巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

「新台入替」

2013-01-27 19:41:34 | 日記・エッセイ・コラム
今朝の朝日の朝刊とともに、「新台入替」のチラシが5枚も入っていた。

Pachinko_and_slot

全てのチラシがスロット「ミリオンゴッド-神々の系譜-ZEUS ver.」を、そして4枚のチラシがパチンコ機「CR魔戒決戦牙王」をとりあげている。パチスロに興味がないわたしにはよくわからんが、ファンには「待ちに待った新台入替」なのだろう。

しかし、左下の「アントニオ猪木さん来店!!」には、思わず「おおっ!」と声を出してしまった。



金銀融通の御守り

2013-01-21 22:53:10 | 日記・エッセイ・コラム
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東京は早稲田にある穴八幡宮。

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ここの「一陽来復御守」は金銀融通の御守りとして有名。写真の御守りのうち、大きいものは壁の高いところに貼るためのもので、中には金柑(金)と銀杏(銀)の実が1つずつ入っている。小さいものはその懐中用。わたしは財布に入れている。

これらの御守りは、毎年冬至から節分までいただくことができる。それぞれ800円と300円。

母がまだ働いていたころ、母の職場の同僚が穴八幡とそこでいただける一陽来復御守のことを母に話した。

「お金にとても困っていたときに、お金がどこからか回ってきたの。本当にご利益があったのよ。」

以来、わが家では毎年穴八幡へ行き一陽来復御守をいただき、節分の深夜12時きっかりに、恵方に向けて部屋の壁の高いところに貼ることにしている。ちなみにこの御守りを貼るべき時は冬至、大晦日、節分の日のどれかの真夜中の24時だ。

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これが一般的に広く認知されていることかどうかは知らないが、母に穴八幡のことを教えた人は、「御守りをいただきに行くときは、絶対に行き帰りに寄り道をしてはいけないのよ。ご利益が薄れるから」と言ったらしい。

なので、御守をもらいに行くときは、自宅からひたすら穴八幡をめざし、帰り道もコーヒーの一杯も飲まずにまっすぐ帰ってくることにしている。



貼り続けて約20年。まだそれほどの後利益はないが、本当に困ったときにはきっと。

…そう思いながら、というより自分にそう言い聞かせながら、穴八幡からの帰宅後、お年玉付き年賀はがきの当選番号のチェックをしていた。すると、わたしが多めに買って結局印刷しなかった20枚ほどの年賀状の中に3等と4等が1枚ずつ!

実は、くじなどには絶対に当たらない体質のわたしは、お年玉付き年賀はがきで4等以外のものに当選するのは、生まれて初めてだったりする。3等の確率は1万分の1であることを考えると、わたしにとっては奇跡に近い。

これが、一陽来復御守のご利益か? ご利益なのか?

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(↑お守りをいただくために並ぶ人たち。ちなみに、冬至の日や正月三が日に行くと、長い列をつくって延々と待つことになる。)


恋の予感

2013-01-19 21:25:43 | ノラネコ
寒い中をお客様です。クロコ(仮称)が、昨年の春に産んだネコで、いつもはKさんの家をテリトリーにしています。

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寒い中、ずっと一方向を見つめていて動きません。たまに鳴くのですが、その声が「恋する季節」特有のものになりつつあり、ひたすら見つめる視線の先には…

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3匹がぎうぎうに… このクロちゃんはオスとのことなので、狙いはトラチビ(下の写真の真ん中)ということになります。ちなみにこの3匹はクロコ(仮称)の孫です。

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オス同士で牽制し合っています。
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最近ではシロチビも、同腹の兄弟姉妹であるトラチビやクロチビ(オス)に対してマウンティングをしようとしては、嫌がられています。そろそろ恋の予感かな

ちなみに我が家の庭は、もともとただでさえ陽当たりが良くなかったのに、陽がさす方向に建物が建ってしまい、日照時間がさらに短くなってしまいました。15日の早朝についたネコの足跡もまだくっきり残るほどです。そのままカチカチに固まってしまい、今やネコがその上を乗っても足跡はつきません。本当に、寒い。

