「『ネコ』ポリス その36」以来、久々に登場。彼女はわたしが見ている前ではいつもきちんと正座していたので、その切れ長の目とともに「きりり」としたネコの印象があったのだが…
ここ1週間、わが家の周辺でうろうろしているが、動きが緩慢で気だるい雰囲気が漂う。わたしがじっと見つめても、「人間を警戒するのことすらおっくう」といった風情で、ゴロリと横になっていることが多い。
それだけならよいのだが、以前より太ったようにみえる。というよりは、まずいことに、腹回りばかりでなく腰のあたりまで、丸みをおびてきたような…
自分の見たてだけでは確信がもてず、母にも確認してもらおうとすると、「数日前から気がついている。あれは確かに妊娠中だ。」と、苦りきった顔で太鼓判を押される。最近、当ネコポリスでは描口が一挙に数匹増えたばかりなので、少々頭が痛い。(増えたネコたちについては「生んだにゃ、増やしたにゃ、地に…」および「『ネコ』ポリス その44」を参照のこと。)
こういう場合、彼女にむかってなんて声をかければよいのだろう。やっぱり「おめでとうございます」か? そして「おだいじに」か?
ああ、ネコに「楽しい家族計画」を教えることができたらよいのだが。