20年に及ぶブログ活動の集大成 → <a href=https://blog.goo.ne.jp/chorinkai/e/3d8eb22fad45ce7b19d6a60e8a70b7e7" target="_blank">★仏様の指
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■緊急拡散宜しく『選択的夫婦別姓は戸籍廃止を策した反日勢力の亡国法案です』【「水間条項」国益最前線ブログ】
■超拡散記事『上限の無い特定技能外国人(移民)に認めるバス運転手・鉄道運転手に貴方の命を預けられますか!』
■国内外に拡散宜しく『安倍晋三ファン必見10連発動画』 55.1K
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年金を含めた保険商品は、全体の保険料の掛け捨てとなる金額と保障額との調整を、緻密な計算に基づいて行っている。「保険数理」と呼ばれる確率や統計を駆使することによって成立しているのだ。
◆年金は「福祉」ではなく「保険」である
『増税の真実』
( 高橋洋一、SBクリエイティブ (2019/3/6)、p70 )
第2章および第3章では、社会保険の財源にするものとして、はたして何が適切なのかということを掘り下げてみたい。
そこで、まずは社会保障給付費の中で比率が大きい年金について解説をしよう。年金は、2016年度の給付総額116兆9027億円において、54.4兆円と、半分近くを占めているからだ。
ここで、用語の解説をしておくと、社会保障費は、国が一般会計予算に組み込む社会保障のための費用を指している。財源は税金や国債などである。
一方、社会保障給付費のほうは、実際に保険などの保障費として国民に支払われた費用のことで、財源は国の社会保障費と国民の社会保険料から成っている。
さて、年金の財源には何が相応しいのか。
これを解説する上で、理解しておくべき大前提がある。あえて、誤解をおそれずに言えば、それは「年金は福祉ではない」ということだ。
年金というと、生活保護や介護・高齢者福祉といった「社会福祉」に含まれるものだと勘違いしている人が多い。
おそらくそのためであろう、多くの人たちが、年金の支給額では老後の生活が立ち行かない、といった気持ちを抱いていると思われる。
しかし、社会保障費の内訳を見ると、当然年金と福祉は別々の項目に分かれている。年金は福祉ではないのだ。
では、年金とは何か。保険である。生命保険や医療保険といった、お馴染みの保険商品と同じものである。
保険はさまざまなリスクに備えるものだ。例えば、生命保険であれば、一般的に家族の稼ぎ手である世帯主が加入することになる。もし、世帯主が死亡した場合、残された家族の生活を維持するために保険金が支払われることになる。つまり、生命保険は加入者の死亡リスクに備えるものといえる。
年金は何に備えているかというと“長生き”である。仕事を退職した後、定期的な収入がなくなっても生活が維持できるように給付されるものである。いわば、“長生きリスク”に備えたものといえよう。
日本は、男女ともに平均寿命が80歳を超えている(厚生労働省の「平成29年度簡易生命表」によると平均寿命は男性81.09年、女性87.26となっている)。
しかも、平均寿命は延びる傾向にある。長生きすればするほど、定期的な収入を失ってから過ごす期間が長くなるため、長生きリスクに対する備えの重要性は今後さらに高まることは間違いない。
◆年金制度は「数式」で構築されている
年金は、ほかの保険商品と同様、統計データによって制度設計がなされている。
加入者が平均寿命まで生きることを前提として、制度が破綻しないように、徴収する保険料と給付する年金のバランスをとっている。
保険商品としての年金の大きな特徴は、支給開始年齢が65歳とすると、65歳前に死亡した場合、加入者本人は年金をまったくもらえない「掛け捨て」の保険になるということだ(遺族に対しては遺族年金が給付される)。
また、平均寿命よりも若くして亡くなった加入者も、支払った保険料と比較すれば、トータルで見ると損をすることになる。
一方、平均寿命を超えて長生きする加入者には、死亡するまで年金は給付され、長生きをすればするほど得をする仕組みになっている。
このとき、平均寿命を超えて長生きをした加入者の年金には、平均寿命よりも若くして死亡した人の保険料が充てられる。
このように、年金を含めた保険商品は、全体の保険料の掛け捨てとなる金額と保障額との調整を、緻密な計算に基づいて行っている。「保険数理」と呼ばれる確率や統計を駆使することによって成立しているのだ。
ちなみに、大学時代、筆者は理学部数学科で数学を学んで、年金数理官になるための講義も受けていた。役人になるとき、筆者にジェネラリスト行政官とともにスペシャリスト年金数理官の二つの特性があったため、当時の厚生省から、両者は縦割りなので人事処遇が難しいと言われたことがある。
