巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

「70年代の日本」

2012-08-30 18:12:00 | 映画・小説etc.
アメリカの子供たちに日本を紹介する目的で、40年前に米国で製作された教育フィルムです。こういうものが今、誰にでも見られるなんて、時代は変わりましたね。アップしてくださった方に感謝です。

もちろん全編英語ですが子供向けのフィルムなので、基礎レベル~プレ中級レベルのリスニング力があれば、十分理解できると思います。






フィルムはあくまでアメリカ人視点ですので、ときに「?」なところもあります。、また、取材を受けた家族(や個人)には、全般的に服装や化粧に気張っちゃった感が見られます。いくら勢いのあった時代の日本のことだからといって、あの食事が普段の日本人の普通の食事内容だと思ってはいけません。

それでも当時の日本の状態をよく映し出していると思います。40年前は、日常生活で普通に着物を着ている人たちがまだかなりいましたし、子供たちは洋風の暮らしにあこがれて、畳の部屋にベッドを入れてたりしていました。また、道の混み具合とか町のゴチャゴチャ感、空気の汚さなどが、まざまざとよみがえってきました。

これを見た当時のアメリカの子供たちは何にびっくりしたのでしょうか? 休日が少ないこと? 日本人の同質性の高さや忠誠心の強さ? 鉄鋼会社の制御室の従業員が全員大卒であること? 魚屋の店頭の豊富な魚? それともまん丸のスイカ? ええ、日本ではスイカにはネガティブな意味合いはくっついていませんよ。(スイカが連想させるものについては、「コロンビア人に豆」「黒人にスイカ」をご覧ください。)

日本が強い時代の光景でした。


ノラネコたちが「暑い」と申しております

2012-08-26 18:44:24 | ノラネコ
20120826cats_1

↑ 家の北側の犬走りで、惰眠をむさぼるノラネコの親子。本日午後4時近く。


↓ 母親は、大きくなった子供たちがなかなか乳離れをしないので、疲労困憊。

20120826cats_2

↓ 最も大きく育っている子供は、わたしを完全になめきっているので、わたしの気配を察しても微動だにしません。実はこの写真で、シロチビが男の子だということがわかりました。

20120826cats_3


↓ もう一人の男の子であるクロチビも、行き倒れているわけではなく、ただ寝ているだけです。犬走りに前脚をかけたまま寝ている姿勢が、まぎらわしい。

20120826cats_4


一番小さなトラチビだけは、わたしを見るなり逃げてしまったので、写真が撮れませんでした。

ちなみに、この親子は、夜中から明け方にかけては、西側の犬走りでくつろいでいる確率が高いです。






庭で採れたミョウガ

2012-08-12 12:50:45 | 
今年はやけに蚊とミョウガが少ないなあと思っていたが、それは雨が少ないせいだった。

数日前まとまった雨が降ったあと、蚊が大発生すると同時に、庭の片隅にあるミョウガの花蕾が急に大きくなった。

Myoga_2012_1

ミョウガは天ぷらがおいしい…のだが、最近の我が家は全員が年齢も年齢なので、低カロリー志向。

ゆえに、今年もミョウガの甘酢漬けである。

用意するものは甘酢のみ。甘酢は自分で調合してもよいが、ミツカンのすし酢やラッキョウ漬け用の酢を使ってもよい。今回は、ミツカンのすし酢を使用。

基本的には、甘酢にミョウガを漬け込むだけの簡単なものだが。ミョウガに甘酢がしみこみやすくなるように、ミョウガを 1. 塩もみする、2.電子レンジで加熱する、3. 短時間ゆでる、などの作業を加える。2ないし3を選んだ場合は、ミョウガが熱いうちに甘酢に漬けこむ。

また、つくってすぐに食べたいのならミョウガを薄切りや縦2つ割りにし、比較的長期の保存を前提にしているのなら丸のままで。

さて、今回の場合は、、ミョウガのお尻に多少切れ目を入れてたのち45秒ぐらいゆでて、空になった蜂蜜のびん2本分の甘酢漬けを作った。使用したミョウガは採取したものの約半量で、使用したすし酢は約800cc。

12時間後↓

Myoga_2012_2

ピンクが美しい。

Myoga_2012_3

2日ぐらい漬けるともっと味がなれるのだろうが、この段階では生のミョウガのしゃきしゃき感が残っており、これはこれでなかなかいける。

ところで、市販のすし酢といえば、糖分のほうに目が行きがちである。我が家も、ミツカンのサイトを見ながら、最も砂糖が少なそうなすし酢を探し出した。(糖分の関係で、季節限定でまだ売っているかどうかわからないらっきょう酢の選択はなくなった。)が、すし酢で本当に問題なのは、塩分量である。すし酢は塩分がかなり強いのだ。

糖分と塩分の摂取を気にされている方は、面倒でも甘酢を自作したほうがよいだろう。ただし極端に塩分と糖分を減らすと、浸透圧の関係で漬かりが遅くなる可能性があるので、この場合は薄切りにして浅漬け間隔で食べたほうが良いかもしれない。

さて、昨夜も雨が降った。まだ採取済みのミョウガの半量が残っているが、今後さらに庭のミョウガの花蕾がむくむくと大きくなることが予想される。親戚にも一部配るが、しばらくはすべてを忘れるほどミョウガ三昧かもしれない。

関連記事:

「ミョウガ(茗荷)」(2004.09.18)
「んーふっふっふっ…」(2005.08.01)
「ミョウガの花」 (2006.10.04)


