電脳筆写『 心超臨界 』

何もかもが逆境に思えるとき思い出すがいい
飛行機は順風ではなく逆風に向かって離陸することを
ヘンリー・フォード

韓国を変えたロッテ商法――黒田勝弘さん

2020-01-21 | 04-歴史・文化・社会
 「東京裁判史観(自虐史観)を廃して本来の日本を取り戻そう!」
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韓国を変えたロッテ商法――黒田勝弘・ソウル駐在客員論説委員
【「緯度 経度」産経新聞 R02(2020).01.21 】

日韓双方でよく知られる企業「ロッテ」グループの創業者である辛格浩(シンギョクホ)(日本名・重光武雄)氏が亡くなった。戦前、日本に渡り、戦後にチューインガムの生産からはじめ、1960年代以降は祖国に活動舞台を広げた。今や日本より韓国での経営規模が大きく、韓国第5位の大財閥になっている。

在日韓国人の1世で最も成功した経営者として知られる。ビジネス世界での在日成功者物語でいえば、3世世代にあたるソフトバンクの孫正義氏がそれに続くということになろうか。

夫人は日本人で後継者の辛東彬(シンドンビン)氏も日本女性と結婚している。そんなこんなでロッテは韓国では日本系企業のイメージがある。そのせいでこれまで“ロッテいじめ”が結構あって、苦労もした。

今回、辛格浩氏の死を伝える韓国マスコミは、韓国経済への寄与を評価し好意的だが、これまでの筆者の印象でいえば、韓国マスコミはロッテには反日心理絡みで厳しいことが多かったように思う。

ロッテは食品や百貨店、ホテル、観光など大衆になじみが深いため、消費者問題や環境問題などがあると決まって市民運動の批判の標的にさえ、マスコミはそれを好んで伝えてきた。今やソウルの観光名所になっている超高層123階建てのロッテワールドタワー(2017年完成)も、イチャモンをつけられ続け、オープンが遅れに遅れた。

ロッテの韓国社会への貢献に「顧客中心主義」がある。例えば1979年にオープンしたロッテ百貨店は韓国人を驚かせた。店員たちが笑顔でお客に頭を下げたからだ。

筆者の経験でも、それまでの韓国の百貨店は不愛想な店員がぶっきらぼうに「オプソヨ(ありません)」「モルラヨ(知りません)」の二言で客あしらいをしていた。そして、ロッテは百貨店に食堂街やイベント会場などを設け、お客にとってモノを買わなくても楽しい場所にした。

ロッテは「お客さまは神様です」という日本の百貨店文化を導入し、韓国の流通文化を一変させたのだ。

韓国最初の高層ホテル、ロッテホテルの建設には資金から資材まですべて日本から持ち込まれたが、ロッテ百貨店の開店も日本人のベテラン百貨店マンが陣頭指揮した。ロッテの人気に刺激された老舗、新世界百貨店はその後、日本人を店長に就任させ、ここでも店内の雰囲気は一新された。

辛格浩氏の祖国への投資は67年の韓国ロッテ製菓がスタートだったが、これは65年の日韓国交正常化がきっかけになっている。その後の日韓の活発な経済協力・交流が韓国の経済発展を支えたことは歴史的事実だが、ロッテはその一翼を担ったのだ。

辛格浩氏のビジネス哲学には、お客大事のほか「現場主義」があったといわれる。元気なころは日本からやってきては、百貨店では食品売り場、ホテルでは裏方に回って、あれこれ注文を付けていたという。細かいところにまで気を使うことに下の者はいつも戦々恐々だったというが、そうした現場重視も日本で体得した日本文化だったのかもしれない。

このところ日韓関係は最悪といわれ、韓国の発展にプラスした日韓協力の歴史をまともに評価しない風潮が韓国では強いなか、ロッテの歴史くらいはしっかり記憶してほしいと思う。

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