会津若松 あんこの日記

ゆっくり♪まったり♪の~ぉんびり☆

病院でしていたこと・・・

2022-02-13 16:29:35 | 

あんこさんが入院した病院には、

ボランティアで寄贈された本がたくさんあって

ちょっとした図書館みたい。

入院している患者さんだけでなく

外来で診察を待っている方々も利用しているみたい。

特に貸し出しの手続きはなく、

本棚から好きな本をもっていって

読み終わったら本棚に返すだけ。

寄贈する人の趣味が反映されるので!?

作家さんに偏りがあったりしますが。。。。

漫画もあるんです。

”神の雫”もありました(39巻以降は見かけませんでしたが)

 

あんこさん、この病気になる前

仕事をしている時、

本をじっくり読む時間が無くて

”思いっきり本を読みたいなぁ”

と思っていたんだけど、

その望みも今回叶いました

本棚があるのは、主に1階の外来の待合の片隅。

病院の診察が終わった夕方、

散歩も兼ねて本を物色していました

そんな風に読んだ本の感想をいくつか書こうと思います。

(かなり、偏りある感想!?

文庫本なんですが、絵本みたいにイラストが多く入っていて

物語は短め。

中を見ないで、「江國香織」という名前で選んできた

人気作家なので、本棚にはあまりなく。

なので、”やったぁ”という気持ちで病室に持ってきたもの

読後は、ふわわわぁ

表題も文字やイラストの雰囲気が小説のイメージそのもの

時々、

さらっと読んで

不思議な温かさに包まれるのもいいなぁ

と思った本でした


“幸福な食卓”

2021-03-06 15:51:40 | 

BookOffにて、“神の雫”を物色したとき

本も読みたいなぁ~と100円の文庫本“幸福な食卓”を購入。

“ほんわか、ふっくら”したいなぁ・・・・と選んだ本。

 

主人公は女の子。

中学生から高校生にかけての物語。

なぜか、お母さんがアパートに一年前から一人で住み始めた。

お父さんは、お父さんをやめる。

お兄ちゃんは、頭がいいのに大学に行かずに

農業をする団体で、晴耕雨読に働く。

バラバラそうなんだけど

いい感じにまとまっている。

別に暗い感じは無くて

でも、お母さんがアパートに一人暮らしをするようになった理由が

しばらくすると説明されるのだけど

その出来事も乗り越えて!?

ふんわか、ほんわり、過ごしている。

「なかなか、よい感じじゃない!

彼氏もできて、お兄さんも彼女がいい感じに続いてて

みんなで、楽しいクリスマスに向かって、気持ちがウキウキ☆

幸せっていいなぁ。。。」

って

今日、会津に来る間、バスの中(郡山まで)

電車の中(郡山から磐越西線)

読んでました。

電車の中で、ボックスシートの向かいに座っていた人

変に思っただろうな

突然、本を閉じて

泣き出すあんこさんでした。

 

また、

また、

死。

 

この間の映画

“名もなく、貧しく、美しく”

と同じ展開。。。。

 

究極の幸せは手に入らないもの?!

経験できないもの?!

 

 

付き合っていた恋人が亡くなる

 

 

あんこさんの場合は、事故死ではなかったけど。

 

 

 

 

街行くカップルを見て

なんで自分は一人なんだろう

そんなことばかり感じて

後ろ向きだった時。

 

 

 

 

 

 

この本、2007年に映画化されているんですね。

北乃きい が主人公の女の子を演じていると。

その当時の画像を見てみて

 

ま、そんなイメージかと。

 

ただ、彼氏はちょっと違うんじゃない?!

と思いましたが。

 

DVD?

観ないなぁ。

 

なぜなら、

突然、死ぬの

経験したくない。

 

やっぱり、嫌だよ。

 

 

でも、

そんな現実もある。

 

ある。

 


『業平』

2020-08-23 15:01:00 | 

ひょんなことから「業平」買って、読みました。

文庫本でなく、ハードカバー。

だから、持ち歩きがしにくくて

お家で眠る前に少しずつ読んでいました。

(家飲みが多くて、読まずに寝てしまう日が多く

結構、日にちがかかりました。)

最初は、変な文体。と思いましたが

慣れれば、そうでもなく。

(あとがき等で古典を小説にするということで

工夫された文体であることが紹介されていて、納得

そうだねぇ、和歌 があるから、古典 って思えるのかも。

和歌がなかったら、古典と今の歴史小説との違いって、何だろう?

 

内容的には。。。。

平安?時代の”ハーレクイーンロマンス”か?!

実際、ハーレクイーンって読んだことないので、

完全にイメージですが

まあ、男女の仲です

一番の盛り上がりは、天皇の奥さんとの駆け落ち!?でしょうか。

失敗に終わるんですけど、天皇の後継ぎとなるお子様は

実は業平の子供だった とか。

壮大なスケールです

陰陽師とか出てくるし

”死”を”お隠れになる”とか表現するの

・・・あんこさんの毎日は、

ストレートに物を言わないと

きちんと相手に伝わらないから

遠隔な表現とか使わなくて、

ガツガツしてる。

そんな中

「お隠れになりました・・・・」

穏やかになるよね。心が。

 

と、そんなこんなで、読み進めて

結局最後は、業平のお隠れで終わるのですが、

終わり方が素敵だなぁと思いました。

 

「つひに行く道とはかねて聞きしかど

昨日今日とは思はざりしを」

 