郵便局に売っているポスト型スティックのり

2012-08-09 20:48:00 | ガジェット/モノ
Post_shaped_stick_glue_1

Post_shaped_stick_glue_2「割高だぁ」と局員さんに嘆きつつ、ついつい買ってきてしまった、ポスト型スティックのり。20g入りで税込350円。

同じような容量の大手文具メーカーのスティックのり(例:コクヨの「プリット」、トンボ鉛筆の「消えいろピットN」、ヤマトの「固形アラビック」)の定価が、税込241円(税抜230)円であり、しかもメーカーのスティックのりは割引で販売されていることが多いという事実を考えると、このポスト型はかなり高価なスティックのりである。しかも中身はコクヨだし。

また、確かに品質は(特に、同様なサイズの100均のものと比較すれば)悪くないが、上記のあげた大手メーカーのものと比べて、特に秀でたところがあるわけでもない。外側のケース素材も他のスティックのりと同じだ。

つまり、このスティックのりの付加価値は、ひとえに「郵便局でしか買えないポスト型のスティックのり」という、そのケースの形状と購入可能場所にあるのであり、ゆえに販売ターゲットは、これをあざとい商法であると感じつつも結局は釣られてしまう、わたしのような一部の馬鹿者であろう。

キャップも旧式のポストを模しているところが、ツボだ。




Post_shaped_stick_glue_3





ノラネコあっちゃんの死

2012-08-07 21:00:00 | ノラネコ
昨晩、ノラネコのあっちゃんが死んだ。2歳になったばかりだった。
あっちゃんは、1昨年の夏に黒子(仮称)から一緒に生まれた3匹の子ネコ ― あっちゃん(♂)、かっちゃん(♀)、さっちゃん(♀) ― のうちの1匹だった。

子ネコのころは、この同腹の3匹は、よくうちの庭に来ては仲よく遊んでいた。あっちゃんは3匹の中で最も元気が良く、いたずら好きだった。あまりにも元気が良すぎて、というより子ネコ特権をふりかざして、わたしがひいきにしていた先住のハナグロとシロサバを庭から追い出してしまったので、わたしは彼に対してはちょっと複雑な感情を持っていた。

最初は人間を警戒していたあっちゃんだが、慣れてくると人の指への甘噛みで自分の愛情を示した。(「恐怖の噛み猫…じゃなくて、指フェチ猫」を参照。)完全に成猫になってからは甘噛みの癖は消えたが、お気に入りの人間を見ると先の白い尻尾をピンと立てて寄ってきては、機嫌よくあいさつをするのだった。

そしてわたしといえば、よく自宅の玄関前で待ち伏せされた。外出しようと玄関のドアを開けると、あっちゃんがドアの隙間から体半分を玄関の中に入れて、家の中の様子を確認する。一度確認すれば満足するらしく、すっと出ていく。そんな待ち伏せが、先週末まで続いた。

最近のあっちゃんは、さっちゃんがこの春に生んだ3匹の子ネコたちに庭の居場所を取られて、とても不機嫌そうだった。ちょっと痩せてはきていたが、それは彼テリトリーとエサを子ネコたちがみんな横取りしてしまうからだろう。わたしはそう考えていた。

あるいは、最近わたし自身にいろいろなことがあったので、無意識のうちにあっちゃんの不調を見ないようにしていたのかもしれない。思えば機嫌が悪かったのではなく、体調が悪かったのだろう。今さら後悔しても無駄だが。

昨晩夜9時ごろ、あっちゃんの容態が急に悪くなった。わたしは朝一で獣医のもとに連れて行こうと決心したが、日付が変わるか変わらないかのうちに、あっけなく事切れてしまった。あっちゃんは最後には、信頼する人間(ネコおじさん)の傍に出てきて、おじさんのそばで息を引き取った。同腹のかっちゃんはすでに、昨秋にやはりネコおじさんの見守るなかで、死んでいる。一方で、彼らの母である黒子(仮称)は、今年の春にも子ネコを2匹産み、今も現役で健在だ。

あっちゃんが朝までもたないだろうとわかったとき、わたしは存在するかどうかなど知りようもない、そして日頃は「おそらくはいないだろう」と考えている神に、あるいは神々に、祈った。

もしかみさまがいるのでしたら、
どんなかみさまでもいいですから、
あっちゃんを、くるしませずにいかせてあげてください。
あっちゃんが、さいごのしゅんかんにおもいだすできごとは、
たのしいものにしてあげてください。
そしてもし、うまれかわりなんてものがあるなら、
つぎにはあっちゃんに、もっとたのしくてうれしくて
らくでしあわせないのちをあげてください。
おねがいします。おねがいします。

結局、彼は生まれては死んでいく数多のノラネコたちの1匹に過ぎない。でもあっちゃん、わたしは君のことを一生忘れないよ。

Acchan_jan_2011

↑ あっちゃん、2011年1月(約6か月頃)撮影




[追記]

息を引き取ったのは、6日の午後11時41分とのこと。昨晩ははっちゃん(ハチワレ) が、死体にずっと付き添っていたらしい。「はっちゃんはいつもあいつをいじめていたのに、さいごはつきそって…」とは、ネコおじさんの話だ。はっちゃんはあっちゃんの兄にあたる。




[追記2]

あっちゃんに花束を…

Flowers_for_acchan

公園の、あっちゃんが倒れた場所にこっそりと。本当はヒマワリの花のほうが、彼のイメージだったのだけれど…