チムグリサン・・・これは沖縄の方言だそうです。沖縄では、苦しむ人を見て、他人事のような言い方はしないそうで、チムグリサン(私の心が痛む)・・・あなたが苦しんでいると、私も本当に苦しい、というそうです。記事には、一人の人の経験談としてこう続いていました。『入院した私の元に、高校時代寮生活をともにした先輩が駆けつけてくれて、家族にこう話した。「私はお見舞いに来たのではありません。彼と同じ病を経験した一人として、彼が死を連想させるこの病から逃げず、真正面から闘えるように激励に来たのです。」先輩自身、私と同じ病気を4度、克服していました。そして先輩は私を「僕は君の応援団長だよ」と励ましてくれた・・・私は先輩の熱い思いに涙し、この病と真剣に向き合い、闘う気持ちになった・・・』と書かれていました。
私がこの病に倒れるまで自治会の役員をしてた事もあり、今、私のところに、月に一度欠かさず通ってくれる、地域の大先輩が二人います。一人の方は、難病に罹り壮絶な病気との闘いをして病気を克服した経験の持ち主です。その先輩いわく『自分が病気の時を思い出すと、とてもあなたのことが他人事とは思えない。日常生活に追われると、自分でも気づかないうちに他人事になってしまっている事がある。若し、自分がその立場だったら・・・と考えるとね・・・』と何時も言われ、もう、この月一度の私を励ましてくれる『家庭訪問』は6年間も続いている。本当にありがたい・・・。その大先輩いわく『人を励ます時は、若し自分がその立場だったらという想像力を目一杯働かせないとな・・・』重い言葉だなぁと感じている。