司法書士のオシゴト

会社にかかわる登記を中心に素朴なギモンにお答えします♪ 

取締役の死亡 その1

2009年09月15日 | 役員
ちょっと不吉なハナシですが、会社の役員さんがお亡くなりになることがあります。まぁ事情を聞くときと聞かないときがあるのですが、ご高齢の場合とか、病気で入院されているようなときは、ワタシも何となくそんなムードを感じます。

例えば、事情は聞いていなくても、取締役会に欠席し始めるのが、一つの兆候ですね。それと、突然辞任されるケースとか、ヘンな時期に代表取締役社長から取締役会長になられるようなケースもそうです。

ただ、長年(とはあんまり言いたくないデスが。。)このシゴトをしていますと、たまにビックリすることがあります。

一番最近では、再編することになった会社の法定公告の掲載予約をして、ゲラの確認も終わり、あと3日ほどで掲載だ!という段になったときのことです。

ご担当者から電話がかかってきました。

 ご担当者 「今お願いしている公告を一部変更して欲しいんですが。。。」
 ワタシ 「エッ!? 何か間違っていましたか? ゲラもOKしていただいたんですが。。。?」
 ご担当者 「代表取締役の名前を代えて欲しいんです。甲野太郎さんから甲野次郎さん(仮名デス。苗字が一緒で名前が違う。)に。。。」
 ワタシ 「登記簿とは合ってますよ。登記したお名前が間違っていたんでしょうか?」
 ご担当者 「いえ。。。。実は、昨日亡くなったんです。」
 ワタシ 「Σ(@ロ@lll)!!!!! 」

新しい代表取締役は、登記簿上は取締役でさえない方だったので、ワタシも「そんな人知らん。。。」と思ったワケです。同姓なんて珍しいことですし。
会社としては、公告掲載日までに急遽臨時総会、取締役会を開催して後任代表取締役を選任(及び選定)されました。

そりゃ~亡くなった人が公告に載っていたらマズイですよね。。。
と言うわけで、公告の変更は何とか間に合いました。
変更登記も急いで申請しましたので、こちらもモンダイなく。

亡くなった原因は分かりませんでしたが、どうも突然のことのようでした。それにしても、会社の人々は大変だったでしょうね~。
しかも代表取締役だし、一人しかいないし。

それから、急に亡くなると後任者が決まらないというケースもあります。これも代表取締役の方でしたが、だからこそ、カンタンに後任は決まらないのでしょうね。

さらに、選任後、登記する前に亡くなったというケースもありました。
どうするべきか悩んだのは、設立手続中に取締役に選任された方が亡くなったケースです。

明日は、こういう場合にどうやって登記するか。。。についてです。
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