巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

200422(Ma-on) 台風一過

2004-10-09 21:44:28 | 日記・エッセイ・コラム
東日本への上陸台風では過去最大級といわれた2004年の台風22号が去った。

台風一過。いま東京板橋区のわが家の周辺はものすごく静かで、秋の虫が鳴きだしている。空にはまだ薄い雲がかかっているが、星もみえる。

今日は、出かける予定を中止して、家のなかで仕事をしながら、ひたすら台風の進路がずれることを祈っていた。40年以上東京に住むわたしとしては、全国で死者111人を出すとともに、最低気圧870hPa を記録した1979年の20号(台風名TIP)の悪夢がよみがえる。

しかもわが家ときたら、先日、区役所の職員にむかって「今度台風が来たら、うちは屋根が飛びます」と、思わず言ってしまったほどの老朽家屋なのだ。「屋根が飛んで雨水が入り込んだら、仕事でメインに使っているデスクトップコンピュータのデータだけは死守できるか?」「この非難時に最低限持っていくものは、仕事道具が優先か? それとも食べ物優先か?」そんなことばかり考えて、仕事がほとんどはかどらなかった。

午後4時ごろからしだいに激しくなる雨と風。5時半ごろ両方が最大になったときは、明日の朝一でホームセンターで飛んでいき、なくなってしまった屋根の部分を覆うブルーシートを買い求める自分の姿まで目にありありと浮かんでしまい、仕事がまったく手につかなくなった。しかし幸運なことに、台風の進路が事前の予想より東側にずれたため、天気はそれ以上は悪くはならなかった。6時過ぎあたりから雨と風が沈静化し、7時には両方ともぴたりと収まってしまった。

とりあえず、わが家は一瞥したところでは、事前に予想してたほどはひどい事態にはなっていないので、胸をなでおろしている。とはいえ、日本中で今回の台風で被害がでているわけで、被災された方々のことを考えると、なんともいえない重い気分だ。

とりあえず明日は、家のダメージのチェックと、近所の急斜面のチェック…それから、ノラネコたちが無事だったのか、彼らの数を数えておこう。

…と書いている今、外から恋するネコの鳴き声が聞こえてきた。いやぁ、彼らはたくましいなぁ。