巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

履きつぶしたEasytoneの靴底

2011-09-24 01:20:08 | ガジェット/モノ
Reexperience_1


リーボックのトーニングシューズ Easytone Reexperienceを履いて
週5日 × 約1万歩(1日当たりの通勤にかける歩数) × 約5か月
で、上記のような結果に。靴底のすり減りのすごさよ。すり減ったばかりでなく、


Reexperience_2


↑エア抜け。本当はプックリとしていなければならないところが、ペッコリと。


臼蓋形成不全のせいもあるのか、わたしは足のかかと部分を引きずり気味に歩いているため。靴底の減りがものすごく速い。かかとの引きずり加減は左足の外側のほうがひどく、上記の写真でもわかるように、左足のかかと部分の外側の減りが特激しい。わたしが以前履いていたダンロップ、ブリジストン、アサヒ、そして有名どころの複数の外国ブランドのスニーカーは、どれもほぼ2か月で左足のかかと部分の靴底が完全にダメになった。それを考えると、その2倍以上耐えたEasytoneの耐久性は驚異的だ。


もともとクッション性が高いスニーカーなので、エアが抜けてただちに歩けない状態になるわけではないが、トーニングシューズとしての効果を得ようとしたら、こうなる前に新しいものに代えたほうが良いに決まっている。


Easytoneはあと2足(ReewonderとReeinspire Lux)持っているが、この夏はほぼこのReexperienceばかり履いていた。なぜなら、他の2足のアッパーは革製で、これのみ合皮製だから。いつ雨が降るかわからないとなると、皮革用防水スプレーを持っていても革製を履くのはもったいない気分になり、つい合皮製を履いてしまう。そのため、このReexperienceが真っ先にダメになった。

ともあれ、確実な効果がある点で、Easytoneは足にあえば、そして目的に合えば(+歩くことで体のトラブルが悪化するような状態でなければ)、非常におすすめだ。


ところで、リーボックのスニーカーは、欧米人の足を基準に作られているので、日本人にとっては幅が狭いものが多い。単に幅が狭いというだけでなく、甲が薄くできているようだ。


実はわたしは、25年ほど前にリーボックのスニーカーで陥入爪になってしまい、その後数年つらい思いをした。痛くて眠れなかった夜もあった。そんなことになったそもそもの原因は、表記サイズだけをみて、いつものサイズと同じ24.5のものを買ったことだった。今と違って情報が少ないから、リーボックの足幅が日本人には狭いなどという情報はなかった。


そんな経験があり、またネットでの購入者のコメントをもとに、今回は0.5cm大きいものを買った。が、幅が大丈夫そうなので履き始めてから約2週間後、履いていない昼間に突如足のアーチの部分が痛くなり、しばらくはロキソニンテープのお世話になった。最終的には「靴ひもをいったん全部外して、履いた状態で一から結びなおす」ことでどうにかなり、2週間ぐらいで痛みはなくなった。(ここでは「いったん全部外す」というのがミソで、単に靴ひもを指でゆるめてみるぐらいのことではだめだった。)わたしの足はEと2Eの中間ぐらいなのだけれど、リーボックが考えるスタンダードな足の形より、かなり甲が高いのだろう。

ただし、リーボックにも脚幅が広く甲高に対応するものがある。わたしがリーボックの中で高く評価するもう一つの靴である Rainwalker IX Wideは、標準の日本人の足にあうと思う。おそらく2E相当か。「歩く」ということに関しては、こちらも激しくおすすめだ。雨にも強いし。ただしデザイン性は…だけれど。そのゴツさゆえに、ウィーン空港で、「その靴、怪しいから脱げ」といわれるかもしれないけど。


男性用:

[リーボック] Reebok RAINWALKER IX WIDE[リーボック] Reebok RAINWALKER IX WIDE
価格:¥ 11,025(税込)
発売日:



女性用:

[リーボック] Reebok RAINWALKER IX WIDE[リーボック] Reebok RAINWALKER IX WIDE
価格:¥ 10,500(税込)
発売日:



「がんサバイバー (cancer survivor) 」という表現

2011-09-19 16:08:38 | 美容と健康
自分が乳がんの治療を受けた経験があることを英語で表現するときに、わたしは、"I'm a breast cancer survivor." と、表現する。もちろん、いきなりそんな話を切り出すわけではない。話の流れでそう言っておくことが必要な場合に、事前に関連情報を小出しにして相手にそれっぽいことを匂わせ、実際に言うときにはそれなりの前置き表現とともに言う。さもないと、わたしの話を聞いた相手は、どうしたらよいのかわからなくなっちゃうからね。


さて、この "cancer survivor" という表現は、ある意味では非常に便利だ。がんであるとの診断を受けて初期治療(多くの場合は手術)を受けた経験のある人なら、かなり広範囲に使えるからだ。その後数十年再発も転移もなく暮らしている人から、念のために、あるいは転移・再発が認められて、現在、抗がん剤その他の治療を受けている人にも、使える。


