電脳筆写『 心超臨界 』

変化することは
真の学習がみな到達する最終結果である
( レオ・ブスカーリア )

悪魔の思想 《 加藤周一――「友好条約」という名の「鋼鉄の蜘蛛の糸」/谷沢永一 》

2024-09-01 | 04-歴史・文化・社会
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■緊急拡散『2024年8月発表:トランプ前大統領「米国を再び偉大にするための核心的公約20」』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


スターリンはこれ〈注・東欧諸国に対する相互友好条約〉をフィンランドにも及ぼしたのである。こうした状況下〈注・東西冷戦の開始〉で、1948年の「芬(ふん)ソ友好相互援助条約」の鋼鉄の蜘蛛の糸が、フィンランドの上にも投げかけられたのである。(『戦う北欧』)


『悪魔の思想』 「進歩的文化人」という名の国賊12人
( 谷沢永一、クレスト社 (1996/02)、p198 )
進歩的文化人の麻酔担当医・加藤周一(かとうしゅういち)への告発状
第8章 祖国をソ連に売り渡す“A級戦犯”

  加藤周一(かとうしゅういち)
  大正8年生れ。東京帝大卒。医学博士。イェール大教授、上智大教
  授を歴任。反日的言辞を振り回す「朝日文化人」の筆頭格。

  七つ下がりの雨はやまぬ、という譬(たと)えがあります。午後4時
  頃からしとしと降り出した雨が一晩中やまぬ場合が多いのと同じく、
  それまで堅物だった男が熟年に及んで始めた放蕩は止まらない、と
  いう意味です。加藤周一は根っからの左翼ではないのですが、中年
  に達して、俺様ほどの者を最高の世論指導者(オピニオン・リーダ
  ー)として崇拝しないとは、世の中、なんだか間違っとる、と怨み
  の情がこみあげてきたせいでしょうか、みるみるうちに反日的日本
  人への道を突っ走りました。


8-5 「友好条約」という名の「鋼鉄の蜘蛛の糸」

スターリンが強力な軍事力を背景に持ちかけるこの括弧(かっこ)つきの「相互友好条約」なるものが、ソ連の国益を優先して相手国を制圧する不平等条約であることは、その後の東欧諸国が辿った道筋に照らしてあまりにも明瞭ではありませんか。共産主義が迫ってくる「友好」がすなわちソ連に対する従属であることは、いくら繰り返して言っても足りない歴史的事実です。ソ連は、もちろんフィンランドに対しても東欧を統制(コントロール)したのとほとんど同じ手を使いました。

  スターリンはこれ〈注・東欧諸国に対する相互友好条約〉をフィン
  ランドにも及ぼしたのである。こうした状況下〈注・東西冷戦の開
  始〉で、1948年の「芬(ふん)ソ友好相互援助条約」の鋼鉄の蜘
  蛛の糸が、フィンランドの上にも投げかけられたのである。
                        (『戦う北欧』)

武田龍夫はフィンランドの面子(メンツ)を十分に配慮して、露骨に実情を暴露しないよう気を使っていますが、巧みな比喩をもって婉曲に事態の意味するところを訴えています。一方的な束縛のまったくない完全に平等な友好条約とは異なるという含みを言い表わしたのが「鋼鉄の蜘蛛の糸」という誤解の余地のない表現でありましょう。この条約について、武田龍夫はまた微妙に言い換えて評します。

  見方によっては一種の「保障中立」的地位として、「さほど悪くは
  ない条約」なのかもしれないが。
                            (同前)

そうなのです。ソ連が東欧諸国に押しつけているソ連流の得手勝手(エゴイズム)に基づく厳しい制圧の「相互友好条約」に較べたら、まだしも「さほど悪くはない条約」であるにしても、それはフィンランドにとっての悪さ、つまり不利の程度が少し手加減されている、というだけの意味にすぎません。基本的には、悪い条約、不利な条約、国益をそこなう条約であることに変わりはないのです。フィンランドはソ連に対して、完全な中立を認められない、許されない状態にありました。

要するに、従属か非従属かと、はっきり分けて判定するなら、従属であることに間違いなかったと言わざるをえません。

問題の第一は、ソ連がフィンランドに対してだけ、東欧諸国に向かっての場合に較べて、ほんのちょっとだけれど、とにかく軟化した態度を示すようになった原因は何かということです。

それは、あの冬戦争の侵略を受けるやフィンランドが徹底抗戦して英雄的な戦いを続け、軍事大国ソ連をさんざんてこずらせたからでした。抗戦なくして独立なし。ためらいなく断乎として抵抗したゆえに、ソ連をある程度はひるませることができたのです。

そして問題の第二は、それにもかかわらずフィンランドがソ連によって「鋼鉄の蜘蛛の糸」が「投げかけられた」のはなぜか、ということです。それは、フィンランドがソ連からの完全な独立を達成できるだけの武力を持たないからであり、そしてまた、ソ連には隣接する諸国の独立を認める意向が微塵もなく、すべての他国をソ連の衛星国またはそれに準ずる制圧のもとにおこうと努めるのが、ソ連の基本方針であるからです。

ゆえに、帝政ロシアおよびソ連に対して、戦わずして、また、抵抗せずして、友好と中立を保った国は歴史上ひとつも存在しえなかったのです。唯一の例外がフィンランドであり、英雄的な抗戦の実績によって、「さほど悪くはない条約」を獲得することに成功しました。

それだけでも、フィンランド国民の士気の高さを讃えて敬服すべきでしょう。

言論の上で、いかなる詐欺(さぎ)行為も辞さない人物 へつづく
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 東京裁判はインチキ 《 共産... | トップ | 真珠湾攻撃の真実 《 奇襲攻... »
最新の画像もっと見る

04-歴史・文化・社会」カテゴリの最新記事