電脳筆写『 心超臨界 』

手本は人を教える学校であり
他からは何一つ学べない
( エドマンド・バーク )

こころのチキンスープ 《 『おかしな仕事』への道――スコット・アダムス 》

2024-10-12 | 03-自己・信念・努力
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■緊急拡散宜しく『日本を崩壊へ導く「選択制夫婦別姓」問題』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


  人間は、人生の旅でたがいを助け合うべく生きている。
     ウィリアム・J・ベネット


◆『おかしな仕事』への道

『こころのチキンスープ 7』
( ジャック・キャンフィールド他、ダイヤモンド社、p49 )

1986年の1月、テレビのチャンネルを回しているうち、漫画をテーマにした番組『おかしな仕事』が目にとまった。

私は昔から漫画家に憧れていたので、この番組の司会者で漫画家のジャック・キャシディに手紙を書いた。どうしたら漫画家になれるのか、教えてもらいたかったからだ。

2、3週間後、ジャックから手書きの好意的な返事がきた。勉強のための教材や踏むべき手順など、私の具体的な質問に全部答えてくれている。そのうえで、最初はなかなか採用されないだろうが、決してあきらめないようにと励ましたくれた。それに、私が送った漫画のサンプルもほめてくれた。

私はとてもうれしくなった。漫画家への道のりがどういうものか、ようやくわかった気がした。いちばん出来がいいと思える作品を、『プレイボーイ』と『ニューヨーカー』に送った。だが、二誌とも決まり切った手紙をつけて断ってきた。がっくりした私は、それまで描きためたものを戸棚にしまいこみ、漫画家になる夢はあきらめた。

1987年6月。思いがけないことに、ジャック・キャシディから二通目の手紙がきた。私は驚いた。あの手紙に対するお礼状さえ出していなかったからである。手紙にはこう書いてあった。

  スコット殿

  拝啓  

  『おかしな仕事』の郵便物ファイルを繰っているうちに、貴下の手
  紙と漫画のコピーが出てきました。あのとき、たしか返事をさしあ
  げたように記憶しています。

  この手紙をしたためているのは、再度いろいろな出版社に貴下のア
  イデアを売り込むようすすめるためです。もうすでにそうなさって
  いくらかでも収入をあげ、楽しく仕事をしておられるのなら、何も
  いうことはありません。

  この仕事では、なかなか世間の激励は得られません。だから、私は
  貴下にあきらめずに描き続けるよう声援を送っているのです。

  貴下が幸運にめぐまれ、いい絵を描き続けられるよう祈ります。 

  敬具
  ジャック

私は、この手紙に深く感動した。こんなに私に親切にしても、彼には何の得もないのだ。せいぜい私に礼を言われるくらいが関の山なのに、こんなに親切にしてくれる。

この激励に力を得て、私は描きためたものを棚からひっぱりだし、出版社に送った。これが結果的には、あの『ディルバート』という漫画になった。いまでは700紙の新聞を飾り、本も6巻を数えている。

ジャックがあの二通目の手紙を書いてくれなかったら、私は決して漫画に再び挑戦しようとは思わなかっただろう。彼の親切なひと言と一通分の切手代が、すべての始まりとなったのである。『ディルバート』がさらに売れるようになるにつれ、私はますますジャックの単純な親切の重みを痛感するようになった。結局、彼にお礼を言うことができたが、いまだに言葉では言い表せない贈り物を与えられたという思いが強い。感謝しているというだけでは十分ではない。

長年仕事をしてきて、近頃しみじみ思う。贈り物のなかには相手にお返しをするのでなく、ほかに手渡していくべきものもあるのだと。親切なひと言で人がどれだけ救われるか、私たちはみんなわかっているではないか。だからどんどんやってあげなさいと私は言いたい。最大の効果をあげようと思うなら、ぜひ手紙にして書きなさい。それも、激励したところであなたにとっては何の得にならないとわかっている人に対して。

家族や友人たちを励ますのは、むろん大事なことだ。だが、彼らの幸せとあなたの幸せは直結している。世の中に広く効果をあげようとするなら、あなたの好意に対してお返しができない人を激励することをおすすめする。あなたの好意は、純粋な好意として受け手の心に残るからである。

そして、もうひとつ。世のなかには、「小さな親切」などというものは存在しない。どんな親切も、思いがけないほどの余波を生み出すからである。

     スコット・アダムス(『ディルバート』の作者)
     アンドリュー・シャリット寄稿

★『ディルバート』の動画はこちらからどうぞ。
 https://www.youtube.com/watch?v=TGXNpRrXq5w
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« こころの一冊 《 「おしゃれ... | トップ | かけがえのない家族 《 母の... »
最新の画像もっと見る

03-自己・信念・努力」カテゴリの最新記事