さて、お風呂の次は、お待ちかねのお食事です。
調理場から、階段を上がったり下りたりしなければならないお部屋まで
お料理を運んで来てくれます。
なので、ひと料理ずつサービスする懐石料理風の出し方はあり得ないのですが
それでも、お料理だけで3回。下げるのもいれたら4回。
飲み物の注文あり、追加オーダーあり(お新香の盛り合わせをなぜかオーダー)
給仕さんは大変です。
さささっと、並べてくれました。
食前酒 甘酒(真ん中の薄茶色のもの)
・・・なんですねぇ。甘酒と言ったら白いものと思っていたので
この色は意外。本当にあま~い
先付 透かし大根
前菜 菜花のかつお掛け、冬至かぼちゃ、紅鱒の昆布巻き、焼き林檎(意外!?)、ふわふわ玉子(カステラみたい!)、柚子巻き柿(干し柿ね)赤カブの甘酢漬け
向付 鯉のたたき 山かけ風
これがとぉーっても美味しかった。
鯉臭さは一切なし!
ふんわりとした山芋と添えてあるお醤油(単なるお醤油じゃないと思う)の量とが丁度よくて
また食べたいわぁ
伝統の一品 鯉の甘煮
・・・と言うことで、これは写真にするとちょっとグロテスクでねぇ。
上の全体を写した写真の右上にある茶色い塊がそうなのですが。。。
ものすごい量が多くて。。。。なので、サービスするときに
「食べきれなかったら、お包みしてお持ち帰りすることもできますので
遠慮無くおっしゃってください」
とのこと。なので、夫のものに箸をつけ、あんこさんの分はお持ち帰りすることにしました。
(チェックアウトの時、ほかのお客様もお持ち帰りになっているようでした。
ちゃんと真空パックにしてくれるので、ちょっとしたお土産になるかも!?)
さて、この鯉の甘煮。量も多くて見た目もなんとなく。。。なのですが
これが旨い!
特に一緒にいただいた 辰泉酒造の「京の華」にめっちゃ合っていて
これぞ”マリアージュ”ですね。
お酒も美味しくなるし、お料理も美味しくなる。
日本酒がこれほど美味しいと思ったのは。。。。3回目くらいかな
「京の華」。
濃いめな印象です。
その濃さが鯉の甘煮の濃さといいバランスなのだと思います。
さらさらとした日本酒では、いけませんね。
濃くてもさらっとしており、今回のお料理全体にとっても合っていた日本酒でした。
(といっても、向瀧さん自身でお作りになられている「美酒佳肴」という日本酒があるのですが
それを飲んでいないため、ひょっとしたら、そちらの方がもっといいのかもしれません。
こちらも次回の楽しみです)
強肴 にしんのさんしょう漬け
言わずもがな!旨い!!!!もう一切れ!っと言うくらいが丁度いいのかな
ここで、ちょっと休憩!?
この箸置きが可愛くて。ほんと愛嬌たっぷりなんです。
しかも、口の中が空洞で、そこに楊枝がさりげなーく入っています。
なぜか、最初の一杯はビール。
野口英世ビールで金賞受賞したもの。
色がピンクっぽい。(先の箸置きの写真の右上の液体です)
やはりビールはちょっと、なんかなぁ。。。。
(ということで夫が進まないので、あんこさんがやっつけました)
・・・さて、ここから、また新しいお料理が運ばれてきました。
鍋物 ということで、ちゃんと卓上で固形燃料を燃やして熱々でサービスされます。
で、これがですね、本来、会津地鶏の鍋なのですが
鶏肉を避けていると伝えたところ
会津の冬菜と車麩の鍋
に変わりました。
が、この車麩。。。ご飯、美味しい!
出汁がいいんです。本当に。
車麩でよかった!と、心から思いました。
次回もリクエストしたいです。
椀物 カブのすり流し汁 ふんわり優し~いお汁でした。
お凌ぎ ごんぼ湯
初めていただきました。”ごんぼ湯”というのですか。
笹がけに切ったゴボウを素揚げしたものをお味噌を少しといたであろうお出汁につけていただく物。
このお出汁がうま~い!
ゴボウの付け具合でいろいろな食感も楽しめ、単純そうだけど奥が深いなぁと。。
進肴 福島酵母牛の姫ステーキ
って、本当に小さいから”姫”なのだそうですが
いやぁ、腐っても牛(ぎゅう)!?ですねぇ。
ミルキイな脂と柔らかな肉質 旨いです!
煮物 もう写真で明らか こずゆ です。
先日、東京から遊びに来てくれた友人がとあるおそば屋で食べたこずゆは器がこずゆで無かった。
もちろん向瀧では、器もこずゆ。
それを写真に収めたかったのだけど、うまくいかないわぁ
小さく切った里芋君がなんともいえないわぁ。
この豆麩くらいの大きさがなんともいい感じなんだわ。
揚物 夕やけの雪山ボッコ芋
おそらくトマトをちょっと効かせてる?
お汁のオレンジの正体が気になるところです。
この器が面白くて
蓋。一方から見るとこんなですが、
それを反対側から見ると
まったく別の器のように見えます。
とても面白いなぁと思いました。
向かい合って座ると
相手と自分が別の器で出されたのかと思ったので、
よく見たら、こうだった というもの
日本の器ってお茶目ですよね。
これに もちろん美味しい会津のコシヒカリの白飯が出ます!
(もうお腹いっぱいだったので。。。でも、あんこさん、少し食べた記憶が・・・)
お味噌汁は小松菜と油揚げ。
香の物は手作り佃煮とカブ漬。
デザートは会津身不知柿をゆるゆるの柚子ゼリーで和えたもの。
甘-い柿に柚子の爽やかさが冴えます。
これに、会津のワインとなぜかお漬け物の盛り合わせを注文しちゃっていました。
夫は
「チーズとか欲しいなぁ」
などとつぶやいておりましたが
「いつもと違うんです!」
と、あんこさん、却下してしまいましたが。。。
(確か、ダメ元でチーズがあるかきいたような記憶があるのですが
結局無かったのでお漬け物の盛り合わせにしたのだと思います)
・・・と言うことで、上げ膳据え膳で、お布団まで敷いていただいて
お休みなさいなのでした。
お部屋も暖かく…
そうそう、お部屋に通してくださるなり、加湿器をつけてくれたのでした。
おかげでエアコンがんがんでも、のどの調子も悪くならず、大変助かりました。
さりげなさ過ぎるふるまい。
ありがとうございました。