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それでもネコたちには恋の予感…



コーポレートカラーとPowerPoint

2013-01-16 22:25:40 | 日記・エッセイ・コラム
コーポレートカラーとは、会社のシンボルとなる色のことだ。たとえばMUFGのMUFGレッドとかANAのトリトンブルーとかいったもので、1色のこともあれば2色以上のこともある。

ある程度以上の規模を持つ企業がコーポレートカラーを決めている場合、ブランド・コンサルティング会社などに頼んで、会社が醸し出したいイメージと、色が持つイメージをすり合わせて戦略的に作られることが多い。

コーポレートカラーを決めている企業の中には、同時にウェブサイトや印刷物、PowerPointのスライドなどで使用する色を、厳しく決めているところがある。その企業が作るコンテンツやマテリアル全てに統一感を持たせるためだ。通常、コーポレートカラーは「使用すべき色」の1色(または複数色)に含められる。

◆◆◆

PowerPointの英語のスライド作りや、すでに日本語で作ったプレゼン資料の英訳を頼まれることが結構ある。大抵は小さな会社からの依頼で、会社が使うPowerPointやWordの社内共通のテンプレートなどはない。

このような場合、スライドの色使いが問題になることが結構多い。

日本人が作成したPowerPointのファイルの中には、作成者が自由に色やフォントを使ってしまって、統一感がない印象を与えてしまっているものが結構多い。また同じ会社から作成者によって雰囲気が違うものが作られたりすることも、よくある。

この統一感のなさを嫌う外国の企業は結構多く、ゆえにそのまま英訳しただけでは、メッセージは伝わってもマイナスの企業イメージを抱かせる危険性がある。なので最低限色使い(及びフォント)は統一しておくことが望ましい。

とはいえ、わたしはデザインのプロではないから、その企業にふさわしいプレゼンのスライドの配色を、一から決めることなどはとてもできない。そこで、とりあえずはOfficeの組み込みの配色パターンを使って配色の統一感を出すことを検討できないかどうかを考えてみる。

コーポレートカラーが決まっていない小さな会社の場合は、とりあえずこうやってその場をしのぐとしても、既にコーポレートカラーが決まっている企業の場合、そのコーポレートカラーを含めた配色を考えねばならない。これがわたしには結構難しかったりする。

コーポレートカラーの醸し出すイメージが、その企業の業種のイメージと合わない場合は、さらに頭が痛い。スライドに下手にコーポレートカラーを使うと、プレゼンのメッセージと色の放つイメージが矛盾したりすることがあるためだ。

ので、わたしは言いたい。

「コーポレートカラーは、その後に作成する配布資料やプレゼンのスライドのことも考慮して決めよう。」

◆◆◆

Bhp_screenshotところでこのエントリーの最初のほうで、「コーポレートカラーを決めている企業の中には、同時にウェブサイトやPowerPointのスライドなどで使用する色を、厳しく決めているところがある」と書いた。

その例として、BHPビリトンという世界最大の鉱山会社がどのような色を使うのかをあげておこう。(右は、同社のスクリーンショット)

この企業はオーストラリアと英国で二元上場しており、この企業のシンボルマークの色はテラコッタとグレーがかったブルー(ブルークレイ)である。このテラコッタが連想させるのは、オーストラリアの酸化鉄(錆)を含んだ赤茶けた土の色だ。そう、この企業はオーストリアで鉄鉱石を生産している。

この会社のウェブサイトとプレゼンテーションのスライドに、全て共通の上記2色を含む規定の8色を使用している。これらの色は、ロゴやタイプフェイスとともに、ブランドコンサルティング会社であるフューチャーブランドが作成したと思われるが、これらの色はカラーバランスのみを考えて決められたわけではなく、恐らくそれ以外の意味があるのだろう。例えば同社が扱っている様々な鉱物の色かもしれない。(全8色の具体的なカラーについては、A Website about Corporate IdentityBHP Billitonに関する説明のページを参照。)