英語でのこの "cancer survivor" という表現を、こちら側が「がんが治った人」「経過観察期間を終えても転移・再発がない人」「がんを克服した人」と解釈すると、それは間違いということになる。(もっとも、「がんを克服した人」の場合、そもそも「『克服』の定義とは?」という話にもなるが。)わたしはアメリカ人のがん体験者との話で、実際にそれを確認した。


互いの国の医療制度と先進医療の話をしていた流れで、「実はわたしは "cancer survivor" なのですが、」と言ったときの話だ。この言葉を受けて、「何らかの療法まだ受けているのか?」「まだどこかにがんは残っているのか?」等の質問をされ、「"survivor" という表現は、現在がんとともに生きている人にも使うのだな」と実感したものだ。


その後に、英語版のwikipediaを調べたところ、"cancer survivor" のページには、わたしのこの表現に対する感じ方に近い定義が載っていた。(これはアメリカの場合で、英語圏でも他の国へいくと、また多少ニュアンスが異なってくるかもしれない。)すなわち、


A cancer survivor is an individual with cancer of any type, current or past, who is still living.

「がんサバイバーとは、現在もしくは過去に、いずれの種類の癌にかかっている/かかっていた人間で、現在も生活している(生きている)個人のことである。」(訳注:良い訳じゃなくて、ごめんね。)


この表現が使えないとすれば、それは末期の状態にある人だろう。上述のアメリカ人との会話からなんとなくそのように感じたのだが、実際にWikipediaでもアメリカ国立癌研究所による定義としてそう書かれている。 "cancer survivor" とは具体的には、


[…] namely someone who:



  • has completed initial cancer management and has no apparent evidence of active disease; (がんの初期治療を終えており、活動性の疾患の明白な兆候がない者)



  • is living with progressive disease and may be receiving cancer treatment, but is not in the terminal phases of illness; or (進行中の疾患を抱えており、がん治療を受けている最中であるかもしれないが、疾患の終末期にはない者;もしくは)



  • has had cancer in the past (過去にがんにかかっていたことがあった者。)




ということになるらしい。


一方、"cancer survivor" という表現は、厄介な表現でもある。なぜなら英語では "survivor" ということばのなかに、「精神的・肉体的に傷ついた人間」という響きが、含まれる傾向があるためだ。(これをWikipediaの当該ページ "loaded term" と言っている)。


「survivor = traumaを抱えている人」になりやすく、さらには "trauma" という言葉は、まずは「心の傷」を表すことばである。乳がんについていえは、女性性の象徴である胸を失ったことで、計り知れない精神的な打撃を食らっているひとのイメージがつきやすいのだ。


困ったもんだ。わたしの場合、精神的な打撃がないのである。


もちろん、体で大変なことはある。着る服が限られるとか、体の重心のバランスをどう取ればよいかとか、シリコンのブレストフォームの下が汗疹とか、手術をしたほうの腕では重いものを持たないほうがよい、とかだ。


だが精神的な傷はない。しかしこのことをどう説明しても「強がり」に響いてしまうらしい。が、残念ながら、本当にない。これはわたしの精神が強いわけではなく、単なるメンタリティの問題であろう。あるいは、わたしの脳のつくりが、生まれつきそのようになってるだけなのかもしれない。(脳の作りが生まれつき標準から逸脱しているという自覚はある。)わたしにとって胸を失こうとは、体のパーツでいえば加齢による体型の崩れやお肌の劣化より、小さいな問題なのだ。


それよりもダメージを食らったのは「お財布」だ。治療そのものは日本が世界に誇る国民皆保険制度のおかげで、思ったほどの出費はなかった。しかしその後、「がん」を理由に仕事の内定が取り消しになったり、以前からの仕事の待遇が悪化したりと、結構散々な目にあってきている。DCIS(病期0期)で全摘をして「がんは取りきれた」と判断され、その後無治療の経過観察期間にあるわたしでさえこうだ。あ~あ…


環境省のパブリックコメントに、案の定ペット業者が「組織票」

2011-09-14 21:38:31 | ニュース
先日、「動物取扱業の適正化について(案)に対する意見の募集…メールがバウンス」(2011.08.21)という記事を書いたが、案の定、業者側は「組織票」を大量に送ったらしい。

2011年9月19日(No. 43)号のAERAによれば(サマリーは→こちら)、今回のパブリックコメントには約10万件のコメントが寄せられ、かなりの部分が業界団体側からの呼びかけによるものである可能性がある。こうなると、メールボックスもいっぱいになって、バウンスしたのも不思議ではない。


