フローリングに布団を敷いて寝ています。ただし、フローリングの上に直接マットレスや布団を敷いて寝ると、寒い季節には床と布団(またはマットレス)の接地面に結露が起こるため、折りたたみタイプのすのこマットを敷いてからマットレス+布団という順番になります。
下の写真は部屋の東南側。すのこマットがない状態と敷いた状態です。
![Sunoko Sunoko](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/eb/af462fb9d81e9db15fdc4b7f4ec2ebc8.jpg)
(この記事は、ブログ人のトラ場 vol.143 のお題「あなたは寝るときにベッドとふとん、どちらを使いますか?」へのTBのためのものです。なお、以下長い長い文章が続くので、「フローリングに布団」の組み合わせにご興味のある方と、お暇な方だけお付き合いくださいませ。)
昨年家を建て替えました。今度のわたしの部屋は9.6畳あります。作り付けの棚を西側の壁面いっぱいにつけてあるので、実効の床面積は8.7畳ですが、ベッドを入れるスペースは十分にあります。でも、ベッドを置かないのには理由があります。
私の部屋は作業部屋と寝室を兼ねています。そこで自分の部屋で発生する作業はいうと
となります。一方、私は自分の部屋について
と考えました。その結果フローリングに布団という組み合わせになったわけです。
この組み合わせの長所は以下の通りです。
なにしろわたしは寝相が悪くて、クイーンサイズのベッドに一人で寝ていても落ちるんです。今はフローリングに布団で寝ているわけですが、朝目が覚めるとそこは硬い床の上…ということがけっこうあります。
一方、この組み合わせの短所といえば以下の通りです。
布団に加えて桐製すのこの上げ下ろしの作業が加わりますから、かなり面倒です。また畳に比べてフローリングは埃が舞いやすく目立ちやすいので、床に近い高さで眠る場合は、睡眠中に埃を吸い込まないように床をきれいにしておかなければなりません。おまけに布団の上げ下ろしの作業そのものが、かなりの量の埃を発生させます。
床をきれいに保っておくため、わたしはいつでも使えるようにと自分の部屋専用の掃除道具を部屋の隅の目立たないところにおいてあります。気が向けば昼でも夜でも、夜中でも明け方でも、床のほこりを取っていたりします。
右は「フローリングに布団」の生活を、影で必死に支えてくれる掃除道具たちの記念写真です。
左より無印良品のシステムほうきとちりとり、ニトムズのコロコロフロアクリン、ドライシートをつけた花王のクイックルワイパー。水性ウレタン樹脂のフロアコーティングを施してある床なので、ときにクイックルワイパーに山崎産業(コンドル)のハイマジックウェットモップスペアをつけて水ぶきすると、床がきれいになります。
また、洋室には押入れがない場合が多いので、どこに布団をしまうかが大問題になります。母はロールタイプのすのこマットを使っていますが、設計の段階で押入れをつけてもらいました。わたしは布団とすのこマットをウォークインクロゼットに無理やり押し込んでいます。もう一人は、畳ベッドで布団を使用しています。決して布団をしまうことがないので、単なる段差万年床状態になってます。
実は、1960年代生まれのわたしの世代は、ちょうど高度成長期にあたったこともあって、畳の部屋に住みながらも、衣類だのいろいろな生活に便利なものだのを、後から計画性もなく購入し、それらを収めるために家具をどんどん買い足して、その家具を部屋に並べては部屋をだんだん狭くしていったものでした。(お金が足りない家では、趣味の悪いカラーボックスばかり買い足すことになりました。)
一方、「ベッド」は洋風の生活の象徴であり、多くの人がベッドでの寝起きにあこがれたものでした。だから畳の上にわざわざカーペットを敷いて、其の上にベッドやら学習机やら買い足した家具をところ狭しと配置するなんてことは、多くの家でやっていました。畳の上にカーペットなんて、ダニの温床になりやすいんですが。
