おはようございます。 本日もどうぞよろしくお願いいたします_(_^_)_
さて、募集株式の発行の続きです。
申込期日というのは、法律上は株主割当の手続きにしか出てこないのでありますが、実務上は申込んでもらうために設定することがほとんどで、これ、募集事項の決定の際に併せて決議されるのが通常だろうと思います。
そして、これも実務上のことですが、申込期日ではなく、申込期間を設定していますよね～。
ま、期日でも良いのですが（始期は決議日になるんでしょうから^^;）、会社の準備の都合もあるので、期間にしているみたいです。
この取扱いは、株主割当でも同様でして、別に始期を別途設けても問題ないんでしょう。
法律上は、申込期間を設定した場合は、申込期間の末日を申込期日と考えれば良いようです。
。。。でね、第三者割当の場合に任意で申込期日を設定した場合の取扱い、というのが、本題なんです。
旧商法下においては、申込期間と払込期日をダブらせるってことをしていたワケですが、これをどのように考えるのかってこと。
なんでそういうことをしていたか。。。。
ま、これも以前の実務上の問題も絡んでいるのではないかと思いますが、以前は申込の際に「株式申込証拠金」なるお金を一緒に払ったわけですよ。つまり、申込のときにお金を一緒に払っちゃうのです。。。。というか、払わないといけなかったという方が適当かも知れません。
申込証拠金というのは、払込期日がやってくるまでは単に「預かり金」となっていて、払込期日に払込金に振替充当されるんです。
これに関しても、「会社法ではどうなってるの？こういうことしていいの？」 というような議論もあったように記憶していますが、結論から言うと特に問題なしのようです。
当時、ワタシもギモンに思っていたんですけどね。。。
今の手続きでは、申込みの後に割当てられて初めて払込みをすべき金額が決まるんでしょ？！
だったら、割当決議の前に払込みって。。。勝手に決めて良いのかしら？？？
しかし、結局、第三者割当って、ぶっちゃけ、最初っから誰に何株割り当てるのか決まってるので、そういうことは心配する必要ないようです。
。。。で、以前のハナシに戻りますが、「申込みの際にお金を払い込む必要があるのであれば、出来るだけギリギリに払込みをしたい。」とか、「海外送金だと時間がかかることが多いので、申込期間を長めに設定しておきたい」というような要請があり、だけど、「払い込んだらすぐに株主になりたい」というようなご希望もありで、申込期間と払込期日の間隔はなるべく短く、申込期間は場合によって（着金までに時間がかかるとか、払込人の数が多いとかって場合です）長めに設定する、というようなことを工夫していたんです。
あ、そうそう、スゴイ話がありました。
うん十、うん百億円の増資の案件がありまして、「払込期日前に払い込んだんですけどね。。。普通に預金したら、払込期日までの利息がうん百万円になるんですよぉ。。。！ ボクの年収より多くって、バカらしくなりました。」 だって！！
今は利息が安いので、そこまでの金額にはならないんでしょうけど、確かに大きな金額を動かせば利息だけでもバカにならない。。。ってことですよね。
ま、ワタシ自身は、こういうお金や登録免許税などの預かり金は「お金」として認識しずらいので（ヨコシマな気持ちが起きないので良いのでしょうが、現金はやっぱり持ち歩きたくないですね^^;）、「なるほどねぇ～。。。そういうこともあるワケですねぇ～。。。」と、かなりヒトゴトなんですけどね（本音は「そんなこと言ってないでサッサと払い込みして欲しいワ。」ってところです。）。
またまた脱線^^;
現在は、金融機関の関与は不要なので、払込と申込は別々にしても良いし一緒にしても良くなりました。
けど、考えてみると、「お金はいつ払い込まれるか分からないけど、株式引受人としては、払い込んだらすぐに株主になりたい。」ってことですから、「申込期間と払込期間が重なっていれば都合が良いんじゃないかしら？ そうしたら、いつ申し込んだ（＋払い込んだ）としても即座に株主になれるじゃない♪ 」と、ワタシもクライアントさんも思った次第。
これ、どうですかねぇ～？？？
続きはまた明日！
アクセス
トータル
