先日、友人2人と夕食時イタリアンレストランに入りました。
店内は空いていましたが、奥の席に女性がふたりいらっしゃいました。
そしてその女性はタバコを吸っていました。
友人が顔をしかめました。
「ねぇ・・ 表に『禁煙』って書いてなかった?」
私はその表示に気づきませんでした。
そして友人が、その表示があったからこそ、このレストランに入ろうという決め手になったとも気づきませんでした。
ちなみにひとりの友人は妊婦さんで、もうひとりの友人は生後4ヶ月のあかちゃん連れです。
そりゃあ、禁煙のレストランのほうが嬉しいに決まっています。
そして、だからこそ信頼してこのレストランに入ったのだとしたら、これはがっくりくるでしょうねぇ。
でも、その女性との席は離れていたので、まぁ、何とか我慢するか、ということで私たちは席に着きました。
メニューを見て、それぞれ注文しました。
私は、パスタとサラダ。
友人は、パスタとピザ。(この友人は大食いです。笑)
もうひとりの友人はパスタと飲み物。
私のサラダというのは、副菜として添えられるようなミニサラダではありません。
堂々と一品を張る、1000円以上するものでした。
このお値段からして、ボリュームもたっぷりだろうな、と思ったからこそ注文したのです。
なにせ、今夜はお肉、というような動物性たんぱく質のものはメインを張るものとして出来るだけ食べないようにしている身ですので、せめてサラダぐらいたっぷり食べさせてよ、って感じなんです。
ホール係の人にはそれぞれ「私は、○○と○○。」「私は○○と△△。」と言いながら、それぞれが注文しました。
そうして私のサラダが一番先にまず運ばれてきました。予想通りかなりのボリューム。
そうしたら、ホール係は、取り皿を3枚とトングを置いて、3人の真ん中にそのサラダを置くではありませんか。
あのね~・・・
そりゃあ事情もわからない厨房の人であれば、ボリュームからしてこの注文はみんなでシェアするためのサラダだと思っても仕方ないでしょう。
けれど、ホール係はひとりひとりの注文を受けて確認したじゃないの。
それをボリュームたっぷりのサラダだからって、「これはみんなで分けるはず。」ってどうして決め付けるの。
ったく・・と舌打ちしながら、私はそのサラダを引き寄せ、ひとりで食べましたけれどね(笑)
気の置けない友人で、いつもそれぞれがそれぞれ食べたいものを注文する仲なので、へっちゃらでそう出来ましたけれど、これがもし遠慮が介入する程度の友人であれば、真ん中に置かれ、取り皿やトングが置かれたものを見て、(私の注文なのにな。ひとりでたっぷりのサラダを食べたいと思ったから注文したのにな。)と思っても、
「あ、良ければみんなも食べる? 取り分けるね。」とシェアせざるを得ない状況となったでしょう。
さて、食べ終わり、トイレに立った私は、タバコを吸っていた奥の女性の席の横を通り、びっくりしました。
というのは、その女性たちは私たちより先にとっくに食べ終わり、支払いもすませ、出て行ったように思っていたのに、バッグが置かれたままになっていたからでした。
置き方からして忘れた、という感じではありません。置いてある、まだ戻ってくる、という感じです。
トイレから戻ってきた私は、「ねぇねぇ、奥の席の人たちってずいぶん前に出て行ったよね? バッグ置いたままだよ。トートバッグで、財布ものぞいて見えてるわぁ。」と言いました。
友人は、「あら、ほんと? じゃあ、ひょっとしてこの店の関係者?」と言いました。
なるほど。
それなら説明がつきます。
オーナーなら「禁煙」の店でも、誰が私より上から私の行動を制する権利があるんだぁ、と傍若無人にふるまったわけも。
まぁ、ヒマな時間帯だから大丈夫かな、とたかをくくったのかもしれませんが、きまりはきまりですからこれはいくらオーナーでもいけませんわね。
おまけにトイレに立つ人がすぐ横を通るような席で、財布がのぞいちゃってるようなトートバッグを無防備においたままなんて、友人は、「中身がなくなってた、それ盗ったのあなたでしょう!なんて言われたらたまんないわよね。」とおかんむりです。
へんな誤解を受けないように配慮するのが店側なのに、その店側の人(もう決め付けている)がそんな無防備なことをしているなんてこれはいけません。そのお店はTVでも紹介されたことのあるお店だとのことでしたが、これらの客目線で考えていないことにがっかりしました。
それぞれが注文しているのに通常これは皆でシェアするプレートだ、という店目線からの決め付けのサーブの仕方。
禁煙となっているのに、タバコを吸っている人がいる店内。
おまけにどうやらその人は店側の関係者のようだ。
自分の店なんだから何したって私の勝手でしょ、という店目線。
店はオーナーのものなんかじゃありません。
お客様のものですよ。
レストランというのは、第一次欲求である食欲を満たすことがまずは大前提のものであるだけに、「あってもなくてもどっちでもいいや。」という商品に比べるとどうしても見方が厳しくなってしまいますが、ちょっとだけ「こういうことをしたらお客様はどう思うだろう?」と自問自答してみるだけでサービスを格段に変えることもできるわけですから、ほんのちょっと心を配るということを忘れないで欲しいな、と思いました。
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