えますので肝を据えて頑張って欲しい、それはベンチの起用も含めてです。

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コメント (9)    この記事についてブログを書く
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9 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (doushitakoushita)
2019-12-08 02:12:50
去年でしたか、解説をやっていた黒木氏が、西野はだいぶ戻ってきたけど、あとはストレートのスピードという意味のことを言っていました。そのストレートの平均球速は、デビューから6年で144.2->143.5->145.0->139.5->142.8->144.3. 一時はあれだけ苦労しているように見えた西野が、今年は一昨年から4.8キロ、去年から1.5キロ球速が上がったことでの復活なのだと思います。ちなみにスプリッターの球速も138.4->136.6->137.9->134.1->136.4->138.0と戻っています。

去年のオフ、西野は一人でシアトルのドライブラインベースボールに行っているはず。そこでもう一度自分の投球を分析して把握し直したのでしょう。もうこうなると何のためにピッチングコーチが各チームにいるのか疑問を感じるレベルですが、それだけ今の時代の野球には科学的な分析とトレーニング法が必要になっているのだと理解しています。西野は今年も若手5人の前に10月のうちに行っているはず。成果が出ているのであれば全員でも行かせるべきですし、現にソフトバンクや阪神は秋季キャンプにドライブラインベースボールからスタッフを呼んだようです。

オリオンさんご指摘のように西野は先発も中継ぎも抑えもできる可能性があるジョーカーと言えます。私は来年もケガさえなければ高いレベルで活躍できると思っていますが、さて吉井コーチは西野をどう使うでしょう。石川、種市、二木、美馬あたりは先発で投げるとして、さらに小島や佐々木千隼、土肥などもいます。例えば岩下と西野はどちらが先発に向いているのか。レベルの高い争いが期待できそうです。
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Unknown (たかぽて)
2019-12-08 07:51:08
西野の復活は嬉しかったなぁ。

調子の良し悪しの私なりの見極めは救援時に限りますが、直球が高めに浮かずしっかり抑えが効いているかあどうか。

苦しんでいた時期は浮いてどうしようもなかった。

先発か中継ぎか。先発だとか球速がかなり落ちる印象。当然長い回を投げるんだからスタミナ配分は必要だが、その差が大きい。そんな点から中継ぎの方が適性アリと見ていますが故障とどう付き合うかですね。

先発中継ぎどちらにしても彼が居れば大きなアドバンテージになるでしょう。
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Unknown (頑張れ福浦)
2019-12-08 08:52:17
まさか復活するとは思いませんでした、大抵のピッチャーは一度輝いて落ちていくと、二度と復活する事はありませんでした。
本当に嬉しい、顔付きが物凄く良いですね、何かマウンドで落ち着いていて自分の間を持って投げていました、バッターを見下ろしてして投げている感じで。
苦労が自信になったんでしょう、自分としては先発でローテーションの軸の一人になって欲しいです、石川、種市、西野なら3連敗は無いでしょう。
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Unknown (鴎オヤジ ファン歴46年)
2019-12-08 10:32:39
自分で考えてドライブラインベースボールでトレーニングして復活、いいですね。来年は先発で10勝期待です。
島も最後の手段としてドライブラインベースボールに派遣すればよかったのに。
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応援してるよ! (大垣のロッテファン)
2019-12-08 13:02:51
背番号がいいねぇ。村田、小野。是非けがを克服して大成してほしいです。地味にエースになりそうな感じがします。
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Unknown (富山マリン)
2019-12-08 14:35:30
今季もダメだったら最悪のオフも考えられましたので、よくぞ復活してくれました。
初登板でいきなり3失点した時は即浦和行きを覚悟しましたが、吉井コーチがよく我慢してくれました。5月のソフトバンク戦で圧巻の三者三振セーブをマークした試合は富山から遥々2連戦観戦日でした。現地で一緒に来た富山の仲間たちと狂喜乱舞してました。翌日が例の「朝乃山おめでとう」ですから、充実の遠征になりました(笑)
その後、諦めていた先発復帰を果たして、プロ初完封までするとは思いませんでした。
何よりもストレートの力が戻ってきたのが大きいですね。その分、変化球が生きてきます。まだまだ安泰とは言えない立場の西野はフォークのイメージが強いですが、高校時代から最も得意球はスライダーだと言ってましたから、これからもスライダーを駆使して頑張ってほしいです。
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Unknown (名古屋マリン)
2019-12-08 23:02:38
先発転向は吉井コーチの発案で、リリーフだと西野の球種を生かしきれないから…なんて理由だったかとご本人のブログで見たと記憶しています。
個人的には先発はそこそこ数がいると思っているので、リリーフで登板してほしいとの希望はありますが、吉井コーチが先発に適性ありと思っているならば、来季もそうなると思っています。
また、真に先発に適性があるのであれば、本人にとっても良いことかと思いますので、争いは激しいかと思いますが、先発ローテに食い込むつもりで全力を尽くして頑張ってほしいと思います。
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Unknown (オブ)
2019-12-08 23:27:27
復活の兆し
彼は元々、自身で考えられる選手で復活を期待していましたが今年だめだと、私も厳しいなとも思っていました。通年はできませんでしたが、今年はリリーフ、先発とも光るものをアピールできましたね。終盤の起用から来期は先発でしょうか。先発であれば、フォークの比率は抑え、スライダーの比率を増やしてずらして打ち取るスタイルも取り入れるべきかと思いますね。先発も6枚だけでは乗りきれないので、後詰めが多くいることが肝心です。
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お返事 (オリオン)
2019-12-09 02:19:05
>doushitakoushitaさん
そうでした、自費でドライブライン・ベースボールに行ったんでしたね。
その結果を受けて今オフに種市らを球団が送り込んだのですから、後付けで費用を負担してあげればいいのに。
それはさておき、ストレートのスピードに意識を置いての復活の兆しはいい傾向です。
二木もそれを意識しているようなコメントをしていますし、プエルトリコに岡を参加させたのですから唐川もシアトルに連れて行けばよかったのに。
今ならロッテでも藤岡貴を復活させることができるかも・・・無理か(笑)

