電脳筆写『 心超臨界 』

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( ウジェーヌ・イヨネスコ )

不都合な真実 歴史編 《 ダーウィニズム――渡部昇一 》

2024-05-28 | 04-歴史・文化・社会
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19世紀から20世紀前半の国際社会は、「侵略は是(ぜ)」とされた時代であった。この時代の思想を簡潔に表現するならば、「弱肉強食」あるいは「適者生存」という言葉を使うのが最もふさわしい。いうまでもないが、このキーワードはダーウィンが提唱した進化論に由来する。もちろん、植民地主義や帝国主義を正当化するためにダーウィンは進化論を作ったわけではない。


◆ダーウィニズム

『渡部昇一の昭和史』
( 渡部昇一、 WAC BUNKO、p115 )

19世紀から20世紀前半の国際社会は、「侵略は是(ぜ)」とされた時代であった。この時代の思想を簡潔に表現するならば、「弱肉強食」あるいは「適者生存」という言葉を使うのが最もふさわしい。

いうまでもないが、このキーワードはダーウィンが提唱した進化論に由来する。もちろん、植民地主義や帝国主義を正当化するためにダーウィンは進化論を作ったわけではない。本当の進化論は「自然淘汰による種の発生」を説明するという、動植物学に関するものである。だが、1859年に進化論が発表され、科学として認知されると、そのアイディアは通俗的な形となり、爆発的な勢いで社会に広まっていった。

欧米の植民地政策は、ダーウィニズムによって“お墨付き”をもらったようなものであった。なぜなら、「優れた白人が劣った有色人種を征服することは自然の摂理なのだ」ということになったからである。まさに、進化論は人種差別の道具になってしまったのである。

これは余談になるが、欧米の言語学者の中には、「言語進化論」というものを考え出した人もいるほどである。つまり、ヨーロッパの言語こそが言語進化の頂点にあり、シナ語や日本語のような有色人種の使う言語は進化程度が低いというのだ。そればかりか、その学者の意見によれば、「ヨーロッパ系の言語を話す女性が“程度の低い言語”を話す男性と結婚するのは、一種の犯罪行為である」というのであるから、恐れ入る。しかも、これはアメリカで東洋人と白人女性との結婚を止めるために用いられた形跡がある。

しかし当時は、進化論を持ち出せば何でも正当化できるという雰囲気が、欧米社会に充満していたのである。このような「弱肉強食」を是とする国際社会の中で、日本がその生存と独立を維持しようとすれば、同じように弱肉強食の論理に従わざるをえなかった。ヨーロッパの植民地帝国はいうまでもなく、「すべての人間は平等に作られた」という独立宣言を持つアメリカも、黒人を奴隷にし、インディアンの土地を奪い、ハワイ王国を併呑(へいどん)したばかりの国際情勢であった。
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