年金数理官というのは、確率や統計学の理論を使って、保険や年金の制度設計や維持をする専門職だ。
保険とは、このように各種データと数式で成り立っている世界なのである。
それを理解すると、年金について、「国が老後の面倒を見てくれる福祉である」という一般的なイメージが大きく変わるだろう。
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年金を含めた保険商品は、全体の保険料の掛け捨てとなる金額と保障額との調整を、緻密な計算に基づいて行っている。「保険数理」と呼ばれる確率や統計を駆使することによって成立しているのだ。
◆年金は「福祉」ではなく「保険」である
『増税の真実』
( 高橋洋一、SBクリエイティブ (2019/3/6)、p70 )
第2章および第3章では、社会保険の財源にするものとして、はたして何が適切なのかということを掘り下げてみたい。
そこで、まずは社会保障給付費の中で比率が大きい年金について解説をしよう。年金は、2016年度の給付総額116兆9027億円において、54.4兆円と、半分近くを占めているからだ。
ここで、用語の解説をしておくと、社会保障費は、国が一般会計予算に組み込む社会保障のための費用を指している。財源は税金や国債などである。
一方、社会保障給付費のほうは、実際に保険などの保障費として国民に支払われた費用のことで、財源は国の社会保障費と国民の社会保険料から成っている。
さて、年金の財源には何が相応しいのか。
これを解説する上で、理解しておくべき大前提がある。あえて、誤解をおそれずに言えば、それは「年金は福祉ではない」ということだ。
年金というと、生活保護や介護・高齢者福祉といった「社会福祉」に含まれるものだと勘違いしている人が多い。
おそらくそのためであろう、多くの人たちが、年金の支給額では老後の生活が立ち行かない、といった気持ちを抱いていると思われる。
しかし、社会保障費の内訳を見ると、当然年金と福祉は別々の項目に分かれている。年金は福祉ではないのだ。
では、年金とは何か。保険である。生命保険や医療保険といった、お馴染みの保険商品と同じものである。
保険はさまざまなリスクに備えるものだ。例えば、生命保険であれば、一般的に家族の稼ぎ手である世帯主が加入することになる。もし、世帯主が死亡した場合、残された家族の生活を維持するために保険金が支払われることになる。つまり、生命保険は加入者の死亡リスクに備えるものといえる。
年金は何に備えているかというと“長生き”である。仕事を退職した後、定期的な収入がなくなっても生活が維持できるように給付されるものである。いわば、“長生きリスク”に備えたものといえよう。
日本は、男女ともに平均寿命が80歳を超えている(厚生労働省の「平成29年度簡易生命表」によると平均寿命は男性81.09年、女性87.26となっている)。
しかも、平均寿命は延びる傾向にある。長生きすればするほど、定期的な収入を失ってから過ごす期間が長くなるため、長生きリスクに対する備えの重要性は今後さらに高まることは間違いない。
◆年金制度は「数式」で構築されている
年金は、ほかの保険商品と同様、統計データによって制度設計がなされている。
加入者が平均寿命まで生きることを前提として、制度が破綻しないように、徴収する保険料と給付する年金のバランスをとっている。
保険商品としての年金の大きな特徴は、支給開始年齢が65歳とすると、65歳前に死亡した場合、加入者本人は年金をまったくもらえない「掛け捨て」の保険になるということだ(遺族に対しては遺族年金が給付される)。
また、平均寿命よりも若くして亡くなった加入者も、支払った保険料と比較すれば、トータルで見ると損をすることになる。
一方、平均寿命を超えて長生きする加入者には、死亡するまで年金は給付され、長生きをすればするほど得をする仕組みになっている。
このとき、平均寿命を超えて長生きをした加入者の年金には、平均寿命よりも若くして死亡した人の保険料が充てられる。
このように、年金を含めた保険商品は、全体の保険料の掛け捨てとなる金額と保障額との調整を、緻密な計算に基づいて行っている。「保険数理」と呼ばれる確率や統計を駆使することによって成立しているのだ。
ちなみに、大学時代、筆者は理学部数学科で数学を学んで、年金数理官になるための講義も受けていた。役人になるとき、筆者にジェネラリスト行政官とともにスペシャリスト年金数理官の二つの特性があったため、当時の厚生省から、両者は縦割りなので人事処遇が難しいと言われたことがある。
年金数理官というのは、確率や統計学の理論を使って、保険や年金の制度設計や維持をする専門職だ。
保険とは、このように各種データと数式で成り立っている世界なのである。
それを理解すると、年金について、「国が老後の面倒を見てくれる福祉である」という一般的なイメージが大きく変わるだろう。