死を迎える心持ちが伝わってくる一首だなぁと

何度も何度も読みました。

 

 

 

 


流浪の月

2020-06-14 16:28:01 | 

久々!?(というより滅多に無い)本の感想です。

「流浪の月」

新聞で今年の本屋大賞を受賞した本として紹介されていて

そこに

”最後にこんな関係もいいんじゃないかと思える

今までにない世界が描かれている”

みたいな評論が載っていて

「ど~んな世界なんだろう?」

って、ずーっと気になっていて

本屋さんでおっきく飾ってあるのを見て

どうしようかなぁ

と考えていて

あの病院を梯子した日の帰りに

やっぱり、買ってしまった本。

 

それから、読み始め~

最初は、辛かったけど

でも、それなりにHAPPYな感じもあって

読み込んでいったんだけど・・・・

あんこさん、

話にのめり込む方で

だんだん、話がいや~な方になって

読んでいて、気が変になりそう

叫び出しそうになって

母に

「なんで、こんな話がいいの!?

いいっていう本、みんな、こんな話ばっかり。

小児性愛者とか、DVとか・・・。

もうヤダ!読んでられない」

と、訴えてしまった。

母は

「なら、読むのやめればいいじゃないの」

と、呆れ顔。

・・・そうなんだけどね。

世間が”いい”っていうんだから、何がいいのか・・・気になる。

それは、読み切った人しか、味わえないもの。

・・・とはいえ、やっぱり、思考が混乱して

行動とか、おかしくなりそうだったので

しばらく読むのをやめました。

 

しかし、幼い女の子の身体を・・・・とか

想像すると気持ち悪い。

想像というか、読んでいると

自分が主人公になっちゃうから

そうされている側になっちゃう。

とても、いられない。

それに、ようやく耐えた。。。と思ったら、

今度はDV。

髪の毛つかまれて、壁に打ち付けられたり

蹴られたり

「子猫のようにうずくまるしかなかった。。。」

とか、描写されてるのを読んでるとさぁ

自分、主人公になり切っちゃっているから

痛いんだ、本当に。

そこから逃げられない!!!って、苦しくなっちゃう。

絶対に嫌だ

・・・・

しばらくして、恐る恐る続きを読んでみた。

そう、外でなく。

家で。

何かあったら、母にしがみつけば、何とかなる。

・・・なんて、どこかに逃げ場を作らないと耐えられそうになかった。

通勤途中に読んでいるから、

本の世界と自分の現実周りとのギャップが

さらに思考を混乱させるんだと思って。

すこーしずつ、読み進めた。

実は、ちょうどそのころから、

小児性愛者やDVの描写がほとんどなくなって

HAPPYな世界が広がっていく展開になっていた。

HAPPYといっても、

すっごく幸せっていうわけではなくて

普通 っていうのか

落ち着くっていうのか

そんな感じで。

落ち着いて、終わります。

めでたし めでたし

 

・・・うまく表現してくれている。

度々本の中にも出てくるけど

「真実と事実は違う」

みんな、想像力豊かだよね。

想像が事実になっちゃう。。。。

多数の想像、事実となってしまったものを

真実と違っても

事実なんだから変えられない。

 

人は

思いで世界を作っている

世界は人の思いでできている。

事実は思い?!

 

自由はどこにある。

自由はなに?

 

 

 

 

やはり、本屋大賞とるだけあります。

 

私も 文 みたいな人が欲しいな。

もちろん、私は更紗になりたい。

けど、小児性愛者と関係は持ちたくないし

DVなんて、耐えられない!

だから、普通なのかな。

 

 

 


”出刃”  小檜山博

2015-06-11 12:01:51 | 

カテゴリーを”本”にしたけど

どちらかというと”つぶやき”かも。

 

昨年、函館に行ったとき

青函トンネルを通る特急電車の社内誌のエッセイを読んで

気になっていた小檜山博という作家。

そして、その作品”出刃”。

しばらく忘れていたのですが

先日、ふらりと図書館を訪れたときに思い出し

探して読んでみた。

 

1976年の作品。

北海道の農村で生まれ育った主人公。

天候との戦い。

不作により借金漬けになって結局農業を捨てて都会に出るのですが

結局うまくいかず

奥さんには逃げられ。。。。

 

なぜ、この作家、この作品に執着したか・・・

その人のエッセイにこんなことが書かれていたのです。

「なぜ、食料を作る者が食べられず、食料を作っていない人が食べていけるのか」

。。。本当だ!ずっとあんこさんがぼんやり思っていたことが言葉になった。

そんな瞬間でした。

そして、「その思いが”出刃”という作品になった」ということも書かれていたので

”出刃”、読みたいなぁ。。。と。

”出刃”の中で、「農協から借金」という記述がいくつか出てくる。

そう。。。この農協も食料を作っていない人の一部なのかなぁと。

というか、お金を貸して、利息収入で生活している。

一方で、お金を借りて、食料を作っている人は・・・・

不作になれば、また借金???

生活できなくて、食料を作るのをやめる。

食料を作らない仕事でお金をもらい、そのお金で食料を買う。

食料は作るものでなく、買うもの。。。。

生きるために必要な食料を作らなくても

生きていける。

生きるために最低限必要な食料を作るということ以外の

なんだかわからないことで

むしろ、そっちのほうじゃないと

生きていけない!?

食べるものが当たり前にあると思っている自分に気づく。

どこか

怖いなぁ。。。。

 

へんな呟きでした。