電脳筆写『 心超臨界 』

心地よいサマーレインのよう
ユーモアは一瞬にして
大地と空気とあなたを洗い清めてくれる
( L・ヒューズ )

「マントラ」は、「音」自体に力がある――天外伺朗

2024-07-12 | 04-歴史・文化・社会
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
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意味ではなく、「音(おん)」が重んじられる祈りの言葉もあります。仏教やヒンドゥー教では、それを「マントラ」とか「陀羅尼(だらに)」とか呼びます。真言密教で言う「真言」も同じです。キリスト教では、誰でも知っている「アーメン」というのが、これに相当します。「音」を重視しているということは、翻訳できないことを意味しています。したがって、「マントラ」も「アーメン」も翻訳されずに、世界各国で同じ音が唱えられています。


◆「マントラ」は、「音」自体に力がある

『般若心経の科学』
( 天外伺朗、祥伝社 (1997/12/1)、p27 )

私は、「祈り」も「呪文」も、本質的にはあまり差がないと考えています。宗教というのは、神なり仏なり、何か“絶対的な存在”“超越者”あるいは、最近の流行語でいえば、“サムシング・グレート”を仮定して、その「絶対的な存在」という仮定そのものが、科学性を超越しており、その対語に言語を用いようが、呪文を用いようが、いずれにしても科学の範囲を超えています。

仏教やヒンドゥー教では、「経文」のことを「スートラ」といいます。

この「スートラ」というのは、サンスクリット語では、織物の縦(たて)糸のことです。英語でtextというと、文書のことをさしますが、その本来の意味は、聖書の語句のことです。この、textという言葉も、織物をあらわすtextile から出ています。おそらく、同じ語源でしょう。不思議な一致ですね。

一般に、「スートラ」という場合には、意味が重んじられます。したがって、その内容は、各国語に翻訳されることが多いようです。その意味では、キリスト教の聖書は明らかに「スートラ」であると言えます。世界中のありとあらゆる言語に翻訳されました。

それに対して、意味ではなく、「音(おん)」が重んじられる祈りの言葉もあります。仏教やヒンドゥー教では、それを「マントラ」とか「陀羅尼(だらに)」とか呼びます。真言密教で言う「真言」も同じです。キリスト教では、誰でも知っている「アーメン」というのが、これに相当します。

「音」を重視しているということは、翻訳できないことを意味しています。したがって、「マントラ」も「アーメン」も翻訳されずに、世界各国で同じ音が唱えられています。

『般若心経』の、「ぎゃてい・ぎゃてい・・・・・・」というのは、マントラです。ということは、「意味」にではなく、「音」自体に力があると信じられているということなのです。これが、「呪文の効用」です。

日本には、古来より「言霊(ことだま)」という思想があります。「音」にはある種の生命が宿っており、発生することによって、その生命が生み出され、その生命固有の作用を周囲に及ぼす、という考え方です。そして、強力な作用をもたらす「音」として選ばれたのが「マントラ」だ、というのが密教系の仏教の思想でしょう。
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