会津若松 あんこの日記

ゆっくり♪まったり♪の~ぉんびり☆

もうかなり経ちましたが・・・

2010-03-30 07:03:41 | つぶやき

以前、30分かけて書いた記事がふっとんでしまった

長谷川等伯展に関する記事。

同じものは、書けないし

等伯さんが

「そんなこと書くな!」

と、あの世から言っているのかもしれないので

そこそこに・・・。

この展覧会の目玉は

「松林図屏風」

展覧会では、最後に、静かに、力強く ありました。

‘描かずに描く’

その空間が絵から流れ出る霧で満たされているような錯覚に陥りました。

しかし、あんこが強い印象を得たのは、

「仏涅槃図」。

等伯が61歳で描いた大きなタペストリー。

解説によると、等伯の息子久蔵が26歳で亡くなり

その7回忌に本法寺に寄進したそう。

その話を聞いてみたせいか

その絵のある空間にいると

胸にぐっとなんとも言えない悲しみが押し寄せてきて

切なさで涙が出そうになる。

描かれている涅槃の表情がとても穏やかで

息子のあの世での安らかさを願う父の思いが込められているような気がする。

そして、

その周辺で悲しむ者は、

等伯の息子を失った悲しみを思う存分込めて描かれている。

絵としての素晴らしさというより

そこに込められた等伯の気持ちに圧倒された絵でした。

同じ題材の絵を31歳の時にも描いているのですが

その間の等伯の人生を想像させる絵となっていました。

そして、

あんこが気に入った絵がもう一つ。

「釈迦多宝如来像」

等伯(信春)26歳の作。

この絵。

欲しかったぁ。

でも、それほど注目される絵では無いので

ポストカードもないし・・・。

濃紺の地に

金色に輝く釈迦と多宝の如来が‘ぼぅぅ’っと浮かび上がる。

その神秘的画面に

心がすぅーっと吸い込まれ

落ち着く。

思わず手を合わせたくなる

そんな絵。

いま、手元に図録があるのですが

写真だと

地の濃紺が濃紺でなくて・・・

神秘さが薄れている・・・

やはり、実物がいいなぁ。

☆☆☆

もう展覧会に行ってから10日経ちますが

思い出すと、心は、あの会場に。

展示の仕方が、とてもわかりやすかった。

等伯の生涯を感じる構成。

最初は仏画絵師。

それが、狩野永徳と競い

華やかな金箔の世界へ。

しかし、息子を失い、何かに気がついたのかもしれません。

白と黒とその濃淡の

水墨画へ。

華やかな世界もいいけれど

それは、

たくさんのものが混沌とする世界かも・・・・

展覧会の最後は

白と黒とその濃淡の世界になるのですが

人生

余計なものが落ちる

・・・・

その境地にいきたいですね・・・・

おおらかな静かな湖

☆☆☆

 

 


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