電脳筆写『 心超臨界 』

何もかもが逆境に思えるとき思い出すがいい
飛行機は順風ではなく逆風に向かって離陸することを
ヘンリー・フォード

品性の高い人の住む国――渡部昇一教授

2016-12-12 | 04-歴史・文化・社会
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【 渡部昇一、三笠書房 (2010/2/19)、p33】

私には、かつて非常に感激した経験が一つある。今から30年ほど前にアメリカで客員教授をやっていたときのことだ。このときたまたま、同じ休憩室にいた犯罪学の教授と親しくなる機会があった。彼といろいろ話をしているうちに、何の機会かは忘れたが、FBI(連邦捜査局)のことに話が及んだ。

アメリカではいろいろな人種の人たちが生活しているから、FBIの捜査官もそれに対応しなければならない。そこでFBIでは、捜査をするにあたって、必ずその人種のFBI捜査官を立てて、彼がコミュニティに入って捜査をするという。

私は日本人を捜査する場合もそうなのだろうと思い、日系市民の場合はどれくらいの日系捜査官がいるのかと彼に聞くと、「いや、日系のFBIは必要ない」と言うのである。どうしてかと聞くと、日系の市民はそれまで一度も犯罪を犯したことがない、だからわざわざ日系人をFBIにする必要はないのだ、と言うのである。

アメリカに日本人が移住できたのは、明治から大正までで、あとは移民できなくなった。それでもかなりの人たちがアメリカに移り住んでいるわけだから、その中にはおかしな人間が一人二人いても不思議ではない。それがないということは、やはりその当時の人たちは日本の恥になるようなことは絶対にやってはならないという戒めをしっかり心に刻んでいたからであろう。そう考えると、非常に誇らしく、同時に涙が出そうなくらいに有り難く、うれしく思ったものである。

このように、戦前の日本人というのは、日本の恥になることを恐れ、恥しいことはすまいと涙ぐましいほどの努力をしていた。その姿が、世界の先進国の人たちから見ても非常に美しいものに映り、他のアジア諸国とは別格だという印象をも与えたのである。諸外国は日本のことを好きだとか嫌いだとか、そのようなこととは関係なく、品性の高い人の住む国だというふうに見ていたのだ。

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