組織票集めに走った団体としてAERAの記事に載っているのは中央ケネル事業協同組合連合会アイペット(ペット保険大手)、ジャパンケンネルクラブ。関連業界全体といった感じだ。


「親子関係は圧倒的に非対称なものです」

2011-09-11 20:00:00 | 日記・エッセイ・コラム
昨日(2011年9月10日(土))付の朝日新聞 be on Saturdayにある読者相談コーナー「悩みのるつぼ」での、社会学者 上野千鶴子氏の回答から。


 親の死に直面しても泣けない娘や息子はたくさんいます。親子関係は圧倒的に非対称なものです。親は自分が子供にしたことをほとんど覚えていません。親に謝罪や感謝を求めてもムダ。愛も憎しみも、自分の中の帳尻合わせです。そして感情の帳尻というものは、合わないものだと思ってください。



その通りだと思う。そして、わたしも父の死には全く泣けなかった。


役に立つもの3種。ただし独断

2011-09-10 20:40:00 | ガジェット/モノ
ジャンルはバラバラ。以下、「使用感には個人差があります。」




■ 震災時帰宅支援マップ首都圏版

震災時帰宅支援マップ 首都圏版 2011年版震災時帰宅支援マップ 首都圏版 2011年版
価格:¥ 840(税込)
発売日:2011-08-22


例の「歩いて帰る」帰宅支援マップの、最新版。2011年6月現在の実踏調査のデータに基づいている。ということは当然、東日本大震災時のデータが入っている。ここがポイント。旧版は推論に基づくものが多いが、新版には体験が反映されている。歩いて帰る場合にはかなり役に立ちそうだ。

実際には、自分のいる場所により、「『帰宅しない』という道」も考えなければならない。わたしはあの地震のときは日比谷国際ビルにいたが、会社の判断により全員がビル内で待機。窓から外を見れば、地震直後は日比谷公園が大混雑。その後は夜遅くまで、歩く人やら車やらで、夜としては異常なほど道が混雑していた。

ちなみに旧版もちゃんと持っていたものの、自宅の本棚に置きっぱなしだった。このようなものは、いざというときに手元になければ役にたたないし、このマップを手にしての事前のシミュレーションも必要だろう。




■ ピュアモルトジェットストリームインサイド4&1

Jetstream_inside_4and1ジェットストリームは、太芯ものほどそのなめらかな書き味が良く味わえる。ですからメモとり用には黄色のリーガルパッドに青の1.0のジェットストリームを使用している。(注:黄色地に青という組み合わせが大切です。はっきりくっきり出るのです。)スルスル書ける。

一方、ダイアリーに挟んでおくのは、大体は多機能ペンでボールペン4色にシャープペンシルがくっついているものだ。ジェットストリームの4+1の組み合わせのものは、細芯といえどもボールペンのなめらかさは健在。が、この4+1の欠点は、ラバーグリップが劣化しやすいこと。なのに、替えのラバーグリップは売られていない。これでもう2本ダメにしてしまった。

三菱鉛筆のピュアモルトシリーズは、軸にウイスキーの樽に使ったホワイトオークを再加工して使用している。ピュアモルトシリーズとジェットストリームの合体版多機能ペンは、グリップ部分がウイスキー樽由来の木製。ラバーグリップのように劣化したりはしない。というわけで、税込2,100円と普通のラバークリップのジェットストリームの4+1の2倍の値段だが、ラバーグリップの劣化がない分長く使えるので、コストパフォーマンスは良いと思う。




■ ボルダースキンケア

Boulder_skin_care接触性皮膚炎の救世主でございます。以前は「ディクトンベビー」という名で販売されていたもの。この商品の説明はメーカーのサイトで。

わたしは、アレルギーもちで肌が弱くかぶれやすい。ショーツのゴム部分やソックスのゴムには、いかにゴムがゆるかろうとかぶれる。フレグランスが好きだけれど、直接肌につけるとかぶれる。しかも、すぐに痒くなるのではなく、こういうものとの接触から1~2日後ぐらいに反応が出るわけ。強い痒みで真っ赤になって腫れ上がり、その痒みは何日も続く。典型的なアレルギー性の接触性皮膚炎だ。

で、これ。ボルダ―スキンケア。事前に肌にきちんとすりこんでおくと、肌にバリヤーを作り、かぶれの原因なる刺激物質との接触をブロックしてくれる。おまけに臭いや香りがないのも、フレグランス好きにはポイント高し。85gで2,100円、170gのほうは3,675円(税込)。

というわけで、いかに「口ゴムゆったり」であろうとショートストッキングが履けなかったわたしは、これを使ってからやっとショートストッキングがOKになった。銀に金属アレルギーが出てからというもの、つけることができなかったお気に入りの銀製の指輪も大丈夫に。

残念ながらドラッグストアの店頭ではほとんど見かけられない。楽天経由で買えるが、もっと大々的に評価されても良いのだが。