>たかぽてさん
浮いていると言うよりは抜けた感じですか。
で、低めを意識してみればフォークをバウンドさせてしまう悪循環。
西野はデビューのときから先発推しでしたので、その先発でも140キロ台半ばをキープできていますのでそれでいいかな。

>頑張れ福浦さん
ですね、まだ伸びしろがあるとは本人の弁です(笑)
そういった意識があったからこそ自費を投じてシアトルまで行ったのでしょう、他の選手に爪の垢を煎じて飲ませたい。
地獄を見た選手は逆境にも強くなっていますので、再びの輝きを信じています。

>鴎オヤジ ファン歴46年さん
そう、これこそが自分で考えるということです。
そういうところでは吉井コーチは買っているんじゃないですかね、そんな気がします。
島は派遣する、ではなく、自分も行かせてくれ、と言えなければダメだったのでしょう・・・

>大垣のロッテファンさん
村田が偉大すぎたのであれですが、一時期の低迷を経て小野、西野といい流れになっています。
是非ともまたエースナンバーに育て上げて欲しいですね。

>富山マリンさん
昨年は富山に呼んでももらえませんでしたから、来年は呼んでもらえるように一軍にいないと。
福岡までの遠征で見事なピッチングを見られてよかったですね。
本人はフォークよりもスライダーですか、デビューからのフォークのキレが凄かったのでそれを一番の武器にしていたのだと思っていました。
投げる比率は半々ぐらいかなぁ、両者ともストレートが走ってこそですので継続は力なりです。
シアトルって毎年行っちゃダメなのかしら。

>名古屋マリンさん
例えば松永とかは球種が足りなくて、先発推しをしていましたが実際は無理でしたしね。
ただ球種が多いとは言ってもストレート半分にフォークとスライダーがその半分ずつ、ぐらいで、あとはカーブとかほとんど投げないような。
ストレートが走ればなお活きますから、緩いボールも使えればなぁ。

>オブさん
そうでないと育成枠から這い上がれませんからね、西村元監督に無視され続けて4年間よく耐えてくれました。
流れからすれば仰せのように来季は先発でしょう、先発がダメなら中継ぎ、ではなく、それなら二軍で、とことん先発にこだわって欲しい。
心配なのはやはり肘ですね、早めの決断がいいと思っていましたがここまできたので大事に使わないと。
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