うちはベッドなんて買うお金がなかったから全員が畳に布団でしたが、70年代の終わりぐらいまでは、ほんとうにベッドが欲しかったのです。病院に入院しているときはいやおうなしにベッドだし、子供のころの1年間の寮生活もベッド(二段ベッド)たけれど、それはそれ、これはこれ。自分の部屋にベッドを置きたかったんです。
うちだけではなく他の人にとっても、当時の一般庶民の収入を考えた場合、ベッドは高価な買い物した。それでもベッドがほしい人が本当に多かったんです。そんなわけで、当時のnon-noの一人暮らし特集で見た「それでもベッドがほしい人」のための対処方法は、カラーボックスを4つ置いて土台代わりとし、その上に木の板を敷いてベッドにする方法が載っていました。釘をつかって板とカラーボックスに固定したのかは覚えていないけれど、覚えているのは「このベッド作りは男の子たちに手伝ってもらえ」って…ね。(笑)
まぁ、ともかく皆、何とかして床より高い位置で暮らしたかったのでしょう。また、「押入れをベッドにする」っていうのもありましたね。押入れの戸をはずして、上段をベッド代わりにするという方法です。
「床からできるだけ高い位置で行なう生活」への憧れは、ベッド以外の家具の選択にも反映されました。ちゃぶ台よりテーブル、座鏡台よりドレッサーが好まれました。「自分が寝る部屋でもスリッパを履いて暮らす日常が憧れだった」とも、言い換えることができるかもしれませんね。
一昨年、家の建て替えが現実化してきて、間取りについていろいろ打ち合わせをしました。昔は洋室を作る方が和室(ただし簡素なもの)を作るよりもお金がかかったようですが、現在ではフローリングの部屋を作るより畳の部屋を作るほうがお金がかかります。
ない袖は振れないわけでして、ゆえに新しい家は全てが洋室になったわけですが、おかしなもので「自分の部屋がフローリングになる」と考えたとたんに、「低く暮らしたい」「昼間は寝具を視界に入れたくない」「家具はあまり置きたくない」とう気持ちがむくむくとわきあがってきました。だって結局、一般的な日本の住居用の部屋は、いろいろな家具を置いておくには狭いんです。
こんな願いをベッド使用で可能にするため、一度はロータイプのヘッドボードのない畳ベッド(たとえば家具蔵のヘッドレスのタタミベッド モデルノのようなタイプ)の購入も考えました。畳ベッドのうえに腰掛けて昆布茶をすするなんて風情がありそうでしょ。(いや、婆くさいだけかも。) でも、やっぱりベッドだからどうやっても場所をとるんですよね。
「折りたたみベッド」という選択もありました。しかし、家を建て替えるにあたって頻繁に訪れた住宅展示場の休憩室の端っこに、いつもぼろぼろになった古い折りたたみベッドが置いてあったのです。深夜まで働いて疲れきったハウスメーカーの営業マンがここでつかの間の休息をとるのかと考えているうちに、折りたたみベッドを見ると「働きすぎ」を連想するようになってしまい、選択肢から落としました。まぁ、ベッドの脚がフローリングを傷つけるという理由でもNGだったわけですが。
それで最後にはすのこになりました。
ちなみに冒頭の写真には写っていないのですが、写真の右側にあたる場所にはパソコンデスクがあります。これは家を建て替える前から使っていたもので、140cmぐらいの高さがあり、最上段にはプリンタが乗っかっているという代物で、この「高さ」がものすごく気になっています。お金をためてカリモクの座・スタイルのサイトに以前載っていたロータイプのパソコンデスクみたいなやつが買いたいな…
下の写真は部屋の東南側。すのこマットがない状態と敷いた状態です。
![Sunoko Sunoko](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/eb/af462fb9d81e9db15fdc4b7f4ec2ebc8.jpg)
