電脳筆写『 心超臨界 』

一般に外交では紛争は解決しない
戦争が終るのは平和のプロセスとしてではなく
一方が降伏するからである
D・パイプス

不都合な真実 《 グローバリズム経済に染まった日本――馬淵睦夫 》

2024-08-28 | 04-歴史・文化・社会
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■緊急拡散『2024年8月発表:トランプ前大統領「米国を再び偉大にするための核心的公約20」』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


たとえば、水道民営化の話が出てきています。民営化を進めれば、水道料金はもっと安くなるから国民のためになるというのです。しかし、これはもともとグローバリストたちがでっちあげた話です。財政的に苦しい開発途上国の政府に、IMF(国際通貨基金)を通じて、「国の非効率な公営事業を民営化すれば、公共料金がもっと安くなる上にサービスも充実する」と囁(ささや)かせ、世界銀行から借金させて民営化を進めさせているのです。そのとき、「あなたの国の企業にはない高度な技術があるから」と言って出てくるのが多国籍企業です。


◆グローバリズム経済に染まった日本

『「反グローバリズム」の逆襲が始まった』
( 馬淵睦夫、悟空出版、2018年06月、p240 )

残念なことに、日本は経済面ではもう完全にグローバリズムに飲み込まれ、グローバル市場に組み込まれてしまっています。

そして押しつけられたグローバル・スタンダードに合わせて価格競争ばかりやっているうちに、日本の製造業は衰退し、国際競争でも負けるようになってきました。

私は、安倍首相は間違いなく“愛国主義者=ナショナリスト”だと思っていますが、今はグローバリストとの妥協をせざるをえない状況です。

というのは、自民党の重鎮のほとんどがグローバリストだからです。自民党を動かしているのは、“利権の力学”ですが、その利権を握っている経済界がグローバリズムで動いているのですから、首相といえども、その意向を完全に無視することはできないのです。

一見、小さな話に思えるかもしれませんが、たとえば、水道民営化の話が出てきています。民営化を進めれば、水道料金はもっと安くなるから国民のためになるというのです。

しかし、これはもともとグローバリストたちがでっちあげた話です。財政的に苦しい開発途上国の政府に、IMF(国際通貨基金)を通じて、「国の非効率な公営事業を民営化すれば、公共料金がもっと安くなる上にサービスも充実する」と囁(ささや)かせ、世界銀行から借金させて民営化を進めさせているのです。そのとき、「あなたの国の企業にはない高度な技術があるから」と言って出てくるのが多国籍企業です。

その結果は悲惨です。確かに最初は水道料金が下がりますが、その後、徐々に引き上げられていき、人々の生活を圧迫するようになっていきました。

実際、ボリビアはアメリカのベクトル社に水道事業を発注しましたが、水道料金は4倍にも跳ね上がり、ボリビア国内では反政府運動が激化することとなりました。「民営化でサービスの質が向上し、料金が安くなる」なんて“真っ赤な嘘”だったのです。

そんな水道民営化話を日本で持ち出したのは、グローバリストの竹中平蔵・慶應義塾大学教授でした。

それを受け、安倍首相が議長を務めていた「産業競争力会議」(2016年9月、未来投資会議の新設に伴い廃止)で、麻生太郎副総理は「日本の水道をすべて民営化する」と宣言、その後も水道法を改正させるなど、水道民営化への動きは止まっていません。

また少子高齢化に対処するためとして、外国人労働者受け入れを増やそうという動きが急速に進んでいる一方、中国人をはじめとする外国人が日本の土地を猛烈な勢いで買い漁っている現状に対してはなんの対応もしていません。

まさに“モノ・カネ・ヒトの移動の自由化こそすばらしい”という嘘を鵜呑みにしたかのような対応ぶりなのです。

経済がグローバル・スタンダードに染め上がっている今、それに伴う変化が徐々に日本という国を破壊していくことに気づいていない政治家や国民が多すぎます。

もちろん、安倍首相としては面白くないでしょう。しかし、グローバリストに囲まれた状況の中では、ある程度の妥協を余儀なくされているに違いありません。

しかし私は、2018年9月に安倍さんの3選が決まれば、思い切って、反グローバリズムの立場で日本を取り戻す政策を、より明確に取ってくれるのではないかと期待しています。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 不都合な真実 《 世界がグロ... | トップ | 不都合な真実 《 中国重視で... »
最新の画像もっと見る

04-歴史・文化・社会」カテゴリの最新記事