電脳筆写『 心超臨界 』

歴史とは過去の出来事に対して
人々が合意すると決めた解釈のことである
( ナポレオン・ボナパルト )

自助論 《 熟した実は多いが、それをもぎ取る人間は少ない――サミュエル・スマイルズ 》

2024-08-27 | 03-自己・信念・努力
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
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飢えや渇き、困窮、さまざまな危険と闘いながら、ザビエルは愛の伝道を続け、疲れることを知らなかった。だが11年間にわたる布教活動の末、中国へ渡ろうとした彼はついに熱病に冒され、その光栄ある魂を神に召されていく。彼ほどひたむきで自己犠牲と勇気に貫かれた生涯を送った人間は、おそらく二度と現われないだろう。


『自助論』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房(2002/3/21)、p115 )
5章 意志と活力――自分の使命に燃えて生きる!
3 心にしみるのは真実の言葉


◆熟した実は多いが、それをもぎ取る人間は少ない

ザビエルは鈴を鳴らしながら海辺を歩き、町や村を巡り、寺院や市場を訪れた。そして現地人に、集まって自分の話を聞くようにと呼びかけた。教義問答や使徒信条、モーゼの十戒、主の祈りなどの聖句がザビエルの手によって土地の言葉に翻訳された。彼はまず自らがそれを暗記し、子供たちが暗唱できるまでくりかえし聞かせた。さらに子供たちの口から親や近所の人たちにまで伝えさせた。

コモリン岬では30名の伝道師が任命されたが、彼らはザビエルの指導のもとに30の教会を開いた。もちろん、教会とはいっても粗末きわまりなく、大部分は小屋の上に十字架を立てただけのしろものであるが……。

以上のような布教活動は、ザビエル自身の言葉によれば「まるで予期せぬほどの大成功を収めた」という。純粋でひたむきで、称賛すべき生き方と、行動からにじみ出る説得力のおかげで、ザビエルの行くところキリスト教への改宗者が相次いだ。彼に会って話を聞いた人たちは、強い力に引かれるようにその説に共鳴し、知らず知らずのうちに彼の熱意に包みこまれていくのだ。

「熟した実は多くとも、それをもぎ取る人間が少なすぎる(教えを受けるものは多いが、教えを施す者はあまりにも少ない)」ことを痛感しながらも、ザビエルは次の目的地マラッカと日本へ船を向ける――。

そこで彼を待ち受けていたものは、別の言葉を話すまったく新しい人々だった。彼にできることは、せいぜい病人を看病し、寝床を整え、涙ながらに祈り、時には法衣の袖を水にひたして祈り、したたり落ちる水滴で死に行く者に洗礼を施してやることぐらいだった。しかしながら、この勇敢なる真理の兵士は、希望の灯を高く掲げ、何ものをも恐れず、信念と活力を持ってひたすら前進した。

「死やいかなる苦行が待ち受けていようとも、一つの魂を救うためには、たとえ一万回でもその中に飛びこむ覚悟がある」と当時の彼は語っている。

飢えや渇き、困窮、さまざまな危険と闘いながら、ザビエルは愛の伝道を続け、疲れることを知らなかった。だが11年間にわたる布教活動の末、中国へ渡ろうとした彼はついに熱病に冒され、その光栄ある魂を神に召されていく。彼ほどひたむきで自己犠牲と勇気に貫かれた生涯を送った人間は、おそらく二度と現われないだろう。
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