(この記事は、ブログ人のトラ場 vol.143 のお題「あなたは寝るときにベッドとふとん、どちらを使いますか?」へのTBのためのものです。なお、以下長い長い文章が続くので、「フローリングに布団」の組み合わせにご興味のある方と、お暇な方だけお付き合いくださいませ。)
昨年家を建て替えました。今度のわたしの部屋は9.6畳あります。作り付けの棚を西側の壁面いっぱいにつけてあるので、実効の床面積は8.7畳ですが、ベッドを入れるスペースは十分にあります。でも、ベッドを置かないのには理由があります。
私の部屋は作業部屋と寝室を兼ねています。そこで自分の部屋で発生する作業はいうと
- 寝る、くつろぐ、本を読む、テレビをみる、音楽を聴く
- 仕事をする。基本はパソコンデスクにはり付きだが、時には書類や書籍を床一面にダダダッと、広げることもある
- エクササイズをする。基本は毎日のヨガとダンベルエクササイズと場所をとらないものを行なうが、気が向くともっとスペースをとるものにも挑戦する
となります。一方、私は自分の部屋について
- 部屋から家具をなるべく廃したい
- できるだけ床に近い位置で暮らしたい
- 昼間は寝具を視界に入れたくない
と考えました。その結果フローリングに布団という組み合わせになったわけです。
この組み合わせの長所は以下の通りです。
- 昼間は部屋を広く使える
- 睡眠時にベッドから落下する危険がない
なにしろわたしは寝相が悪くて、クイーンサイズのベッドに一人で寝ていても落ちるんです。今はフローリングに布団で寝ているわけですが、朝目が覚めるとそこは硬い床の上…ということがけっこうあります。
一方、この組み合わせの短所といえば以下の通りです。
- 布団の上げ下ろしが大変
- 床の掃除が大変
- 布団類の収納場所を確保しなければならない
布団に加えて桐製すのこの上げ下ろしの作業が加わりますから、かなり面倒です。また畳に比べてフローリングは埃が舞いやすく目立ちやすいので、床に近い高さで眠る場合は、睡眠中に埃を吸い込まないように床をきれいにしておかなければなりません。おまけに布団の上げ下ろしの作業そのものが、かなりの量の埃を発生させます。
床をきれいに保っておくため、わたしはいつでも使えるようにと自分の部屋専用の掃除道具を部屋の隅の目立たないところにおいてあります。気が向けば昼でも夜でも、夜中でも明け方でも、床のほこりを取っていたりします。
![Cleaning_utensils Cleaning_utensils](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/d8/3ba8686bec440e98c402a08acd5d38fe.jpg)
左より無印良品のシステムほうきとちりとり、ニトムズのコロコロフロアクリン、ドライシートをつけた花王のクイックルワイパー。水性ウレタン樹脂のフロアコーティングを施してある床なので、ときにクイックルワイパーに山崎産業(コンドル)のハイマジックウェットモップスペアをつけて水ぶきすると、床がきれいになります。
また、洋室には押入れがない場合が多いので、どこに布団をしまうかが大問題になります。母はロールタイプのすのこマットを使っていますが、設計の段階で押入れをつけてもらいました。わたしは布団とすのこマットをウォークインクロゼットに無理やり押し込んでいます。もう一人は、畳ベッドで布団を使用しています。決して布団をしまうことがないので、単なる段差万年床状態になってます。
実は、1960年代生まれのわたしの世代は、ちょうど高度成長期にあたったこともあって、畳の部屋に住みながらも、衣類だのいろいろな生活に便利なものだのを、後から計画性もなく購入し、それらを収めるために家具をどんどん買い足して、その家具を部屋に並べては部屋をだんだん狭くしていったものでした。(お金が足りない家では、趣味の悪いカラーボックスばかり買い足すことになりました。)
