電脳筆写『 心超臨界 』

苦労に対する最大の報酬は
その引き換えに手に入れるものではない
苦労したことで形成される人物である
J・ラスキン

不都合な真実 歴史編 《 「金・銀」の海外への流出——藤岡信勝 》

2024-09-05 | 04-歴史・文化・社会
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日米修好通商条約 第五条
外国通貨と日本通貨は同種・同量で通用する。金は金と、銀は銀と交換できる。取引は日本通貨、外国通貨どちらでも行うことができる。開港後1年間は原則として日本通貨で取引を行なう。日本貨幣は銅銭を除き輸出できる。外国の通貨も輸出できる。


◆「金・銀」の海外への流出

『条約で読む日本の近現代史』
( 藤岡信勝[編著]、祥伝社 (2014/8/2)、p32 )

第五条の取り決めにより、日本国内からは夥(おびただ)しい金・銀が流出した。条文作成で日米の主張は真っ向からぶつかったが、我が国はハリスに押し切られる形で不利な条件を呑(の)むこととなった。

イギリスの初代駐日公使オールコックは、この後ハリスに加勢して我が国に圧力をかけている。ところが彼は、3年の滞日を終え日本を去るときになって、自分の間違いに気づいた。彼はメモワール『大君(タイクーン)の都』の最終章第三十九章で、こう述べている。

「日本側の主張はまったく正しかった。日本の銀貨は日本政府の主張通り代用貨幣だったのだが、アメリカ側が価格と値段を混同してしまった。

さらに「ハリス氏がどういう動機で、それまで世界中のどこの国でも行われなかった、この奇妙な同種同量による貨幣交換を提案したのか理解できない」とハリスを批判している。

日本貨幣と外国貨幣に含まれる、金・銀の含有量の差異から生じる利益を求めて、短期間の内に、外国商人、中には役人も交換に殺到した。これを加速させたのが「貨幣の輸出条項」だった。原案では禁じられていた規定を、日本側が「外国商人が取引で入手した貨幣を、両替も輸出もできなくては気の毒」との温情で、放棄してしまったのである。

このとき幕府内に、金貨の海外流出の危険を早くから警告する人物がいた。かつて勘定奉行を務め、外国奉行に転じていた水野忠徳(みずのただのり)である。彼は「安政二朱銀」の鋳造など対策を講じたが、流出は防げなかった。そして「関税自主権」の喪失と合わせて、我が国から大量の金・銀が流出したのである。
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