電脳筆写『 心超臨界 』

リスクを取らなければ敗北することはない
だが、リスクを取らなければ勝利することもない
( リチャード・ニクソン )

単一種の植林が生態系を変える――飯田善子

2024-06-14 | 09-生物・生命・自然
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日本の森林面積は、2,512万㌶で国土面積の約7割を占める。このうち人工林面積は1,036万㌶で、うちスギ林は452万㌶(森林面積の約18%)、ヒノキ林は257万㌶(同10%)。スギ、ヒノキの人工林だけで、森林面積の約3割、国土面積の約2割を占める。

戦後の経済発展には大量の木材が必要と、全国で大規模な植林が行われた。なかでもスギ、ヒノキは、生長が早いこと、幹がまっすぐであること、加工しやすいことなどから、好んで植えられた。ところが、木材の自由化にともない、安い海外材との価格競争に敗れ、売れなくなった結果、放置されたままの人口林が増えていった。

広い面積にスギやヒノキだけが植えられ、手入れされないまま放置された結果、山が昼でも薄暗く、下草もなく、生物の姿も少ないという生態系の変化を生んでしまった。下草がなく土がむき出しとなった斜面は、雨が降れば簡単に土砂が流失する。単一種を密植し、手入れをしなかったことがこうした生態系の破壊を招いたのだ。

さいたま市の飯田善子さんは、単一種の植林で失敗した日本が今、その同じ過ちを海外に輸出し始めている、と指摘する。


◆単一種の植林が生態系を変える

「ユーカリ植林 環境保護なの」 パート飯田善子(さいたま市桜区 36歳)
2005.10.15 朝日新聞(朝刊)「声」欄

最近、環境保護と称して、日本の製紙会社などが、海外でユーカリ植林を行っています。成長が早く資材に加工しやすいためですが、これは産業面の利点のみを考えた行いです。

動物好きが高じて生態系保護に関心を持つようになりました。ユーカリについても研究団体のホームページや本で調べてみました。

ユーカリは生長が早い分、多くの水分と栄養を土壌から吸収します。その結果、土壌の劣化をおこします。また、油分を多く含むため、乾燥地帯では山火事を引き起こすなど、多くの欠点も存在します。

適地適木の植林ならば問題はないといわれますが、広大な土地に単一種を植えれば、必ず生態系の変化は起るはずです。国が補助金を出し日本企業が出資し、産業用に遺伝子組み換えをされたユーカリを植林する計画もあるようです。実現すれば、生態系への影響がさらに問われます。

日本はかつて国策で、スギ、ヒノキなどを大量に植林し、今になって過ちに気づきました。それ以上の過ちを、今度は海外にまで広げる可能性があるのです。このような植林が環境保護といえるのでしょうか。
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