一方、「ベッド」は洋風の生活の象徴であり、多くの人がベッドでの寝起きにあこがれたものでした。だから畳の上にわざわざカーペットを敷いて、其の上にベッドやら学習机やら買い足した家具をところ狭しと配置するなんてことは、多くの家でやっていました。畳の上にカーペットなんて、ダニの温床になりやすいんですが。
うちはベッドなんて買うお金がなかったから全員が畳に布団でしたが、70年代の終わりぐらいまでは、ほんとうにベッドが欲しかったのです。病院に入院しているときはいやおうなしにベッドだし、子供のころの1年間の寮生活もベッド(二段ベッド)たけれど、それはそれ、これはこれ。自分の部屋にベッドを置きたかったんです。
うちだけではなく他の人にとっても、当時の一般庶民の収入を考えた場合、ベッドは高価な買い物した。それでもベッドがほしい人が本当に多かったんです。そんなわけで、当時のnon-noの一人暮らし特集で見た「それでもベッドがほしい人」のための対処方法は、カラーボックスを4つ置いて土台代わりとし、その上に木の板を敷いてベッドにする方法が載っていました。釘をつかって板とカラーボックスに固定したのかは覚えていないけれど、覚えているのは「このベッド作りは男の子たちに手伝ってもらえ」って…ね。(笑)
まぁ、ともかく皆、何とかして床より高い位置で暮らしたかったのでしょう。また、「押入れをベッドにする」っていうのもありましたね。押入れの戸をはずして、上段をベッド代わりにするという方法です。
「床からできるだけ高い位置で行なう生活」への憧れは、ベッド以外の家具の選択にも反映されました。ちゃぶ台よりテーブル、座鏡台よりドレッサーが好まれました。「自分が寝る部屋でもスリッパを履いて暮らす日常が憧れだった」とも、言い換えることができるかもしれませんね。
一昨年、家の建て替えが現実化してきて、間取りについていろいろ打ち合わせをしました。昔は洋室を作る方が和室(ただし簡素なもの)を作るよりもお金がかかったようですが、現在ではフローリングの部屋を作るより畳の部屋を作るほうがお金がかかります。
ない袖は振れないわけでして、ゆえに新しい家は全てが洋室になったわけですが、おかしなもので「自分の部屋がフローリングになる」と考えたとたんに、「低く暮らしたい」「昼間は寝具を視界に入れたくない」「家具はあまり置きたくない」とう気持ちがむくむくとわきあがってきました。だって結局、一般的な日本の住居用の部屋は、いろいろな家具を置いておくには狭いんです。
こんな願いをベッド使用で可能にするため、一度はロータイプのヘッドボードのない畳ベッド(たとえば家具蔵のヘッドレスのタタミベッド モデルノのようなタイプ)の購入も考えました。畳ベッドのうえに腰掛けて昆布茶をすするなんて風情がありそうでしょ。(いや、婆くさいだけかも。) でも、やっぱりベッドだからどうやっても場所をとるんですよね。
「折りたたみベッド」という選択もありました。しかし、家を建て替えるにあたって頻繁に訪れた住宅展示場の休憩室の端っこに、いつもぼろぼろになった古い折りたたみベッドが置いてあったのです。深夜まで働いて疲れきったハウスメーカーの営業マンがここでつかの間の休息をとるのかと考えているうちに、折りたたみベッドを見ると「働きすぎ」を連想するようになってしまい、選択肢から落としました。まぁ、ベッドの脚がフローリングを傷つけるという理由でもNGだったわけですが。
それで最後にはすのこになりました。
ちなみに冒頭の写真には写っていないのですが、写真の右側にあたる場所にはパソコンデスクがあります。これは家を建て替える前から使っていたもので、140cmぐらいの高さがあり、最上段にはプリンタが乗っかっているという代物で、この「高さ」がものすごく気になっています。お金をためてカリモクの座・スタイルのサイトに以前載っていたロータイプのパソコンデスクみたいなやつが買いたいな…