巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

血を見かねない「てにをは」

2010-02-07 18:55:11 | 日記・エッセイ・コラム
「てにをは」には気をつけましょう。

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■ その1「もしかして、昔は美人じゃありませんでしたか?」

先日の某社の某部署の送別会で、その送別会の主役からそう訊かれた。訊かれたわたしよりもそれを聞いていた周りが真っ青になり、あわててフォローしようとしたのだが、こういうときのフォローは、フォローしようとすればするほどドツボにはまるものである。

「昔『は』」という表現は、「昔『から』」や「昔『も』」とは異なり、現在はその状態ではないことを言外に意味する。この場合言われた側が傷つくのは「昔は美人だった」場合であろう。

幸か不幸か、昔は(昔も)美人ではなかったので、軽くスルーすることができた。


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■ その2「ふくしまさんの体型でいいや」

これは、以前女3人で温泉に行ったときに、一緒にいった2名が口ぐちに言ったセリフ。3名は3名ともそれぞれ体型の悩みを抱えていたのだが、体重という点では、わたしは残りの2名の間にあった。

「あたしは、ふくしまさんの体型でいいや。」
「うん。わたしも、ふくしまさんの体型でいい。」

「ふくしまさんの体型『で』いい」という表現からは、両名が決してわたしの体型が良いと考えているわけではないことが分かる。自身のその時の体型よりは、わたしの体型のほうが「まだ、ましである」と考えていただけの話である。まぁ、こういう言われかたをしても、とりあえずスルーね。大人だし。

ちなみにこの3名は、傍からみれば「チビ(でヤセ)・デブ・ノッポ」のうるさい3人組に見えたらしい。彼女らの悩みである体重については本人の努力で是正が可能だが、わたしの悩みである「頭がでかい、肩幅がない」については努力では如何ともしがたいので、私の悩みの方がより重症であると考える。え? 身長ですか? 自分の身長については気に入ってますよ。平均身長よりも「でかい」といったって、たかだか167cmだし。