BHPビリトンのプレゼンテーション資料を眺めていてわたしが特に興味深く感じたのは、資料で使用される写真の中に赤茶色やブルーがある場合、ときには写真の色合いをいじって、規定のテラコッタ(Pantone 159)とブルークレイ(Pantone 549)の色合いに近づけているようなものがあることだ。(例として、同社の「レポートとプレゼンテーション」のページから、使用されたプレゼンテーションをPDFファイル化したものをいくつか見てほしい。)

こういう「いろいろな決まりがある」作り方は、スライドの作り手個人の美意識やPowerPoint作成・編集のテクニックを誇示したいという欲求は満足させられないかもしれないが、同じ企業が出す一連のマテリアルとしての統一感はあり、もちろんこのようなものには統一感を優先すべきである。(視覚的に紛らわしくなりがちな3Dグラフの使用を、徹底的に避けているところにも注目。これも「3Dは使うな」というルールがあるのだろう。)

で、もう一度言っておく。コーポレートカラーを決めるときは、ウェブサイトやプレゼンのスライドで、その色をどのように使うかも考慮しつつ決めたほうが良い。


「男性=イカ」と発表してしまった日

2013-01-15 00:33:20 | 日記・エッセイ・コラム
きっちょむ先生、そして14年前のあの日、1泊2日の研修に参加されていた青学の国際政経の院の皆さん。

覚えていらっしゃるでしょうか。あのときわたしは例の隠喩描画で、複数の海の生物の絵を描きました。

わたしが描いた生物の中には、クジラとイカの絵がありました。わたしはマッコウクジラダイオウイカを描いたつもりでした。そして、皆さんに説明しました。

「このイカはダイオウイカで、男性を意味します」と。

その場でお題を与えられて描いたわたしの絵は、稚拙だったかもしれません。もともとダイオウイカの形状が良くわかっておらず、わたし時々自宅で調理するスルメイカからの連想で、ダイオウイカを描いたものでした。

「ダイオウは『大王』だ。イカの王様だ」「とても大きくて10メートル以上あるものもあるんだ」「深い海の中に住んでいる」「生態はあまりしられていない」等、自分が描いた絵の説明において、その時点においてわたしがダイオウイカについて知っていたことを、できるかぎり説明しました。

先生。皆さん。わたしが男性の例えに使ったのは、ホタルイカでもモンゴウイカでもスルメイカでもムラサキイカでもありません。「大王イカ」ですよ。「大王」です。

しかしながらあの研修で、先生と、既に企業においては立派な管理職である社会人大学院生の男性の皆さんの頭の中に強く残った記憶は、「『男性一般=イカ』と考える女性の院生がいた」ということだったようです。帰り道の車内での、先生と男性の皆さんの力のない会話から、皆さんがわたしの発表にショックを受けたことがわかりました。

さて、この件については長らくフォローができないでいましたが、やっとここで説得力を持ったフォローができそうです。

一昨日(2013年1月13日)のNHKスペシャル「世界初撮影! 深海の超巨大イカ」をご覧になりましたか?

金色の金属光沢をはなつ体と大きな鋭い目と鋭い嘴を有する、あの美しくて怖くて雄々しいイカの姿を。わたしは感動しました。皆さん、あれがダイオウイカなんです。わたしが男性に例えたのはあれなんです。ただのイカではないのです。もし見逃したのであれば、1月17日(木)午前0時25分~1時23分(16日深夜)の再放送を、是非ご覧ください。

ちなみに、女性をマッコウクジラに例えたのは、「母性」「母系」の連想からです。あのとき説明したように、ダイオウイカはマッコウクジラに食べられてしまうことがあると考えられています。しかしそれはわたしが「女性>男性」と考えていたからではありません。「女は結構たくましいから、男性に失恋してもその経験をさっさと肥やしにしてしまえる」くらいの意味で描いたものでした。

なによりもダイオウイカという生物に対するわたしの憧れと畏敬の念は、ダイオウイカがマッコウクジラに食われようがその身が人間の味覚には合わないものであろうが、決して損なわれたり減じたりすることはありません。

ダイオウイカはステキなんです。そんなステキな生き物だからこそ、男性の例えに使ったのです。おわかりいただけましたでしょうか。


(ああ、未だにまったくフォローになっていないかもしれない…)