巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

電チャリで怪しい人になる

2017-08-11 23:00:18 | ガジェット/モノ
1ヶ月ほど前、ついに電動アシスト自転車を買った。

家から最寄りの駅までは1.7km。
歩けば通勤の行きと帰りで結構な運動になるため、
これまでは会社貸与のノートパソコンを背負いながら
けなげに歩いて駅まで行っていた。

ところが、最寄りの駅を降りたところで
急きょ家ではなく別の場所に行かなければならないことが、
数回続いた。
最寄駅からその場所までは、4.3km。
残念ながらそこへ行くには、バスに乗ったうえで
降りてから15分歩くか、それとも最初から45分歩き続けるかだ。

「時間管理だよ。無駄に歩いていた時間を有効に使わないと。」
と弟にそそのかされて、わたしはネットで電チャリをポチった。

結論からいうと、電チャリはとっても楽。
これでどこへでも行けそうな気分だ。
そういえば子供の頃は、友達たちと一緒に
自転車をただ乗りまわすのが好きだった。
自転車は楽しかった。
要するに子供の頃は、どんなに長く自転車に乗っても、
どんなにハードな坂道を自転車で上っても、
それほど疲れなかったんだね。
かつて心の中にあった「自転車に乗ること」そのものに対する
楽しさの感覚が、よみがえってきた。

ただ一つ問題がある。日焼けだ。
これまでは通勤時には日焼け止めをガンガン塗ったうえで、
紫外線をほぼ100%カットする日傘に、首元にはストールグルグル巻き、
手にはこれも紫外線防止の手袋というスタイルだった。
でも、自転車では傘はさせない。
キャップでは紫外線はそれほど防げないし、ツバ広の帽子は風で飛んでしまう。

なにか手はないかとアマゾンを徘徊し、
タレ付き、フェイスガード付きの折り畳み帽子に行きついた。
あご紐もついてこれなら万全だ。わたしは早速取り寄せた。

ところが、目を除いて顔全体を隠すこの帽子を着用すると、
非常に怪しい人間か、農作業中の人間に見える。
これでコンビニに入ったら、コンビニ強盗と間違われるかもしれない。

日焼け防止か。それとも外見重視か。

悩んだ末に最終的に前者を選択したわたしは、ある朝
「私は根っからの地元民だ。」「この地域は東京23区内とはいえ田舎だ。」と
自分に何度も言い聞かせて帽子をフル着用し、駅へ向かってイザ出発。
どうせ、顔が見えなくてほとんどの人は私が誰だかわからないだろうから、
OK…のはずだった。

(タレの前ボタンを留めないと、自転車運転中に
ひらひらと後ろになびいて、首が紫外線浴びちゃうよ↓)


ところが途中で道の反対側から自転車でやってきた
後ろにお子さんを乗せていた女性が、
私の帽子のあたりに目をやるなり、動揺したのか「うっ!」と低く叫び、
その瞬間、一瞬その自転車がぐらついた。
これは危ない。見ず知らずの相手を動揺させて事故を誘発することは
避けなければならない。

というわけで、最近の私はフェイスガードを外して、
帽子とタレのスタイルで駅まで通勤する今日この頃だ。
これでも十分に怪しい人の姿になっているが。

ちなみに買った電動アシスト自転車は、
ブリヂストンはステップクルーズeの2017年モデル
電チャリっぽくない外見と、ミリタリー・グリーン系の
マットカーキという色がお気に入り。
この電チャリを買って以来、
腕時計にはBab-Gのマットなミリタリーグリーンのバンドの
BGA-230-3BJFをつけることが多くなった。